くろまめの種子(たね)物語4




1975年、十和田湖・奥入瀬を旅しました。
歩き歩きながらりんごを食べ終わった後、種を道路脇の地面に埋めました。
小さな穴を掘って埋めたそこは今頃どうなっているのだろうと思います。
その頃から落ち葉を拾ったり、木の実を採ったり、種を持ち帰ったりしていました。
種には特別な思いがあります。



 種イモ (2024.2.16)

一年ぶりの更新となりました。 昨晩の強い南風が北風に変わり、その風もおさまりポカポカ陽気が戻りました。 ただいま芽出し中のジャガイモは、コストコで買ったものです。袋に「カルビーポテト」と 書いてありました。あのポテトチップスになっている芋でしょうか。冷凍保存も考えましたが、 煮物炒め物スープなどに使っているうちに数個から芽が出てきました。とっても元気! 端正で キリリとしていてカッコいい! 我が家の畑に植えようー と相成りました。 「キタアカリの種芋」を買っていますが個体のサイズ比較するとキタアカリは、カルビーポテト の半分くらいのサイズです。こんな些細なことがおもしろくてなりません。 「パキラ」と「シーグレープ」もニョキニョキ芽が出てきています。天気が良くて風の無い日は 外で日光浴させています。寒さや風のせいか枯れて落ちる葉っぱもあり新旧交替の春を感じます。 昨年 ベランダに干し野菜用のラックを据えました。高さ180センチ、幅が120センチ、 奥行き45センチあり、三段棚にして使っています。錆びにくい材質を選びましたが今は 若干の古びが見られます。 お日様の恩恵を受けて野菜たちも雑巾やキッチン道具も乾かしています。 干し柿、干し芋、干し菜、干し根菜類、キノコ類、フルーツなどなど、生乾きから 完全乾燥まで調理の仕方をあれこれ思い巡らせながら今日のお日様に感謝感謝です。

 綿花 (2023.1.2)

元日。 晴れて清々しい気持ちになる。 私のこぞ今年はテーブルの上と下周辺をコロコロ転がし、新しい年に入りました。 あっと言う間も無く(^.^)。 コロナ前に時間を戻して青い空に思いました。畑で綿花を収穫した日も空は青く 高かったなぁ、と。竹籠に挿している綿花の古びない存在に気づいてしまいました。 新年のチカラでしょうか。歳のせいでしょうか(^.^)。 それで長らく保管していた和ワタと洋ワタのケースを恐る恐る開けて見ました。 虫はついていません。湿気もありません。良し! 2017年9月収穫の綿花を日に当てました 嬉しいことに予報では晴れが続きます。 風も優しい。大規模修繕中の足場の垂れ網がほど良い陰になりますから好条件の干場環境です。 追い追い種を取り出しましょ。種は今年植えましょ。ワタはどんなふうに活かそうか、 初仕事の始まり。私の中に或る人が浮かんでいます。ワクワクしてきました。

 米良野菜の種(2022.6.26)

米良野菜の種を採取しました。実家の母から種をもらって、我が家の畑で 撒いたときの情景は浮かぶのですが……。 あの日の畑に「分家」してから何年が経つのだろう。思い出せないのは毎回母が 大きな種を選んで、その種をガラスビンに入れて届けてくれていたのでした。 ビンの側面に採取日を書いたシールが貼り付けてあったのに。 早生まれの母です。今年91歳になりました。脊柱管狭窄症で数年前から徐々に 畑の作業が思うようにできなくなりました。今年からは畑はしないと残念がっています。 母が昨年採取した種は兄がまくそうです。やはり大粒の種のようです。 来年の春には菜花が咲いて辺り一面黄色になって明るく輝くのだろうなぁ。 我が家の畑て初めて採取した米良野菜の種。ゴミを除くときは北風でした。 どなたにもご迷惑をかけることなくゴミはかき消され黒々とした種だけが残りました。 来年も種を採取します。 日南あたりで食べているそうですが種は売られているのかしら? 私個人の希望は、米良野菜の名称で知られて行くことです。実家の母の米良野菜への 深い思いを実らせたい! まこち 茎からつぼみ、葉っぱ、 ぜんたいがやわらかしゅうて 甘いです。 クセがないから白和えにはこの米良野菜しか使わんとよ。いろんな食べ方を してみたくなる野菜じゃと思うばい。うす緑色した米良野菜を見れば食品ロス はあるはすはないと言えるがなあー。見て食べて、ほら! あんたさんの インスピレーションが膨らんでくるよ。 以上、非・正調の米良弁です。 銀鏡で昔々から食べてきている固定種の野菜の特長をどうか知っていただきたくて。 来年は菜畑を何度も見に行こう! ポキポキ菜花を摘もう。ちゃっちゃか葉っぱを採ろう。 たくさんの菜花になるから冷凍保存もたくさんしよう。 今や畑は我がジムに。足腰は鍛えられるし行けば楽しい。草木枯れても青くても種は自然に 地中へ戻り、そのあいだに枯れた雑草は発酵して土にかえり種の「フトン」になります。 人力の作業で半ば野放し状態の畑は休憩しながら眺めても「自然」の営みが感じられて嬉しい場所です。 かならず芽が出て、その自然なサイクルがなんとも愛しい。畑の中をかきわけてかき分けて。 そのうち歳とともに足腰がふらついたりしてくるんでしょうねー。

 外気デビュー(2021.12.26)

玉子パックの中で順調にそだってきたラベンダーとタイムですが弱弱しく育つような 気がして思い切って外気デビューさせました。土は新しい赤玉土に腐葉土をまぜました。 デビューしたとたんに寒気がやってきてあわてて不織布でプランターを包みました。

 玉子パックで(2021.11.18)

畑のタイムとラベンダーがかれてしまいプランターに種をまいたのですが どうも芽がでてきません。そらまめが種まき用の土を買ってきて玉子パック に蒔いてくれました。芽が出てきました。

 コリアンダー実る(2021.8.24)

しばらく雑草のなかでほったらかしておいたのですが雑草を カットしてみたらコリアンダーの種ができていました。

 パクチーとう立ち(2021.7.10)

パクチーがとう立ちして花が咲き始めました。

 パクチー伸びる(2021.6.7)

コリアンダーの種をまいておいたらパクチーが伸びてきました。 生長してコリアンダーが実るまで観察してみようと思います。

 エゴマ(2021.1.11)

「種ものがたり」、ブランク期間があまりにも長いことに呆れて しまいました。今日は令和三年の成人式。我が家のHPも20年。 ニュースで若い群像をみて、そして歌番組で我ら世代の歌手の姿をみて、 歳月がどれほど過ぎたのかと思いました。 昨晩秋にエゴマを刈り取り、ベランダに干していました。カラカラ音が するようになりましたので先日「そらまめ」が穂先から殻をはずしてく れました。次回 天気の良い日に畑でしっかり殻飛ばしをすることにしました。 エゴマは葉っぱが大きくて香りを惜しまず放ちていました。畑に行く たびに葉っぱを摘み、胡麻油、ニンニク少々の醤油漬けにしたものです。 枯れてきたときには種の採取を楽しみに近づいては、まだかな? そろそろかな?、と初めてのエゴマなので面白かったです。青じそに 似てますが香りはまさしくゴマ寄りです。 来年のぶんの種を残して、あとは、実家の母(ケサエさんの山里便り」 に送ってみようかしら。聞いてからにいたしましょう(笑)。 エゴマの種のお醤油、酒、みりん漬けも良さそうですね。胡麻油入り もやってみましょう。 スーパーやアンテナショップで瓶詰めが売られていますが、私はラベル の全体を読みます。周囲に人がいないときは、スマホで写真撮って帰り ます(笑笑) クックパッドで検索も楽しいです。

 昔野菜(2017.10.25)

下写真は、母が自家採取した固定種の野菜の種です。 学名はわかりません。土地の人はみなさん「昔野菜」と言います。 奥日向の銀鏡(しろみ)の標高300メートルから500メートルの畑で 昔からある「昔野菜」です。 母に貰って9月に蒔き、10月の初めにはこんなになりました。 間引きの内は、パスタに、炒め物に、和え物に、お味噌汁や麺類 の具に、菜飯にしたりしました。上、写真の段階にきましたら、 茎の部分のシャリ感と葉のサラリとした味わいを別々に調理したり しています。 種をもらった時は、千葉の我が家の畑の土や気温のことなど含めて 環境的にどのように育つか?興味津々でしたが、水を得た魚でした(笑) 母もそうですが村の人たちは「白和えには昔野菜か1番!」と言います。 先々週だったかのラジオ深夜便で、「綿菓子」(西日本)と「綿あめ」(東日本)の 分布について面白い話でした。めったに小説やテレビやアニメなどの場面に登場 しないから言葉が交じり合わず名前が統一されにくいのだというような面白い話 でした。 固定種の野菜は収穫後、短時間でしなってしまうため長距離の運搬は出来ない などの理由で流通に乗れなかった種類で、交じり合わずにその土地に根付いて いるのは「綿菓子」や「綿あめ」も固定種も同じだなあと思いました。 遺伝子組み換えも大事ですが、固定種の貴重さはますます大事になってきている ような気がしてなりません。 今夜は白和え一品追加しました。 昔野菜とパプリカをオリーブ油で炒めてみました。すりゴマと蜂蜜、米味噌味です。

 お茶の実(2017.9.21)

先日畑の傍のお茶の生垣から採ってきたお茶の実を鉢に植えました。 お茶はツバキの仲間ということで形が椿の実に似ています。 実家に帰ったときに母から昔はお茶の実から油を作っていたことを 聞きました。こうばしい香りの美味しい油だったとのこと。 お茶の葉をビジネスにしている農家では茶葉優先で余分に栄養を吸い取る 花は邪魔者なので早くにカットしてしまうらしいです。 芽が出て可愛い椿のような花が咲くでしょうか。 種は写真を撮ったあとに土を被せました。

 コットンボールはじけました(2017.9.11)

昨日畑に行ったらコットンボールがはじけて白い綿が顔を出していました。 5月17日に知り合いより種をもらい翌日畑に種を蒔いてからもうすぐ 4ヶ月になります。 どちらかというと洋のワタの生長がはやく和のほうは地味だなと思ってい ましたが、はじけている数は和のワタのほうが多かったです。 洋のワタは上向きでボールが4個のブロックに分かれていて大きいです。 和のワタは下向きで3個のブロックに分かれていて小さいです。湿気や 雨の多い日本の風土でも水はけの良いように下向きの品種になったという 説もあるようです。 ボールがはじけた後の雨が良くないとのことなので摘みました。 乾燥したガクの部分は尖がっていて注意が必要です。 まだ未熟なコットンボールを割ってみると綿の繊維が折りたたまれていました。 まずは干して水分をとばします。 和綿は洋綿に比べて繊維の長さが短くて紡績産業ではほとんど使われていない ようですが繊維が太くてクラフトの世界ではオーガニック・コットンとして ありがたがられているようです。糸にしたり卓上織り機で簡単な織物を作ったり して楽しんでみたいと思います。

 若いスズメウリ(2017.8.21)

4月に種を蒔いたベランダのスズメウリがどんどん伸びています。以前、支柱 を立てましたが、あっという間にサオの先に到達。横にヒモを張って誘引しま した。途中、網戸にツルを絡ませたりのちょっかいを出しながら今は7メートル ぐらいになりました。 「そらまめ」が枯れた葉の手入れをしているときにツルの根元をチョッキンと カットしてしまいました。これは一大事と思いましたが幸いメインのツルが 残っていて大事には至りませんでした。それにしてもあんなに細いツルの中を 7メートルに茂った葉っぱの養分が行き交っているのですからネズミや虫に 根元をかじられたらと思うと少し無用心のような気がします。 花はクリーム色の小さい花です。良く見ると花の付け根に丸い小さな玉のある雌花と シンプルな雄花に分かれています。ちょうどカボチャの花のようで、やはりウリ科 なのだと再認識しました。葉を掻き分けたら1センチほどの緑に白い縞模様の実が できていました。

 ワタのタネ(2017.5.17)

ワタを育ててフワフワした繊維を使ってみたいと思い、タネ屋さんに種を 買いに行きましたが売っていませんでした。係りの人に聞くとアメリカで 遺伝子組み換えが混ざってしまったので大手の種業者は輸入できなくなった のだそうです。入手できるとすれば日本で自家採種しているルートでしょう とのことでした。 先日知り合った農家さんからワタの種を分けていただきました。「綿繰り機」 を使って種をワタから取り出すところから教えて下さいました。この機械は おばあさんの代から使われていたそうで年代物です。 「うまく発芽するかどうかわかりませんが・・・」と「和」と「洋」の 2種類を分けて下さいました。 畑に直接植えますが、ベランダでも少しだけ苗を作ってみたいと思いました。

 スズメウリ(2017.4.14)

友人から貰ったスズメウリ。熟すと赤の色がとてもきれい。熟して枯れてき た実を畑とベランダのプランターにも埋めてみました。 きれいなスズメウリができるといいなあ。

 コーヒー豆(2017.3.13)

ランチで立ち寄ったコーヒー屋さん。温室でコーヒーの木が育っています。 豆を数個もらいました。緑、黄、赤、熟して乾燥して黒。色とりどりです。 数年前にもコーヒー豆を鉢植えにして30センチほどに育ちましたが 「寒さで鍛える」などと言いながら外に出しておいたら枯れてしまいました。 今回は丁寧に育ててみようと思っています。 壁に「本日のスペシャル、モカマタリ」の貼紙がありました。コーヒーにあまり 詳しくない私ですが「モカマタリ」という言葉は歌の一節として頭の中に記憶され ていました。何の歌か思い出せないまま1分ほど。やっと「コーヒールンバ」を 思い出すことができました。スッキリ。