工房 豆&豆 −11

真鍮やターコイズを使ってペンダント、ブローチなどのアクセサリーをハンドメイドしています。
ミンネ ハンドメイドの作品は通販サイト「ミンネ」で販売しています
天気の良い日は畑で野菜作りをしています。




 アクアマリンの指輪(2021年12月28日)

これまではターコイズ、ラピスラズリ、ペリドット、インカローズ、ピンクオパール などの天然石で指輪を作ってきたが最近入手したアクアマリン、アマゾナイト、また スペサルテインガーネット(オレンジガーネット)などで指輪にしてみた。それぞれ 石の特性が違い結晶がミルフィーユみたいに剥がれ落ちやすいものもあり最後に欠けて しまうとさすがにがっかりする。結晶が緻密な種類は安心して削ることができる。 真鍮のみや銅と真鍮のみのオールメタル指輪も相変わらず好みで作っている。学生服の ボタンが手持ちにあったのでヘッドにしてみた。真鍮の円錐と黒檀の円柱を組み合わせて リングスタンドにした。 真鍮のミニトレイに真鍮の円錐を取り付けてリングスタンドにしてみた。

 引き続きスクエア(2021年12月11日)

このところスクエアのヘッドの割合が多くなった。ヘッドにヤスリで溝を 掘り、ロードナイトやアメジスト、ターコイズ、ラピスラズリなどの天然石 を埋め込む。薄くなった天然石は特にエッジが脆いので削っているうちに 欠けてしまい振り出しに戻ることが何度もある。 以前作ったトンボ玉の模様がきれいなので加工して小さく取り出して指輪の ヘッドにした。 顧客から1号の指輪は可能でしょうかと聞かれ「エッ、小さい!」と思ったが 手持ちの指輪ゲージで計測できるし、指輪を丸く整形する芯棒のテーパーも そのあたりまであるので作れない理由はない。さっそく制作した。 真鍮のリングをヘッドにしてオールメタルの指輪を作った。インカローズや ピンクオパールなどピンク系の小さな丸ヘッドも人気が高い。

 スクエアとインレイ(2021年11月1日)

最近はラピスラズリやペリドットの天然石をスクエアに削ってヘッドに することが多くなった。スクエアの発展形として真鍮をヘッドにして ターコイズやラピスラズリをインレイしてみた。 ピンクオパールで大中小の指輪を作った。丸形真鍮ヘッドの中に錫(すず) を溶かしこみ表面を磨いた。錫は柔らかい金属なので表面にキズが付きやすい。

 「ホウ砂」でフラックス(2021年9月24日)

ほぼ毎日「工房」と呼ぶ部屋で何かしら真鍮の指輪にかかわる作業をしている。 「くろまめ」も私がリビングに居ないで工房に引っ込むとハッピーなようだ。 畑のほうは通う頻度が下がり雑草がはびこっている。この季節になると草の生長も 鈍化して刈り倒した草が枯れ色になっている。もうしばらくすると枯れ草を土に すき込む作業になる。先日はダイコンと菜っ葉類の種をまいた。 指輪作りも消耗品のコストを考えるようになった。ロウ付けのときにフラックスを 塗るのは必須なのだが既製品は結構高い。「ホウ砂」を水で溶くと代用になるらしい ので薬局で「ホウ砂」を買ってやってみた。粘着度は少ないがけっこう使える。 最近はロードナイトやペリドット、ルビーなどの天然石もニーズが多くなってきた。 いずれも表面は自然の凹凸を残して軽く磨くだけにしている。 以前ガラスを溶かして制作したトンボ玉の模様のきれいなものをカットして指輪の ヘッドにしてみた。また樹脂粘土でモザイクを作りオーブンで焼き固めたものも 指輪のヘッドにしてみた。クルミもカットして指輪にした。工房にはこれまでに 集めた素材や作った作品がいっぱいあるので、これらの組み合わせを考えるのも 楽しいものだ。

 ラピスラズリで(2021年8月19日)

天然石の販売コーナーでラピスラズリの原石を見つけて購入した。紺色の部分の 周辺に茶色や白の「不純物」が散りばめられている様子がとても気にいっている。 ラピスラズリに刺激され手持ちの石を切り出して大玉の指輪を作った。表面の凹凸 は残した。 馬蹄のバリエーションとして真鍮の馬蹄の間にターコイズを付けたり、和釘の馬蹄 の間にターコイズを付けたりしてみた。ターコイズで小さな馬蹄を作り指輪のヘッド に配置した。 だいたいがターコイズやラピスラズリなどのブルー系の石を扱っているので時々 赤色が懐かしくなる。久しぶりに赤メノウを覆輪留めにした。 ブルガリアのコインを指輪にした。かれこれ45年前のブルガリア出張のときに 持ち帰ったコインだ。アクセサリー作りをやっていると紙幣より硬貨のほうが ありがたい。 真鍮の指輪にランダムなストライプを入れたり、ランダムな穴を開けたりして みた。 エゾジカの角と真鍮のトレイを組み合わせて「リングスタンド」を作った。

 和釘を加工(2021年8月1日)

真鍮とターコイズを主に利用して指輪などを制作しているが次々とユニークな 形を考えるのも楽しみのひとつだ。 以前、和釘をもらって在庫になっていたが見るからに硬そうで何に使えるか 考えた。刀鍛冶のようなコークスにフイゴで風を送り真っ赤にして叩く様子 を良く見るが、そのような設備があるわけでもなく手持ちのガスバーナーで 熱してみる。曲げるのにはかなりパワーが要る。輪切りにカットしてミニルーター にダイヤモンド・ビットを装着して削ると少しずつ削ることができる。感覚は 硬度の高い天然石を削っているようだ。馬蹄の形にして指輪にした。 指輪のヘッドの部分にトンボ、カメ、テントウムシを付けてみた。細かい部分の 細工をするのにはそれ以上に細かい工具が必要だ。 ヘッド部分にターコイズの小片を埋め込み枠の部分に切れ込みを入れたりしてみた。 オールメタルの指輪も注力したい分野であり凹面の真鍮や銅をヘッドにしたり真鍮 をひねったりしてみた。

 馬蹄とジャスパー(2021年7月18日)

馬蹄をモチーフにしていくつかの真鍮指輪を作る。リング部は真鍮と決めて いるが馬蹄は銅、真鍮、また真鍮にターコイズの小片を7個埋め込んだりして みた。 外国コインを使ったブローチは2個目だ。アメリカの1セント硬貨は昔のものは ほぼ銅だけでできていて使えるが最近の硬貨は表面は銅でも中のほとんどは亜鉛 が使われている。持ってみると少し軽いしカットしてみると亜鉛が見えるし、 これはバーナーであぶればふにゃふにゃに溶けてしまって使えない。 ターコイズをヘッドにした指輪はこれまでもいくつか作ってきたが、ヘッドの真ん中に 真鍮の「島」を置きお濠みたいに周りにターコイズの小片を敷き詰めるのも面白そう なのでやってみた。昔の真空管ラジオの「マジック・アイ」みたいで趣がでた。 真鍮のフレームでトンボを作り自作のガラスビーズを埋め込んだ。 天然石のジャスパーの手持ちがいくつかあったので指輪にした。ジャスパーは色や 模様にユニークなものが多い。ダルメシアン柄もユニークだ。

 トンボとバングル(2021年7月4日)

ターコイズの原石から削りだしいくつかの指輪を作った。天然石のため クラック(割れ目)があり、少し削り込むと無くなることもあるが深い 峡谷のようにいつまでも続く場合がある。クラックも天然石の個性なので そのまま生かすことも多い。 指輪のヘッドは通常は天然石だが、銅とか錫をヘッドにして覆輪留めにして みた。オールメタルもなかなか気に入っている。 手持ちの天然石の中にジャスパーがいくつかあり色や模様の形が面白いので 指輪にした。ジャスパーは石ができるまでの環境の違いにより含む不純物が 変わりユニークに仕上がるようだ。 これまではミニトレイを作り指輪や小物が対象であったが万年筆やメガネも 置けるくらいの少し大きなトレイを作った。 真鍮のバングルにターコイズと銅の小片を5個埋め込んだ。 真鍮でトンボの枠を作り、自作のガラスビーズをレジンで固定した。 ビーズはガラス棒を溶かして自作した。

 ブローチの留め金を自作(2021年6月5日)

外国のコインをモザイク状に溶着してブローチを作った。銅や真鍮が熱で焼けて 酸化、還元などの作用で色づくのが面白い。 以前作っておいた真鍮のアマビエを仕立ててブローチにした。バックには銅を貼り付け 輪郭は真鍮の棒で付けた。 形の大きいブローチのニーズがあり作ってみた。留め金は初めて自作した。最初は既製品 の留め金をバーナーで熱していたら溶けてしまった。金具から自作することにした。ピン は最初は手元にある真鍮で作ったら「くろまめ」に太すぎて生地に穴が開くと言われ 細いステンレスの棒を買い求めた。太さも良し、バネ感もしっかりある。 真鍮でシンプルなドーナツ状のブローチを作った。このように穴が開いているものの留め金 は自作でないとフィットしない。

 真空管のオブジェ(2021年5月10日)

真空管のST管はいくつか手持ちがあるがMT管とGT管が欲しくて知り合いから 送ってもらった。ソケットやピン配置図も入っていてありがたい。 MT管でオブジェを作ろうと思った。古い時代の真空管にはそれなりの古い台座が 良いと思い以前骨董市で入手したマグネチックスピーカーのU字型磁石のパーツを 分解して取り出した。 二つのソケットを取り付け底からLEDランプを照射した。真空管は動作していないが ヒーター端子を介して抵抗をとおりLEDに電気が流れるようにしたので真空管を抜くと LEDが消えるようになっている。一応ヒーターに電流は流れていることになる。 真鍮でいくつかミニトレイを作ったがユニークな形はないかと考え畑で使っている「テミ」 の形にしてみた。 ラピスラズリの石の手持ちがあったので大玉と中玉を作ってみた。いつものことであるが 覆輪留めはもう少し叩いて締めたいのと締めすぎて石が欠けてしまう心配とのせめぎあい になる。 1978年にブルガリアに仕事で訪問し持ち帰った通貨。机のなかにしまっておいてかれこれ 43年になる。当時は通貨は持ち出し禁止。ブルガリア国内ではドルショップがありジーンズ が人気があった。1ドル:1レバの公式交換レートであったがドルが入手困難のため街を歩いて いると人が寄ってきて1ドル:3レバの交換が相場であった。ストチンキ硬貨を指輪にしてみた。

 ブローチ(2021年4月25日)

赤メノウの覆輪留め。フリーサイズ。覆輪のサイズと石のサイズのバランスが良い。 銅、真鍮を銀ロウ付けしてブローチにした。熱せられた銅は深みのある色に変身。 磨きもほどほどにしてエイジングされた良さが出れば良いと思っている。 銅に真鍮の丸棒を差し込み銀ロウ付けして表面を磨いた。 銅や真鍮をぐるぐる巻きにした。ブローチの金具は後付けにした。 真鍮のミニトレイは人気がある。少し歪な形にしてみた。 これまで真鍮の指輪にターコイズの小片を埋め込んでいたがターコイズの代わりに マラカイト(孔雀石)の小片を埋め込んだ。少し緑色っぽい。 真鍮の指輪にターコイズの小片を埋め込んだ。

 真空管(2021年3月31日)

エゾシカの角に枝を付けて指輪スタンドを作った。枝は角の先端のものと真鍮の 丸棒の2種にした。角に穴をあけて差し込み接着剤で真鍮をしっかりと固定した。 古い真空管のST管を黒檀の台座に固定して真鍮棒で回りを保護した。水平の真鍮 にピアスの金具を掛けてみた。 テレビアンテナのミニチュアを作り指輪を掛けた。真鍮棒を接続してアクセサリー スタンドにした。木製の台座に穴をあけて差し込み固定するタイプにした。 黒檀をノミで削り指輪スタンドを作った。ノミの削り跡を残した。 真鍮の指輪に12個のターコイズの小片をインレイした。

 真鍮と銅の指輪(2021年3月9日)

真鍮と銅だけのオールメタルの指輪を作った。ひとつはストライプ模様で、中に 埋め込まれた銅が規則正しく繰り返して現れるようにした。もうひとつは ヘッド部に銅を埋め込んだ。 錫を溶かして叩いてミニトレイを作った。真鍮を叩いて焼いてを繰り返して ミニトレイにした。

 ブルーオパールとアメジスト(2021年2月24日)

ブルーオパールとアメジストで覆輪留めの指輪を作った。アメジストは透過系の 石なので底面に穴をあけた。 真鍮の板に穴をあけて銅を差し込み裏面よりロウ付け。表からハンマーで叩く。 銅は比較的柔らかい金属なのでリベットのように広がる。 紫檀の板を浅く削りミニトレイにした。表面には削り跡を残した。

 錫引きのミニトレイ(2021年2月17日)

真鍮の表面に銅の小片をロウ付けして加熱してひたすら叩く。良い具合に 銅がつぶれてくるのであとはヤスリで削り指輪に仕上げた。 銅でミニトレイを作り片側の面に溶かした錫を塗る錫引きをした。錫は溶けて いるものの熱せられた銅が錫をはじくのでやはりフラックスが必要だ。 黒檀の木にエゾ鹿の角を接着してみた。

 真鍮と銅と錫(すず)(2021年2月6日)

このところ金槌を使うことが多くなった。真鍮と銅をロウ付けしてから 叩く。金属は叩くと硬くなるのでまたバーナーであぶりまた叩くを繰り返す。 少しずつ形が変わっていくのが面白い。 ミニトレイはひたすら叩く。縁はきれいに整えずに自然の曲線を残すように している。 指輪の表面にテクスチャーを付けるために金属の粉や小片をのせてバーナーで 焼いた。予想をしていなかった模様が現れるのが面白い。 真鍮の板を削るだけのアマビエを作ってみた。目や口は「島」になってしまう ので顔の縁からの「出島」にした。

 久しぶりの錫(すず)(2021年1月26日)

以前、錫のインゴットを購入して半分ほどが未使用状態で残っていた。 バーナーで溶かし叩いてミニトレイの形にした。錫は柔らかい金属で 失敗しても溶かして再利用できるのでありがたい。 真鍮の指輪にストライプを入れた。整った縞模様に注力せずに少しばかり の不規則性があったほうが面白く仕上がる。

 2021年はじまる(2021年1月9日)

新しい年が始まった。コロナがおさまりそうにないがシニア族には ステイホームという標語も日常的なものであり、雨露がしのげて 冷蔵庫に飢え死にしないぐらいの食料があり工房に素材と工具が あれば問題ない。 ネットで友人たちと会話し、ニュースで世界の情勢を把握でき、作品 のアップもできる。エレクトロニクスの進化には感心するばかりだ。 新年いちばんで真鍮のミニトレイと赤メノウの指輪をこしらえた。