木曜日の風のいろ16


曲がり角が多くても、分かれ道が続いても、どの道を行ったとしても、
きっと行き着くところは同じ…。
知らない道にだって野の花は咲いている。空を眺めながら、風に吹かれながら、
歌なんか口ずさみながら、この先ものんびり歩いて行きましょう。



    性 分 (2025.8.28)      そうせずにはいられない      それしか術がない      生まれ持ってなのか      置かれた環境でなのか      アァやっちゃったねとなったとしても      他にやりようが無いんだもの      ずいぶん遠回りな気もするし      焦りっぱなしなようにもある      取るに足らないことも      地道にコツコツ      結局それ      あとは何を?      あとどれだけ?
    灰赤紫 (2025.8.21)      夕刻のこの時間が好きだ      春にはあまり気が付かないのに      季節が移り変わり      梅雨が過ぎた7月半ば辺りから      だんだん夕焼けの色が鮮やになって来て      つい西の山際の空を見てしまう      日中の用事の片付けや      夕食の支度やお風呂のそうじなど      しなければならないことが多い時間だけど      だからこそなのか      それらをほっといてでも      外に出て色の変わりゆく夕焼けを眺めていたい      そんな時間が好きだから      いいんだ      もう8月も下旬になって来ると      夕焼けの時間は短くなっている      秋になると釣瓶落としになってしまうから      だからこその今のこの時間      オレンジ色が濃くなって行く      紅も混ざり      灰色の雲が広がろうかどうか      様子を見ているようだ      もう少し待ってて      もう少しこの時間に浸らせて      灰赤紫になるまであと少しだけ
    夾竹桃 (2025.8.14)      車を高速で1時間ほど走らせ      船にも30分ほど乗り      船着場から徒歩で坂道を片道20分      夫の実家の墓参を      このお盆も無事に済ませることができた      夫の両親と幼くして旅立った義姉が      海を見下ろす墓所で      静かに眠っている      春秋の彼岸や夏のお盆や命日など      故人を偲ぶ機会はそれぞれにあるけれど      かつての大きな過ちで亡くなった多くの魂に      今の時代を生きる人々が      真摯な気持ちで黙祷を捧ぐ      この終戦記念日という特別な日      いろいろなメディアで取り上げられる政治家の多くが      靖国に参拝をするのだとか      どこでどういう思いで      故人を偲ぶかは私人としての自由      だとしても      プンプンと漂って来る嫌な匂いとその気配      今も世界のあちらこちらで繰り広げられる戦争      その二文字や映像を      目にしない日は無いと言ってもいいほどに      そしてまた      食べ物を求め薄汚れた器を      差し出す少年の痩せこけた姿が      テレビに映し出されている      墓所への行き帰りの道に      夾竹桃の濃いピンクの花が揺れていた
    今なら(椅子〜電話) II (2025.8.7)      お気に入りのロッキングチェアだったのに      リフォーム前の片付けの折      うっかり廃棄処分されてしまった      大事にし足りなかったんだろうなァ      屋根裏にずっと置きっ放しにしてたから      子育て 家事 仕事      バタバタと過ぎて行く毎日      お風呂に入って寝る      それでいっぱいいっぱい      ゆっくり座る暇なんてなかった      その子供たちは巣立ち      親を見送り      仕事も退職し      今なら      ちょっとは自由になる時間も      ロッキングチェアに揺られながら      本を読むとか編み物をするとか      ティーカップ片手に      好きな音楽を聴くとか      気の置けない友人と      どうしてる?なんて電話で長話      しようと思えばできるのに      たまにはマッサージチェアーに座り      相方のあれやこれやで      お疲れぎみの心身でもほぐしましょうか
    電話事情あれこれ(電話〜椅子) (2025.7.31)      祖母宅に電話が引かれるずうっと前のこと      家の近くの角のたばこ屋の赤電話は      立って話さなければならず      遠く離れた息子とゆっくり話したい祖母は      電話局まで出向いていた      座って話せるからその方がいいのよと      若い人は固定電話の使い方が分からないそうだ      スマホも電話のはずだけど      ほぼほぼ口は使わず      目と指先ばかりがやたらと気忙しい      友人との電話で何気ない会話      予定がいろいろ結構忙しくしてるみたい      でもぽっかり空いた一人の時間      持て余してしまうそう      以前からのケイタイでLINEやメールはせず      もっぱらおしゃべり専門      口を動かすのが元気でいるのに一番いいのよと      病院に行った日の待合い室      ケイタイがあればもう固定はいらないわねェと      十は上とお見受けするご婦人たち      会話を耳にしながらその時は      分からなくもないなァと      でもつい先日出先でスマホの持ち忘れに気づき      家にはあるはずと小さな不安を拭う      帰宅後一番に探すが見当たらず      固定からスマホを鳴らし      子機を持って家の中をウロウロ      キッチンカウンターの下で無事発見      でも何故そんな所に?      これだから固定もなかなか外せない      ヤレヤレだ      椅子に座って      やっと冷たいお茶が喉を通って行った
    タイミング II (2025.7.24)      ウォーキングをしている途中      デパートのエレベーターの中      スーパーの商品棚の前      そんな何気ないタイミングで      たまたまその場で一緒になっただけの人      少し年上のご婦人      通りかかったお家のお庭の花を      足を止めて眺めてる      その横を通り掛かりながら      同じように足を止め      きれいですね      なんて言う名前でしょうね      ちょうど帰宅をされたそのお家の方が      カシワバアジサイですよって      2人でヘエーッて言ってたら      切りましょうねとひと枝ずつ      思いがけないタイミング      ベビーカーを押してる若いお父さん      赤ちゃんと目が合って      ニコッと笑いかけてみる      ニコッと返してくれたお口に小さな歯が      ワァ生えて来てるねェ      1才になりましたとお父さん      おめでとう!って言ったら      本人が小さな手でパチパチって      ホンのちょっとしたタイミング      冷凍食品の前で出会ったご婦人に      魚売り場の前でまた      なぜかエビの選び方のお話を      使い分けるといいですねって      そんな何気ないタイミングが      何度か続いて      1人でクスッと      暑い暑いって家の中ばかりじゃ      そんなタイミングにも出会えない      明日またそんな出会いがあるかしら
    かげん (2025.7.17)      夏はお風呂はぬるめ      湯かげんいかが?と気にすることもない      半分はシャワーで済ませてるし      そんなことが関係有るのか無いのか      最近ちょいちょい起こる頭痛      いつもの薬をもらう内科でついでの診察      緊張性の頭痛なんだとか      ゆっくりお湯に浸かりなさいと      低気圧によるものもあるし      通常の偏頭痛もあるし      内科や歯医者やリハビリ通いなんて      ごくごく普通のこと過ぎて      ヒトにはおかげんいかが?って訊くけれど      自分のかげんなんて気にもせず      頻繁に市販薬でやり過ごすのも      どうなのかと      先生のひと言でちょっと安心      適してるっぽい薬も貰えたし      それにしてもおかげんって      なぜお加減なんだろう      足したり引いたりしてちょうどいいように      自分で整えなさいってことなのね      いい湯加減のお湯に浸かりましょ
    なにもの (2025.7.10)      まだ少年だった頃の叔父の姿が      母の実家祖父母宅のアルバムの中にあった      祖父が何かの折につけ      祖母や母や兄姉弟妹たちを撮っていた      描くことが好きだった少年は      いろいろなものを題材にした      青年になってからも描き続け      生易しくはなかったようだけど      その世界で生きて来た      祖父母亡きあと実家の片付けをした母は      まだ若かりし頃の叔父が描いた絵を      数点持ち帰り壁に掛けていた      それらの絵は私の日常の中にあった      戦中戦後に少年期青年期を過ごし      まだなにものなのかも分からない      ただひたすらに一生懸命に      悩みつつ迷いつつ      それでも描きたい気持ちを溢れさせ      仕事と両立させながら描き続けた      次第に穏やかな絵へと進化      自分の思いも昇華させていったかのようだ      母も私も      叔父が好きだった      叔父の描いた絵が好きだった      今はどんな絵を描いているだろう      何に捉われることもなく      なにものでもない叔父そのもの      気の向くまま絵筆を動かしているだろうか      足の向くまま天国へ旅立って2年が過ぎた
    自然の中で (2025.7.3)      3ヶ月か4ヶ月に一度髪を切る      今は特に暑いから      後ろ首の辺りが気になっていた      今日カットに行きスッキリ      しばらくはヤレヤレ      日本には四季があるけれど      4分の1ずつとは限らない      亜熱帯化しているとか      半分近くは夏のようだ      ニュースは突然の豪雨や      日に何度も揺れる地震を伝えている      それは      人口が集中する都会でも      離れ小島でも関係は無い      みな自然の中で生かされているから      この地のことにだっていつなりうるか      受け入れざるを得ないけれど      対処の仕方や      避難に必要なモノ      考えたり確認したり      ヒトゴトとしては済まされない      とは思いつつ      お日様のズラッと並んだ天気予報を見ながら      明日の予定のことなど考えている
    思考と試行 (2025.6.26)      例えば食事の支度      昼食でも夕食でも      一応何にしようかと考える      昨日は何々だったから      今日は何々かなァ      冷蔵庫の中身を思い浮かべ      肉や魚や野菜を思い浮かべ…      もの珍しいモノ      あまり作ったことの無いモノを      ヨシ今日はコレというふうに      お試しにはなかなか辿り着けない      ついつい日々似たり寄ったりに      でも基本というか通常は      モノを考えるというのは嫌いじゃない      アレはああしよう      コレはこうしようなどと考えては      取り敢えずやってみる      結構時間かけたのに何か気に入らないと      やり直すことも珍しくはない      やってみないと分からないし      大抵のことに期限なんかは無いんだから      夫が実家の襖の貼り替えをしている      結構傷んでいる下地から      どうしたものか      どうやれば      と何度も思考し      何度も試行を繰り返している      納得の仕上がりになってくれれば
    スタンスと考察 (2025.6.19)      気持ち的には      まっすぐ立っている      姿勢が良くないとは言われたけど      それはマァ年齢的なもの      イヤ年齢では無く      意識が大切なんだとか      大体のことには      まっすぐ向き合って来た      と思いたい      4人の親を見送り      子供たちは巣立ち      そして      相方を支える生活は続く      支えることで自分が支えられている      何にどう向き合うか      どう向き合えばことがスムーズに運ぶか      後は自分の意識と立ち方立ち向かい方      まずは健康に重きを置いて      長かった整形外科のリハビリ通いが      やっと終わった
    フフフ (2025.6.12)      運転中に前の車が      ウィンカーを出さずに車線変更をした      横から出て来た車は      一旦停止をせずに飛び出てきた      モウーッ‥とつい口に出てしまいそう      そして      フウーッとため息を      なのに今日      フウーッが出損なって      フフッになった      そんな自分がおかしくて      フフフと笑ってみた      モウーッと怒るより余程いい      ほんとは      そこに段があるのに      分かっていながら躓きそうになったり      出られると思って開けたドアが      開け足りずに頭をぶつけてしまったり      そんな自分の認識不足や感覚のまずさに      自分に出てしまうモウーッなのだ      だから人にも自分にも      怒ってしまわずに      フフフとやり過ごそう      空は雨      せめて心は晴れやかに?      せめて曇り空よりはちょっと明るいくらいに      前向きに
    日 和 (2025.6.5)      今日は快晴      洗濯日和だったり      布団干し日和だったり      で      今日選んだのはドライブ日和      ちょっと足を伸ばして隣県まで      白壁の家々が並ぶ町並み      歩調も気にせずゆっくり散策      本屋とカフェが一緒になったお洒落なお店      アイスコーヒーとチーズケーキで一休み      待ってる間並べられた本を      眺めたり手に取ったり      町並みもこのひとときも      いつもの日常にはない時間      なんだか心の洗濯日和      日が長くなり      帰路はちょうどきれいな夕焼けタイム      玄関前にはいつものニャンコが待っていた
    でもいいよね (2025.5.29)      朝はきれいな青空だったのに      夕方には雨がポツポツ      仕方ないよね      空模様も行ったり来たり      もう6月が目の前で      季節は夏      なのに肌寒くて一度しまった毛布を      また引っ張り出し      仕方ないよね      肌感覚も行ったり来たり      古米だとか古古米だとか古古古米だとか      チャンネルを変えてもニュースは続く      まあ慌てずとも      仕方ないよね      良くも悪くもごくごくわずか      夫婦2人の消費量      空を見上げ      庭木の枝の伸び具合を眺め      でもいいよね      時間は後戻りをしない      雲が流れ雨を連れて来たり      お日様が顔を出したり      季節は確実に前に進んでいるんだもんね
    案じることはない (2025.5.22)      どこかに出かける時や      何かをしなければならない時      それがなん度も行き慣れたり      やり慣れたりしていることでさえも      結構不安だったりする      高い所や狭い所      ジェットコースターや吊り橋なんか      なんてことないのに      ただ時間通りに動けるかとか      間違えずにやり終えなきゃなんて      そういうことが不安のモト      でも今思えばそれらは       与えられた課題のようなモノたちで      何十年もずっと      ちゃんと乗り越えて来たからこそ      今ここに居る      なんてことはなかった      とは言えないけど      皆それなりになんとかなって来た      なんとかやって来た      自分の力だけではなかったんだろうけど      だからもう不安は手放してもいい      大丈夫      何も案じることはない      これからの時間      行き先はお任せの旅は続く
    情 報 (2025.5.15)      日々情報の波が押し寄せて来る      昔なら新聞やテレビやラジオくらいだけど      今はネットやSNS      否応無しに目や耳に      アクセスしなければいいのだろうけれど      若い人はイヤ若くなくても      スマホやタブレットを      気軽に手にできるようになってしまった現代では      そうも行かないモノに      海外に行かなくても      月や宇宙に行けなくても      タイムトラベルが無理でも      ちょっと見てみようという気にさえなれば      なんでも得られる情報      なのに      誰かが呟いた小さな噂を      気にする誰かがいる      世界は広いのに      ほんの少しの情報だけの      狭い枠の中で喘いでしまう      このトシまで生きていれば取捨選択      そんなことはどうでもいい      聞き流すなんて技もある      生活が潤う程度の情報      生きやすいことの方が      とてもとっても重要なんだから
    逆 算 (2025.5.8)      狭い庭なのに      ヤマザクラの木を植えた      コロナ発生よりも前の      地元でのイベントで配布された50cmほどの苗      それから7年近くが経ち      今は4mくらいだろうか      そばにある梅の木や      名前も知らない木などと      枝が重なり始めた      小さな苗を頂けたことが嬉しくて      この辺りにとつい植えてしまった      幹はまだまだ細くて小学生なみ      成長は楽しみなんだけどというところ      30年近く勤めた仕事を辞してから      リフォームのための実家の片付け      リフォームが済んでからの      荷物の運び入れやその片付け      夫の健康問題など次々と出来事が      気が付けばあっという間の3年半      自分の持ち時間て後どのくらい?      ちょっとは考えて動けるようにしないとね      もう少ししたら考えるよって誰かが言ってたな      今日が良ければマァいいか      明日の電車の時間から逆算して      家を出ないとね
    この季節の (2025.5.1)      3月4月はまだ寒いのか      もう初夏のように暑いのか      毎年なんだかはっきりせず      去る季節と来たる季節のはざまのようで      気分にも上がり下がりが      でも5月この季節になると      その気分も落ち着いて来て      周りの青葉や空の青さに      ようやく深呼吸できる気が      気温が徐々に上がり      雨の水分補給もあって      庭の草木がとても伸びやか      自分の深呼吸と共に      草木も背伸びをしているよう      サァサァ      あまりのんびりもしていられない      気が付けばお茶の葉も      健やかに伸びていて      今日は八十八夜だったそうで      明日は天気が崩れる予報もあり      ちょうど良い頃合いなので      今日摘むことに      摘んだ葉は      水を替え水を替え何度も洗い      適量ずつをレンジでチンしては揉み      それをまた何度も繰り返し      その内乾燥して来て      重さは十分の一くらいに      出来上がった量にちょっとがっかりは      するけれど      少しずつでも出来上がって行く喜びが      手間ではあるけれど      結構充実した時間      部屋にいい香りが満ちている
    その後のその後 (2025.4.24)      あの話その後どうなった?      友人に続きを聞かなくちゃァ      2階の使っていない部屋で      整理片付けをしようと物を広げたまま      雨だから寒いから出かける用があるからと      その後はまだそのままで      昨年の舌の痛みのその後は      まだ全快とは言えないけど      ぼつぼつと戻りつつはある      気温の高い日はアイスを食べたいと      思えるようになって来た      そして多分美味しいと      思えるようにもなって来た      スーパーやドラッグストアの売場も      もう避けなくてもよくなった      まだ積極的にケースを      覗き込むほどでは無いけれど      やっと少し      明るい兆しが      明るい日差しが見えて来たようだ
    移り変わる風景 そして (2025.4.17)      家からほんの徒歩3分くらいの所なのに      花を咲き終えたばかりの梅の木々が切り倒され      畑の土が覆され      何やら整地されていってるのに      つい数日前まで気付かずにいた      そこだけではなく      無人でもなかったような家が取り壊されたり      更地だと思っていた所に      いつの間にやら完成間近な家が      高齢化が懸念されるような地域に      新しい家ができ      誰かが移り住んで来るのはとても喜ばしい      ちょっと車で遠出をすれば      窓の外の景色はどんどん変わって行く      なんとなく知っている所もあれば      初めての所もあって      頭の中の記憶や認識も      次々と塗り替えられて行く      なんでもずっと同じ状態ではいられないから      それはごく当然で      ごくごく自然の成り行き      でも      今日見たお城は400年以上もそこに      何度かの修復を繰り返されつつも      在り続けているらしかった      初めてなのに懐かしく      これからも在り続けていて欲しい      初夏を思わせる空の中      そんな      お城の在る風景だった
    乗り越えながら (手袋〜波) (2025.4.10)      子供の頃の小さな手袋      薄いグレーに紺と赤の幾何学模様入り      実家のタンスの中で眠ってた      母の手編みだったのか      心をも温めてくれる手袋があった      長い眠りの中にいる間      かつての持ち主は      大波小波に揺られ      冷たい風にも度々遭遇し      それぞれの時代を乗り越えて来た      梅が咲き雪柳が揺れ桜が開く      そんな頃もあった      私も我が娘二人に      お揃いのピンクの手袋を編んだ      五本指は難しいから      親指だけ別編みの小さなミトン      それはそれでコロンとして可愛い      娘たちもそれぞれに      それぞれの生活を送っている      まだまだ続くこれから先に      大波小波が来るかも知れない      それでも      身も心も温めてくれるモノも      きっとそばにある      そばに居る      付かず離れず      見守って行ければと願っている
    やっぱりね (2025.4.3)      変わり映えのしない日々の繰り返し      変わり映えがしないからこそ      それはありがたいことなのだと      ジュウジュウ承知をしている      目覚めてから      闇の中でまた目を閉じるまで      同じことを繰り返す      でもその日々の中で      毎日多少は昨日と違うこと      偶然なのか意識してなのか      変わらないことを願ったり      やっぱり変化を望んだり      だから昨日と同じことをし      昨日はしなかったこともする      アレもあり      コレもあり      同じこともあり      違うこともあり      今日は月イチの歯医者      明後日は友人たちとお茶会      学生時代のミニ同窓会の予定も近い      やっぱりね      いろんなことが待っている方が      新しい明日という日を迎える甲斐がある
    切って切って (2025.3.27)      気が付けばもう3月も終わりが近い      行く逃げる去るの言葉どおり      毎日何をして過ごして来たのか      何が大事か      何が優先順位が高いのか      全然即してるふうではないけれど      したいことよりも      あっアレしなきゃな感じで      日々が過ぎて行く      机まわりを片付けていて      発見した何年も前の      切り抜いたまま状態の新聞記事たち      アァこんなのが出て来てしまった      そのままゴミ箱行きでも      構わないようなモノだけど      でも一応引っ張り出してみる      そして引っ張り出したが最後      広げて見ていると      それぞれの記事の当時のことが…      ジャンルもいろいろ      社会的なことや文化芸能欄      植物や動物や歴史や宇宙      やっぱり処分は忍びない      ごちゃごちゃだと何の役にも立たない      折角だからファイリング      きれいに綴じるため      分類しそれぞれを切って切って      頂いたままの柑橘系      名前はよく分からない      でもどうにかしなくては      半分に切って果汁を搾り      ポン酢醤油へと      皮はせっせと切って切って      その内またマーマレードへと      そんなふうに過ぎて行く日々      さてさて明日は?
    ニャンコーズV (2025.3.20)      以前真っ黒母さんクロちゃんが      産んだちびクロちゃん      その後名前を改め      クロちゃんはロクちゃんに      ちびクロちゃんはナナちゃんに      そのナナちゃんが昨年2匹を産んだ      名前はナニちゃんとナヌちゃん      よく3匹で我が家の庭や      2階のベランダに遊びに来ていたけど      次第にナニちゃんは来なくなり      ひとり立ちしたナヌちゃんが      1匹だけで現れることが多くなった      すりすりしたり      ゴロンとしてお腹を見せたり      いい遊び相手になってくれるので      たまに数日姿を見せないと心配になってしまう      家の近所をグルッと歩いてみる      マァ心配しなくても数日で姿を現すのだけど      そのナヌちゃんが隣町へ出かけるところを      夫が見たという      まだ帰って来ないので      ちょっと隣町へとネコ探しの旅      家と家の間や川沿いの草むら      驚かさないよう小さな声で      そっと名前を呼んでみる      なかなか見つからない      よく懐いてほぼほぼお家ネコだけど      飼ってる訳じゃないし      マ心配しても仕方ないか      そう思っての帰り道      誰も居ず廃墟となってるアパートの      2階の通路の手すりの向こうを歩く姿が      いくら無人とはいえ勝手には入れない      距離も声がちょっと届きにくい      しばらく様子見      階段を降りて来たところで呼んでみる      こちらを何度か見てたけど      戻る気にはならなかったみたい      走って行ってしまった      でも居る場所は分かったし      走る姿も見れた      生存確認終了ってことで      今日は1人で帰宅      いい収穫がもう1つ      ナナちゃんのお母さんのロクちゃんの生存確認も      呼んだら小走りで寄って来てゴロン      お腹や背中や頭をナデナデ      ちゃんと覚えててくれたし      ナナちゃんもちょいちょい遊びに来てるし      ナヌちゃんの帰りも気長に待とう
    急いで急いで (2025.3.13)      焦らず慌てず      ゆっくり丁寧に      日頃はそういうふうに心がけなきゃと      でもやっぱり      時間は限られているから      上手に使いこなさないと      あまりのんびりもしてられない      画材もまだたくさん      ビーズアクセサリーの素材やパーツ      母の残した布や      それにあったカラフルな糸たち      読んでない本もまだまだいろいろ      今ではずいぶんアナログだけれど      昔集めた便箋やお揃いの封筒      誰かに手紙を書いて減らさなきゃ      1日にアレやコレや      1つ2つじゃ片付かない      時間を有効に使ってって      今日もあっという間に日が暮れて      もうすぐ明日がそこまで来てて      いつだってなんだってやって行こ      急いで急いで      何かをやってる時は      しあわせな時間なんだから      そんなしあわせな時間を      たくさんたくさん味わって      過ごして行こ
    らしいって (2025.3.6)      4日ほど前10分ほどで歩いて行けるスーパーへ      ちょっと気温が高めだったこともあり      買い物を済ませて帰り着く頃には      流れるほどの汗      アァ暑かった      気温も高いけど湿度もかなりよねー      明日は雨らしいもんねェ      それから3日ほど雨続き      川の所にね      ヒヨドリくらいの大きさの鳥がいて      ちょっと青っぽい色してた      そんなにしっぽは長くないけど      セキレイみたいに水辺でしっぽをピコピコしてたよ      後でちょっと調べてみたら      イソヒヨドリらしかった      テレビの歌番組でね      まだ若い歌手が自分らしい歌い方って…      って悩んでるふうだった      自分らしいってどんなだろうね      ずっとずうっとそんな感じで      このトシまで来てしまったから      若かかったら悩むよねー      ウンウン分かる分かる      みんなそうだから      でももう      いいかげん手放した悩むってこと(?)      悩んでも悩まなくても      時間が過ぎるのはあっと言う間      今日したことはアレとコレとソレと      明日も明後日も予定あり      らしいでしょ      いつも何かしらゴソゴソしてるもんね      明日は晴れるらしいって
    その後 (2025.2.27)      あちこち火災のニュース      消火に追われている      事件や事故が起きれば      その詳細      細かな日常も      食後の薬や後片付け      洗濯が済めばそれらを干して      何かの後には      またその何かがあって      繰り返されて      昨日の後には今日があり      今日の後には明日があり      なぜか連日のように入る何かの予定      今日は花屋に行って花を贈る依頼をし      明日はまたリハビリに励む      美味しさが戻りつつあるので      ちょっと気を良くして      久々の食後のアイス      まだもう少しのようで      またその後の様子を      お知らせ致しましょう
    意味のあること (2025.2.20)      歯医者の診療台に乗っている      目は閉じて      口は大きく開けて      なにやらガーガーやられている      まな板の上の鯉の心境      乗ってしまったからには      何をされても仕方がない      ま 痛くも痒くも無いのだけれど      口をずっと開けているのがしんどい      ナンテコトハナイ      ナンテコトハナイと言い聞かせ      時が過ぎるのを待つ      息はなんとかできている      吸ってー吐いてー      吸ってー吐いてー      ゆっくりーゆっくりーと言い聞かす      閉じた目の上にタオルを乗せられ      暗闇の中にいるせいか      関係の無いことが頭をよぎる      この      吸ってー吐いてー      吸ってー吐いてーの息は      いつまで繰り返すのだろう      その内治療が終わり台が起こされ      口をすすぐ      そして      その内吸ってー吐いてーを      いずれしなくなる時が来るんだと      せっせと治療に通っていることに      意味はあるんだろうか      リハビリに通い      ストレッチの体操をしながらも      同じようなことを…      生きている限りは仕方がない      今をより良く生きるため      それらには意味があるんだと      相次いで学生時代の友人が旅立って行った
    転ばぬ先の… (2025.2.13)      最近よく転ぶ      ゴロンと転ぶ      しかも転がりながら落っこちる      高さは30〜40センチだから      さほどでも無いし      それに      良くも悪くも経験積んで      無意識に受け身が上手くなったのか      捻挫や打ち身も無く      アイタタタで終わり      リハビリの担当スタッフに報告すると      苦笑い      上手くなったのはいいけど      それ以前の問題でしょと      ハイハイ分かってます      まずは転ばないようにですよね      足元注意とか      自分が何をしようとしているのか      ちゃんと認識するとか      ついうっかりじゃ済まないよね      痛い思いをしないように      まずはが大事      明日は年一の健診      早起きしないといけないし      健診センターはいつも混んでるし      かなりメンドクサイけど      そうも言ってられない      転ばぬ先の…ですもんねェ
    無意識とか無自覚とか… (2025.2.6)      何かをしている時に      終わらせたら次はアレと      他のことを考えているのか      今のことへ意識が向いて無い      逆に今のことに一生懸命になり過ぎて      次の予定のことがすっぽ抜け      やっぱり意識が…      出かける時に鍵をかけたのに      戻って確かめたり      曲がるはずの道を通り過ぎてしまったり      自分の行動に自覚が無さ過ぎ      あっちで落ちたり      こっちでつまずいたり      そそっかしいことをちゃんと自覚しなくちゃ      無意識や無自覚だけじゃなく      認識や記憶や…      無が付いても付かなくても      ちょっとは自分のしてること      まずはちゃんと見る      ゆっくり丁寧に      言われてからずいぶん経つ      忘れた訳じゃないけど      再確認の必要を痛感する昨今
    ミルクティー (2025.1.30)      去年の今頃からだろうか      舌に違和感が      テーブルの上にはいつも      籠に入れたみかんを置いている      秋からずっと年末年始も      手を伸ばして食べていたのに      食べると痛い      果汁が沁みるのか      イヤ違う      乗せるだけで痛い      みかんだけでは済まず      りんごにいちご      果物だけでは済まず      チョコレートやクリーム系のお菓子      歯磨き粉も      耳鼻科や内科で検査を受けても結果は出ず      月イチの歯医者でお悩み相談      せっかくチェックや手入れをしてもらっていても      美味しく食べられない      そう      痛いだけではなく      美味しさが感じられ無い      味が分からないんじゃない      美味しさが分からない      好きな甘いものや肉や魚      痛いのをがまんしたり      痛みの無いものを食べたり      でも だから何? という感じ      何のために食べてるの?      口にモノを入れたく無い      舌にモノを乗せたくない      これはタンパク質      これはカルシウム      これはビタミンなんて      錠剤やサプリなんか      ポンポンポンと入れて飲み込んで      ハイ今日の食事は終わり      ってできればいいのに      嘆きを聞いて      紹介してくれた大きな病院      長い待ち時間ののち受けた診察      検査も治療も無く      「心因性」でハイ終わり      エーッ痛いんだから痛み止めくらい…      要りませんョーって      それから過ぎた一年近く      最近お試し気分でみかんを半分      痛みはほぼほぼ消えて      手にはミルクティー      ほかほか湯気      美味しさもやっと戻って来つつ
    友 (歌〜森) (2025.1.23)      思い浮かんだという訳でも無いのに      つい口から出て来る      子供の頃どこかで耳にしたことのある歌      泣いている      声が出せない      言葉にできない      心の中にどうしようもない空白が      広がっている      ふと口にしたけど      歌詞もメロディもおぼろ      自分で自分を慰めようとしているのか…      ヨシヨシヨシ      そっと背中をたたいて      何でもいいから一緒に口ずさもう      木を隠すなら森の中      鍵を隠すなら鍵の束の中      鍵をうまく見つけ出せたら      閉めたままの心を開くことが      できるだろうか      幼い友が笑顔になってくれたら嬉しいのだけど
    続いている思い出 (森〜歌) (2025.1.16)      人1人と犬1匹      裏山の森の中を歩く      いつものあの滝の手前まで      登る道の途中の重なる木々の間から      ちらちら見える空が好きだ      犬はあちこちクンクンしながら自分のペース      人は人で歌なんか口ずさみながら      やっぱり自分のペース      ほんの少し登っただけなのに      ちょっと開けた場所からは      小さな町を見下ろせる      町の上に遠くの海      水平線を挟んでその上には空      広い空はもっと好きだ      愛犬がいればこそ      共に登った裏の山      共に歩いた森の中      共に見た海や空      もうずいぶん昔の話      私はまだこの空の下で生きている      やっぱり歌なんか口ずさみながら
    声 (歌〜森) (2025.1.9)      目の前は川      ニ分歩けば裏手に山      スズメやカラスはもちろん      メジロやウグイスやコジュケイ      サギやセキレイやヒタキやヒヨドリ      見かける鳥はいろいろ      仲間を呼んでいるのか      歌うように      おしゃべりをするように      楽しげにさえずる声      日がな一日      空を飛び      川で水を浴び      餌を探し      木の枝や屋根や電線で羽を休め      夕刻には誘い合うように森へと帰って行く      今日見る夢はどんな夢?
    そうだよね (2025.1.2)      毎年必ずやって来る年末      あれとあれをして      これとこれをして      片付けや掃除や買い物や      そうだよね      気忙しく過ごしてるんだよね      時代が変わって      24時間スーパーやコンビニ      いつだって何だって買えるんだから      いろいろ考えなくたって大丈夫なのに      そうだよね      ついついね…      年始も      初詣は必ず地元の氏神様へ      常日頃だって      ウォーキングで通りかかっているけど      やはりちゃんと訪れて手を合わせる      そうだよね      気持ちを新たにね      今年はどんな年になって行くんだろう      昨日も今日も空は晴れ渡っている      こんな良い幕開けはいつ以来だろう      安心して毎日を過ごせる      そうだよね      そんな日々がいいよね      それ以上の望みは無いね