くろまめのスローフード8

私の郷里は九州山地を流れている川の支流の源にあります。
霧深いV字谷の集落、宮崎県西都市銀鏡(しろみ)です。
かつて人は尾根から尾根の山道を歩いて行き来していました。
ダムが出来、道ができてからは暮らしを文明の利器が助けてくれています。
今でも母は畑と花木の剪定が大好きでこの時間は猿や鹿や猪とご機嫌をとりあっています。
昭和30年代の「地区の記念祭」の料理や「婚礼の御膳」も再現してみたいと思います。
我が家の菜園でとれたお野菜で母の味を再現することがとても楽しいです。



 干しいものスイーツ(2017.12.11)

今年収穫したサツマイモは小ぶりでした。ほとんどを干し芋にして 冷凍保存しました。冷凍することで甘みが増し、スイーツにする場合、 お砂糖を使わなくても十分スイーツに仕上がります。 いろんな食べ方がありますが私は蒸し芋がいちばん好きです。 お塩をかけたりはしません。皮も一緒に食べます。ふうふうしながら 木製のスプーンで食べます。そうしてややぬるめのとっても渋く淹れた お茶、またはほうじ茶を飲むのです。まだ喉の通りは大丈夫です。 昔々、縁側で、庭で、ふざけてはしゃぐ孫の私たちを。 「ほら、あぶねえがー。ほら、こけるがー。ほら、けんかせんでー」 とか言いながら蒸した芋をお茶をそばに置いて食べていた祖母と曽祖母 のようにして食べている自分が可笑しくて。自分の歳にあの頃のシニア の様子を重ねて笑い懐かしんでいます。 知り合いからいただいたシナノゴールドを食べていて、干し芋と合わせた スイーツを作ってみたくなりました。ゴールドの独特な風味が合う感じが しました。自家製のタイム種の香りと甘さにも合うと思いました。 いか、くろまめの思いつくままのスイーツですが。 冷凍干し芋をタイム酒に一昼夜着けました。 芋がピタピタになるくらい水を加えて煮ます。 冷凍バナナを入れて煮ました バナナと芋が柔らかくなったらシナモンパウダーをふりかけ、ゴールドの スライスを並べて載せ、弱火でしんなりするまで煮て火を止めます。 器に流し入れ、余熱が冷めたら冷蔵庫で固まるのを待ちます。 はっきり言って、美味しいです! どこかのアップルサツマイモパイの味に似てるとも言えるかと 思いました(笑笑) バターも牛乳も卵黄もパイシートも使わない、今年最高の自己流 スイーツでありました。

 サングリアのフルーツで煮豚作り(2017.11.29)

中身のフルーツもこのままクラッカーやチーズにのせて食べても 美味しいです。 ↑ グレープフルーツのルビー、リンゴ、オレンジ、レモン、 シナモンです。これに水、ショウガ、八角、醤油、ハチミツ、 ウスターソースを足しました。 ↑ 冷凍ショウガをスライス。(冬場は特にショウガを使うので 冷凍保存しています) 煮汁で卵と大根を煮ましょう。 緑のものは、畑に行ってみてみようっっと!

 西高東低 梅紫蘇 のち ゆかり(2017.11.25)

梅を漬けたあとは、梅紫蘇を天日に干して「ゆかり」にして います。よく乾いているので簡単につぶれます。 仕上げは、サラサラよりザラザラ粗めが好き。 今年は市販の「梅入りゆかり」と合わせました。

 冬に入る(2017.11.24)

毎年のこと、冬めいてくるとスープをたくさん作ります。 ベースは、ベーコン、コンソメキューブ、ニンニク、塩、黒胡椒、 ハーブ、タマネギ、セロリー、豆。 翌日は、人参、ジャガイモ、トマトを加えてみたりしてトマト味。 翌日はカレーに。サングリアのフルーツをチャツネにして、カレーに 適量投入。 塩麹も冬めいてくると使用頻度が増します。 根菜、肉、魚介類、などなど塩麹をしとねに半日ほど。寝かせます。 焼いたり蒸したり応用はいろいろ。 鮭のチャンちゃ焼きがマイブームです。野菜は畑で採れたものを。 そして、サングリアを飲むのです。 サングリアで使ったフルーツはチャツネに。次回用にシナモンステック、 グレープフルーツのルビー、レモン、オレンジを用意しました。 リンゴとバナナを足すと、全体まろやかにしてくれる感じがしています。 下戸の私ですが、なぜか飲めます。ウォッカのマジックでしょうか。。。。 お酒のつまみには赤カブや畑の聖護院大根の甘酢漬けやチーズを焦がした ものを。

 A+B(2017.10.9)

雑誌で紹介していた「万能トマト味噌」ですが、これがなかなか 料理に幅を持たせてくれています。友人は茹で上がったおうどん に絡ませたり、お味噌汁などの汁物にも使ってみたそうです。 我が家は、あるレストランで食べた鶏肉のグリル焼きのソースが 気に入り、真似っこしてみました。トマト味噌に胡麻油を加えた ことと、皮に焦げ目が付くくらい味噌ソースを絡めて焼くことが ミソです(笑)。 オリーブオイル、ローズマリー、ニンニクスライスを間に入れる。 トマト味噌に塩分があるので塩コショウは使わない。 味は感心しました。レストランの味に近づきました(^_^) 干し芋が硬く仕上がりましたので、ポットのお湯で煮て還元しました。 (硬くなった理由はホクホク芋を蒸したからかも。ホクホク芋をねっちり 干し芋にする場合は、煮た方がいいようです)。干し芋の還元は還元以前 よりはやわらかくなりました。けれど理想のやわらかさではなかったので、 重曹を入れてみることにしました。残っていたとら豆の黒砂糖煮も干し芋 の還元に一役になるのではなかろうかと。 なかなか良いおやつになりました。むしろ単独干し芋よりいいかもー 賞味期限を数日残した自家製イチジクジャムが気になっていましたが、 友人手作りのブルーベリージャムをいただいたことで味に革命が起こり ました。イチジクとブルベリーの相性の良いことにビックリ!! 生真面目な人物の普段見ない笑顔と冗談を聞けたくらいの違いが感じら れました。 面白いです。

 イチジク(2017.9.1)

畑のイチジクがよく育っています。挿し木からこんなに実をつけるように なるとは驚きです。植えた場所が堆肥を囲っている板壁のそばでしたので もしかしたら養分をしっかり吸っているからかも知れません。完熟して 並んでいる様が「シニア三姉妹」に見えてなりません。 半熟のものも合わせて16個採ってきました。さんざん食べてから、甘露煮 を作ってみました。 自家製のタイム酒で煮ました。グラニュー糖を少量加えました。 レモン汁を加えたことで明るいピンク色になりました。 赤ワインで煮た時よりも深みのある味に仕上がりました。タイムが いい仕事をしてくれました。

 6月、実山椒が出て梅が出て(2017.6.8)

6月の声を聞くと、スーパーに「旬」のものを買いに行くのです。ありました〜(^^) 実山椒です。佐賀県産がパックに詰められて美しく並んでいます。早速、ちりめん山椒 を作りました。 下ごしらえした実山椒を1時間ほど水に浸し、ふた粒を噛んでみましたら「ただならぬ 痺れ」を感じました。ひと粒を夫に渡しましたら「ウッ 痺れるー」と。それで水を替え て、もう1時間浸しました。適度な旬シビレになり、かくしてご飯がすすみます。 次は、梅です。宮崎産南高梅を2キロ買いました。南高梅は追熟しなくてもいいのですが、 青梅が結構混じっています。それで、青は梅酒にして他は梅漬けを作りました。 今回は梅干しにはせずに初めて梅漬けを作ってみました。お塩と紫蘇を少なめにして、 お酢と「ぶどうシロップ」を加えました。 実家の母が作るのは梅漬けで干すことはしません。紫蘇が多いので梅の色は濃い紫に 仕上がります。 さて私の梅漬けは、なんであれ楽しみです。

 ハーブな日々(2017.5.24)

パスタにピッツァにお茶にスープにパンにサラダにチーズにジャムにオイル漬に 香辛料に香料に匂い袋に虫除けにと、いろいろなハーブの使い道を楽しんでいます。 フレッシュで使ったりドライにしたりと。魚の日の次は肉の日といったキチンとした ものではありませんが、野菜はキチンと摂っています。体を健康に長持ちさせたい 思いが強くなってきたことも確かで、なにかと栄養的にはどうなのかなあとネット 検索して答えを得ています。 そんな日々ですが、今日は亡き義母がよく読んでいた料理の本を開いてみました。 2002年1月30日 第一刷発行。当時80歳の義母のリクエストでした。眼鏡を正しく 掛け直して、この本を開いて夕食の献立を考えていました。決まると付箋を貼り、 献立通りの食材が家にあるかどうかをチエックして、なければ徒歩2分のスーパー に買いに出かけていました。「ママ、今夜はこれでどうかしら?」このチョット お買い物に出かけるということも楽しんでいました。 付箋の箇所を開くと、いろいろなシーンが思い起こされ…… 88歳くらいまで、この本をよく開いていました。 「ママ 今日はなんですかー」と私に尋ねるようになったのはずーっと後のこと でした。食べたいものがちゃんと言える義母でした。 本の付箋の箇所を開くと、家族の体調を気遣って、プラスワンデッシュを決めて くれていたことがよくわかりました。 この本に載っていないメニューも良く作りました。ベランダのハーブたちを使った 写真の鶏肉料理を赤ワインで食べてくれた日もありました。タイム、セージ、オレガノ、 ローズマリー、ニンニク、塩胡椒、オリーブオイルに漬け込んだのを焼いています。

 ケール(2017.5.11)

最近はケールにはまっています。畑にも植えベランダのプランターにも 植えています。キャベツの仲間の原種で「野菜の王様」と言われている ようです。 ルテインを含んでいるので目にも良いらしく好都合です。メラトニン、 ビタミン、カルシウムなども含み数千年もの昔から宴会でスープとして 出されていたとのことです。 我が家でもジュースにしたり炒めたりして食べています。「山芋」との 相性も良いです。 パンにはクリームチーズをのせました。 今朝のお茶はカモミールティーにしました。 『ケールの歴史を見てみると、約4,500年前に生まれ紀元前にはギリシャで 栽培されていたことが分かっています。数学者のピタゴラスも「体が元気に なり、精神を落ち着かせてくる野菜」と記しました』とのこと。  ケールの効能 (クリック!)

 「豆、豆」(2017.3.8)

毎年、2月「節分豆」の豆を数袋買います。3月、このお豆さんたちを 炊き込みご飯の具にしたり、潰してハンバーグの具にしたり、擦って 呉汁風にしたり、オヤツっぽく甘ダレをまぶしたりとしてきました。 さいごの豆1袋を、サワラの西京味噌煮風に加えてみました。タレは 麦味噌に酒粕とハチミツを加え、お湯でチャチャっと調整しました(笑 サワラをタレに漬けて置く。ふやかして置いた豆を先に煮て、サワラを 加え、カタクリでとろみをつける。白髪ネギをドッサリ盛る。余った豆 に青海苔をかけました。 そらまめ夫は、私以上にお豆さんが好きで、青海苔がけも平らげました。 お昼は朝食で残った納豆(刻みオクラ入り)にチーズをのせて焼いてみま した。ゴーダチーズ、ゴルゴンゾーラチーズが溶けたら出来上がり。実に 簡単。それぞれの食品の醗酵菌の相乗効果が味に出ていました。 ハイ。これも、そらまめが完食しました。 そうそう、自家製のドライキューイと陳皮でチャツネ風に作って置いたもの をミキサーにかけ、ニンニク、ローズマリーを加えて、鶏肉のオイル焼きに 使いました。これもそらまめが完食しました。

 ブルーベリージャムが残ったので(2017.2.21)

ひらめき鶏肉料理です。 ブルーベリージャムが大さじ二杯ぶんほど残っていたので使い切りました。 鶏肉に料理酒を振りかけてしばらく置き、肉に塩少々振りかけて オリーブオイルで両面を軽く焼き、少量の水でブルーベリージャムを溶き、 肉に絡ませながら照り焼きします。トッピングにイタリアンパセリを。 ベリーの甘みと酸味が鶏肉にピッタシ合いましたよ! ご飯は余分に買っておいた「節分の豆」と「しらす干し」の炊き込みご飯。 炒り豆を水に浸してふっくら再生させておくと豆の味にコクが出ますよ。 アゴ出汁の春キャベツのお味噌汁。メカブをトントン刻んで生姜を刻み混み ポン酢でいただきます。 家にアルモノデとってもとっても楽チンに出来ました。 鶏肉とブルーベリーが合うことに気付けた夕ご飯でした。 風が強くて畑行きを取りやめた今日でした。

 寒中のハーブ食事情(2017.1.21)

ベランダ、畑でもハーブを数種類育てていますが畑のほうがたくましく生長し ます。畑では害虫除けにも役立っていますし、喉が渇いたときの清涼飲料水に もなり良いこと尽くしです。小枝を摘んで1リットルのペットボトルに入れ、 ハーブが沈殿してから飲むときのなんとも嬉しいこと。 1月、ベランダのハーブたちは自然とドライ化しています。タイムは粘膜の健康 に良いようですね。飲んだり口をすすいだりしています。 枝ごとビンに入れ熱湯を注ぎ抽出加減は飲んだり嗅いだりして引揚げ時を決め ます。ローズマリーも殺菌作用があり、我が家ではうがい用、入浴にも使って います。 (写真左タイム  写真右ローズマリー) ここ1週間ほど続けていますが、私にはタイムが合うようです。入浴剤としても なかなか良いです。昨年からドライにして瓶詰めにしていたタイムはもうビンの 底が見えてきました(笑)。市販の「鼻うがい薬」よりも私には合うようです。 詰め替えて使っています。 注)自家製のタイムのうがい薬に塩を1%入れると鼻の中がツンとしません。 飲んで温まって、そしてお料理にも頻繁に使っています。今朝は白粥にクリーム チーズを載せて食べましたら、「合う」って感じました。そこでタイムをクリーム チーズに混ぜ込みました。よく焼けたお餅の割れ目に一匙入れて焼き海苔で巻いたら、 ウンウン♪ ブルーチーズにほんの少しだけタイムを入れて、蒸かしたジャガイモ に載せたら、ウンウン♪ ドライタイムを練り込んでいます。熱が加わるとたちまち香が口中で舞い踊ります。 残ったらビンに詰めて冷蔵。

 寒中食事情(2017.1.17)

寒い日が続いていますね〜。我が家ではこの時期は豆料理をよくします。 畑で採れた豆はもちろんですが市販の豆もよく使います。 朝食はパン食から粥食にシフトして(笑)。 白粥もいただきますが茶粥がすきですね〜。茶粥にはアズキやヒヨコマメ などを。玄米粥には赤・白のインゲンマメなどを。美味しく温まります。 粥には昨晩の残り物のおかずや佃煮、梅干などでゆったり時間が過ぎます。 クリームシチューの素も寒中の定番食です。「素」数種さえあれば具の材料 は、なんでも合います。マメをいっぱい投入するのが黒豆流です。 とろみが倍増します。ベランダのハーブの種類無関係にチョンチョン切って 煮ます。 柚子は残さず使いきります。昨年までは味噌漬けにしたりしていました。 皮は別の用途に。袋から種をあらかた取り出しミキサーにかけて漉しました。 種からと袋からの粘りと苦味が出ていて、柚子酢の爽やかな香りとは遠く離れ た面白い用途が生まれました。魚介鍋の付け汁とネギとワカメのヌタによく合 いました。 リンゴはそうたくさんは食べませんので、どうしても残りがちになります。 シナモンと蜂蜜を加えて煮たり、ドライレーズンを加えて煮たりしました。そ れはそれで温めても冷ましても保存が利きます。今回は畑で収穫した生姜をド ライしていたのでそれをたっぷり使ってシロップを作ってみました。 リンゴ、ドライジンジャー、ハチミツ、シナモンで煮、ミキサーにかけて終了。 実際呑んで見ましたら、「売れるかも〜」と思ったことは確かです(笑) 甘酒に少量垂らしてみたくなりました。

 あけまして おめでとうございます(2017.1.1)

今年も我が家の畑の産物を使った素材を生かす料を楽しみたいと思っています。 どなたかお一人でも「わぁ〜懐かしい!」って思っていただけたら嬉しいです。    この道は真っ直ぐな長い私道です。私たちは畑に行く時はこの道をゆっくり通 過して駐車しています。春から開始して7年目に入ります。道の草花たちは季節 になれば、その姿を現して私たちに挨拶します。私は這いつくばって挨拶します。 写真に収めたりブログにアップしたり描いたりしています。昨年の絵ですが、 奇妙で面白い(私個人の感想)ですが、年賀の挨拶用に加工しました。なんども 言いますが車が通れるくらいの幅の一本道です(笑)。 この道と平行して畑の反対側にネギを植えています。最初に達子さん(とらまめ) が植えてくれました。それからはネギは達子さん担当になりました。三年前に亡く なってからは、そらまめが丁寧に育てています。ネギは畑のを食べるよりは、買う ことのほうが多いです。なんとなく二人とも同じ気持ちなのだと思います。       たんぽぽの戸籍抄本教えます   くろまめ