木曜日の風のいろ15


曲がり角が多くても、分かれ道が続いても、どの道を行ったとしても、
きっと行き着くところは同じ…。
知らない道にだって野の花は咲いている。空を眺めながら、風に吹かれながら、
歌なんか口ずさみながら、この先ものんびり歩いて行きましょう。



    流れ (2024.4.25)      ウチのまわりでチョイチョイ見かける猫さんたち      去年クロちゃん改めロクちゃんが産んだ      ナナちゃんとチビハチちゃん改めキュウちゃん      ナナちゃんはロクちゃん同様      この辺りで暮らしているようだけど      キュウちゃんをずっと見ていなかった      そのキュウちゃんが久々に姿を現した      すっかり成長して青年な感じ      やく一年ぶり      時間が流れたんだね      オスなのかな      自分の縄張りを探して      放浪していたのかな      そんなキュウちゃんが      ナナちゃんと一緒に姿を見せた      久しぶりのキョウダイの再会      桜猫さんにできないかなと      様子見をしている      ロクちゃんと多分お父さんのハチさんは      少うしだけ触らせてくれるけど      まだまだ時間はかかりそう      ところで      去年の生活の激変からもうすぐ一年      どうなるんだろうとオロオロしたけれど      それなりに      時間は順調に流れている      と言っていいのだろう      ウォーキングをしたり      テレビを見たり      そんな普通の生活が戻りつつある      そんな日々に時折り泣きそうになる      ただただありがたい      感謝の涙だ
    突然に (2024.4.18)      コトはなんでも突然に起こる      何かをしようとするときは      自分の意思があったり      突然というコトはないけれど      考えてもいない出来事は      突然と感じてしまう      エッ今?      なんで?      昨夜の速報      訳も分からずテーブルの下に潜り込んだ      あの音にはビクビクしてしまう      精神衛生上良く無い      瞬時は例え訳は分からなくても      身を守るコトが一番      潜り込むのと同時にミシミシという音を耳にし      ユラユラと横揺れ      身が縮む思い      その瞬間は成す術が無い      長いようであり      思ったより短いようでもあり      ただ身を潜めている      どのくらいかの時を経て      恐る恐る身体を椅子に戻し      突然番組の変わったニュースを      しばらく見続ける      2時間くらいは経っただろうか      身体には感じない余震は続いているようだけど      深夜になったしボツボツいいか      大丈夫とは言えないかも知れないけど      寝室に向かう      つい先日      この地でも震度6を体感した地震から      何年めというニュースを目にしたばかり      その時と同じように      服のままテーブルの下ではなく      布団に潜り込んだ      突然の出来事に      まだ身構えなきゃいけないんだろうか
    言葉とその訳(魔法〜星) (2024.4.11)      午前中にウォーキング      そのついでに帰りに買い物      歩きだから重い物や大きな物は持ちたくないし      時間もあまりかけたくない      必要な物だけあればいい      午後はほとんど出かけない      だからましてや夜空なんて      長いこと目にしていない      せっかく桜が咲いても      どんよりした曇りが多く      花の色もしょんぼり見える      日中でもそんななのに      夜空に星なんてきっと影を潜めてる      なんだか気になって      夕方早々に締めた玄関の鍵を開け      顔だけ出して上を見る      やっぱりね      やっぱりなんて      いけないいけない      明日晴れる      明後日もきっと晴れる      大丈夫大丈夫      日中こま切れな時間しかなく      まとめての時間を作るのは      なかなか難しいけれど      明後日久々登山の計画に乗ってしまった      なんとか薄曇りくらいでお願いします      行ける      できる      大丈夫      おまじないというよりは      魔法の言葉      叶うと信じています      もう一度見て来よう      そして願って来よう      お星様キラっと見えますように
    何回でも (2024.4.4)      おまじないを口にして      何回でも何回でも      確かめる      日々いろんなことが起こり      それに対応をして行くためには      それなりに      確認しなきゃいけないことも      日々発生してるから      何回でも口にする      あせるな      ゆっくり      ていねいに      更に追加して      手元足元ご用心      つい躓いて痛い思いをしたり      持ってるものを落として壊したり      なんてことが続くのだ      アァァと思うだけなら      まだ良いけれど      繰り返すのはやっぱり      精神的に参ってしまう      自分が落ち込まずに済むために      自分で自分に言い聞かせなきゃ仕方ない      だから何回でも口にする      あせるなゆっくりていねいに      手元足元ご用心      しばらく試してみよう      言わずに済むようになれば      とってもありがたいことなんだ
    だから (2024.3.28)      地域にある公共の小さな施設で      終活ノートというのを      無償で頂けるとの情報      ずいぶん前から知ってはいたけど      まだどこか遠い感覚      今年になってすぐの頃      友人から同級生の訃報を耳に      自分にもちょっとした自覚症状もあったりして      そんなに遠い話でもないんだと      いつものウォーキングの帰り道      いつものように素通りでは無く      勇気を出して立ち寄ってみた      そして貰って来た      傍に置いておけば安心      そんな思いもまだあるけれど      せっかく手にしたのだから      何が書いてあるのか      何を書き込めばいいのか      取り敢えず開いてみよう      自由時間なんて      そんなにある訳じゃ無いんだけど      何をすれば良いのか      どう生きれば良いのか      残り時間の有効な使い方      ぼつぼつ考え始めなきゃ
    有っても無くても (2024.3.21)      どうしてもこれが欲しいとか      どうしてもこれは譲れないとか      絶対右とか絶対左とか      行きたい所とか      食べたい物とか      有ればいいんだけど      無きゃ無いでもいいんじゃないか      ほぼ毎朝歩いているけれど      行き先は昨日はあっちだから今日はこっちくらいな      野の花や鳥を見たり      猫や犬やたまたまな人に話しかけてみたり      したいことが無い訳じゃ無いし      時間を持て余しても無い      そういうことが有ってもいいし無くてもいい      今は流れに任せている      気分も在り方もそのように
    涙 腺 (2024.3.14)      目尻の端の端の方に      なぜか滲みを感じる      泣こうと思って無いし      泣いてるとも思って無いけど      好きな音楽のライブがちょっと続いて      いま生で聞いている      目の前で歌っている      その状況にひとりでに滲み出て来る      不安や心配事      時間的なことや気力体力      なんとかなる      そんな思いで踏み出さないと      その状況に身を置けないことを      去年は痛感したから      許されている      与えられている      大袈裟かも知れないけど      その時間をただただありがたいという思い      地震や火事のニュースも多い      大丈夫なんだろうか      どうか被害が最小限でありますように      目の端を滲ませながら      過ぎて行く今日という一日を      見送ろうとしている
    思い立ったが… (2024.3.7)      世の中はいろんなものがデジタル化され      ハイレベル      ハイクオリティが当たり前      もう現役は退いた身だから      月末の締め日などに追われることも無く      何も急がなくても大丈夫      ゆっくりのんびり      過ぎて行く時間を惜しむように丁寧に      そんな中で      超アナログなことをしている      子供たちがまだ小学生や中学生だった頃      スマホもガラケーも無く      写真を撮るときはいつも手にカメラ      撮った写真はせっせとアルバムに      成長して高校生ともなると      撮る機会はめっきり減る      それでも何かの折に撮った写真      アルバムに貼られることもなく      見た後は写真屋さんの袋の中のまま      そんな写真たち      片付けで出て来たものをまとめ一箇所に      それからまたどれだけ月日が過ぎたやら      何度も出しては眺めを繰り返し      やっと上げた重い腰      年代ごとに順を追って並べ替え      ふた昔以上も前の写真の中      どこかに出かけたり      何かのイベントで      微笑んだり澄ましたりの家族や縁者      アルバムとして見られるよう      並べた順に収めて行く      ガラケーからスマホになり      撮るのが簡単      見るのも簡単      でも実際は撮るばかりでなかなか見ない      デジカメも出番無し      プリントアウトさえもしていない      まだやっと二年分      残りも頑張ってやり終えれば      一つことが片付く      思い立ったが吉日となりますように      出来上がったアルバムを片手に      ゆっくりお茶でもしましょうかねェ
    おまじない (2024.2.29)      ちちんぷいぷいとか      いたいのいたいのとんでいけーとか      効くような気がしたよね      素直に信じる気持ちが大事なのね      今は      先日かけてもらった言葉が      いつも頭にあるから      何かをしようとする時      何かをし終わろうとする時      呟くような小さな声で      自分に言い聞かせたり      更に問いかけたり      あせるなあせるな      ゆっくりゆっくり      ていねいにていねいに      そうそうと自分で頷いて      ぼちぼちとでも染み込ませて行く      すごく改善したとは      まだまだ言えないからね      昨日もスマホの置き忘れ      家の中の雑用で動くときでも      いつもポケットなのに      何かの拍子に出してポンと置いたまま      娘に指摘され      あらまあ      同じ部屋の中だから問題はないけれど      自分で気もついて無いところが問題ね      な感じで      まだまだ唱え続けて前向いて
    丁寧に (2024.2.22)      用心深さとそそっかしさ      どっちの面もある      用心深さはそのままに      そそっかしさは      どうにかしなくちゃ      何かにぶつかったり躓いたり      つい忘れたり落としてしまったり      そんな中でも      日々は過ぎて行くんだけど      このままじゃいけない…      それはやはり      注意や確認が足りていないから      ほんのちょっとしたことなのに…      今からでも一日一日を丁寧に      慎重に周りを確認      うっかりな行動になっていないか      注意も必要      今日      担当の療法士さんからかけて貰った言葉      日々を丁寧に      心に留めて過ごして行こう
    忘れた頃に (2024.2.15)      掛かり付け医で偶然知人に会った      アァ○○さんと声を掛けられた      私もアァ○○さん      お互いすぐ名前が出て      まずはヤレヤレ      最近昨日のことでも      出かけた用事や食べたモノを      思い出せないことがあり      その知人もあちこち悪い      頭も悪くなって来たとこぼす      似たようなお年頃だから      悩みも似たようなモノだ      探しモノに費やす時間は無駄だとか      その時間がもったいないとか      耳にはするけれど仕方がない      諦めてる訳では無く      それも必要な時間だと受け入れている      ずっと探してて見つからないモノ      忘れたことをまだ覚えているから      マシな方か      忘れてたことさえ忘れた頃にでも      出て来てくれると嬉しいんだけど
    足踏み (2024.2.8)      イチニッイチニッイチニッイチニッ      アレッおかしいなぁ      ちっとも進みません      取り残され感?      それはよく分かりません      足はせっせと動かしていますから      周りの景色は      ちゃんと変わって行ってるようなのです      でもいる場所が同じな感じ      アァそうか      自分の立ち位置は変わらない      ずっと今を生きているから      ずっとここでいいのでしょう      なぁんだ      なんだか分かったような      分からないような      でもやっぱり      ちゃんと動かして行かなきゃね      その前にまず検査      問題なく足踏み続けられますように      進むか進まないかはその先のこと      今は動かせることが大事です
    2月 (2024.2.1)      ウォーキングの道すがら      あちこちの庭や川筋に梅の花が咲いている      草むらにはホトケノザがピンクの花を付け      オオイヌノフグリももうすぐのよう      立春が近いのを思わせる      でも      空はいかにも冬空で      朝日差しがあって川の水がキラキラしていても      午後にはもうあやしい      朝カーテンを開けてから      さほど時間が経った気がしないのに      日暮れは早く      もう閉めなければの薄暗さ      人生が2月のままってありはしないか      春はちゃんと来るだろうか      1日が過ぎるのは早いのに      なんだか      季節?気分?が足踏み中
    暖かさ温かさ (2024.1.25)      ウォーキングをしていると      湯気の立つ場所が何ヶ所かある      この街特有だろうか      温泉が湧く所があるし      そのお湯を引いた共同温泉が      各町内ごとのようにあり      日常の光景      寒い時期は鍋がいい      おでん すき焼き しゃぶしゃぶ      うどんでもそばでもラーメンでも      ただお湯を沸かすだけでも      やかんや鍋から湯気が立つ      そういうことが普通じゃないんだと      思い知る      声をかけてくれる人      訪ねてくれる人のいる暖かさ      寒波の襲来だけでも辛いのに      災害に遭い避難を余儀なくされている人      帰る家の無い辛さ      寄り添ってくれる温かい人がいますように      温かい生活を取り戻せますように      温かい気持ちを持ち続けられますように      どうか早く暖かい春が      来てくれますように
    見えないもの (2024.1.18)      地面の下には      どんなエネルギーがあるんだろう      突き動かそうとする機会を      伺っているんだろうか      空には太陽や月や星や雲があり      それぞれに巡り動き      いつの間にやら日が暮れ夜が明ける      風が吹き雲を運んで来る      それぞれが意思を持っているかのよう      人でさえ自分でさえ      いつ何を考えどう動くのか動かされるのか      先のことは何も分からない      今見えているのは      今までの結果      そして今の現状      誰にも分かりはしない      いろんなことが      この先どうなって行くのかなど
    接 点 (2024.1.11)      一緒に暮らしている家族      離れている家族      同じ地域に住む人      学校時代の友人      仕事関係だった人      何かの繋がり      本棚に隣りどうしで並んだ本      ガラスケースに収まってる食器たち      趣味で集められた似たようなモノも      何かのご縁があればこそ      今年も      何かに接すれば点が生まれ      ご縁となって      その先へ繋がっていく      小さな点も大切にして      一歩ずつ      まだまだ時間はあると信じたい
    心の置きどころ (2024.1.4)      自分自身や家族に      いろんなことが起こり過ぎて      いっぱいいっぱいになり      狭い世界で生きていた昨年      もっと広い視野を持ち      もっと世の中をしっかり見なければ      と思った矢先のこの年明け      大きな地震に飛行機の事故      相次ぐ火災      目を覆いたくなる惨状      胸がドキドキし      心をまた閉ざしてしまいそうになる      かつてこの町も震度6を体験      地震には関係ないけど      全国ニュースで取り上げられるような      大火も二度三度      心をすり減らし      時が過ぎるのを待つだけという時もあった      個人の出来事など小さなことだとしても      一つ一つに向き合い      日々を送って行かなければ仕方ない      心の置きどころを探しながら      どうかどうか      平穏な日常が戻って来ますように