木曜日の風のいろ13


毎日いろんなできごとがありますね。
歩き疲れたら、立ち止まって足元を見てみましょ。小さな草が風に揺れてます。
振り返って見てみれば、いつの間にやら道だってできてるはず。曲がりくねったって、
でこぼこしてたっていいのでは。ここまで来れたのだから。
今からだって、一歩ずつ、一歩がきつかったら、半歩ずつ、ゆっくり歩いて行きましょう。
相変わらず、今日は今日の風が吹く、そんな気持ちでね。

木曜日には木曜日の風のいろ。
今日も風に乗せてメールを送ります。




    思い付くままに Y (2022.8.11)      はの付く言葉      ハイビスカス 映える パオーン?      ぱくぱく バケーション 箱 橋を渡る      バス停 果たして はち合わせ 鳩 波動      花火 ハニー 羽 母へ 浜辺 ハンモック      ひの付く言葉      ひいふうみぃ… 日影 引き算 飛行機      日差し ヒタキ 羊 ひとつ 人々      ひなた ビフィズス菌 ひまわり      ビミョー 姫 紐 枇杷      ふの付く言葉      ふいに 風景 フェア ふかふか 服 伏線      符号 富士山 付せん 舞台 不確かなこと      船旅 二人 プニプニしてる 腑抜け      文 踏み切り 譜面 ふもと ふるさと      への付く言葉      ペア ヘエ… ヘ音記号 ペガサス べき?      ペケ 舳先 ベジタブル  ぺたんこ      ペチャクチャ へとへと ヘブンリー      減らさなきゃ ヘリコプター ペリドット      ほの付く言葉      ホイップ 方へ 他にも? ポキポキ      ポケット 歩行者 星空 ポスト      ポセイドン ほたる 歩調 ポップス      ほどほど ポニーテール 帆布 本当のこと
    価値観 (2022.8.4)      価値観って      何で決まるんだろう?      高額なものが価値があるのだとしても      それが大切なものとは限らない      自分の傍に置いておきたいもの      あると安心できたり再利用可能なもの      実家の片付けで次々と出て来る      母が仕舞い込んでいたもの      なんとなく取っていたのか      大切だと思っていたのか      一つ一つ手にしての判断…      何を基準に決めるのか…      迷っていると何を迷っているのかさえ      だんだん分からなくなってくる…      全部処分しようと思わなくても      迷ったときは取り敢えず置いとけばいい      そんなありがたいプロのアドバイスもあった      それほど迷わずに瞬時の判断も多い      ものの価値自分にとっての価値を      見定めるのはなかなか難しいけれど      ただ要るか要らないか      残したいかどうか      その判断のもと離れて行った多くのものたち      手軽にネットでの売買も可能な現代      疎い私は友人に委ねた      それぞれどなたかの手に      渡って行ったらしい      人が違えば価値観も違う      必要だと思ってくれる人たちが居て      本当に良かった
    思い付くままに X (2022.7.28)      なの付く言葉      なあに? 泣いてもいいよ なおのこと      仲良し 泣き虫 無くした物 情け 梨      成すべきこと 名前 涙 南無…      にの付く言葉      ニアミス 兄さん 匂い 賑やかね      憎めない ニコニコ 西の方 ニス      似た者同士 日曜日 煮詰まる 二度見…      ぬの付く言葉      縫い合わせる ぬいぐるみ ヌードル      糠漬け ぬくもり 主 布 沼にはまる      ヌーボー 塗り絵 温めの燗      ねの付く言葉      音色 姉さん ねえねえ 願い ネギ ネクタイ      猫 寝覚め ネジをしめなきゃ 熱心 ネットワーク      寝不足 ネーミング      のの付く言葉      ノア ノイズ 能天気 逃れる 残す      乗せて 望み …の為 後ほど のの様      伸びやか 上ったら 飲み物 飲もう!
    思い付くままに W (2022.7.21)      たの付く言葉      ター坊 太陽 タイミング 絶え間なく      たおやか 高い場所 たくましく 立ち話      立つ瀬がない 例えば 棚の上 タフ      たまにはね 手向ける      ちの付く言葉      地域性 小さきもの 知恵くらべ チェロ      知覚 チケット 知人 地図 父親 ちなみに      ちゃんとね チョコレート      つの付く言葉      ツアー つい 杖 月 つきなみ 尽くす      辻馬車 って訳ね つながり つまり…      積み木 積もる話 艶やか      での付く言葉      手 丁寧に テーマ 手落ち 的な… 手探り      手仕事 ですけどね テセウス 手付かず      手招き デミグラスソース デモンストレーション      との付く言葉      問いかける とうせんぼ 遠くの方へ とかく      時には 特に何も とことこっと 隣 とにかく      止まり木 取り敢えず トンネルの中
    そうも行かないけどそう行ければ… (2022.7.14)      寂しさにどう向き合えば良いですか?      時間はどう使うのが良いですか?      キョウイクとかキョウヨウとか      そんな言葉もずいぶん耳にして来たけど      ちょうど当てはまるモノがありません      人はそれぞれ欲するモノが違うから      あれ美味しいよこれ楽しいよ      あっちがいいよこっちもいいよ      ウンウン頷きながら      首を傾げてる部分もあって      そうも行かないんだろうな      気の置けない友との他愛ないおしゃべり      少しは気の晴れる時間を過ごせたでしょうか?      何年経っても一人に慣れるのは      難しいのでしょうね…      寂しさを少しでも薄められるよう      寄り添えれば…      何十年来の友なんだから
    約束… (2022.7.7)      庭に黄色いユリの花が咲いた      いつ植えたのかな      アルバムを見返したら      去年も一昨年も咲いていた      咲いたら写真を撮って      その後すっかり忘れて      次の年が来ればまたちゃんと咲いて      写真を撮って      ユリと私の間に      約束らしきものがあるような      あそこで会おうねなんて      約束もしていないのに      同じ店やたまたま通り掛かった道で      偶然会う友人      今までいっぱい約束をして来たし      次に出かける約束も      季節が巡るのも      朝や夜がやって来るのも      風が吹くのも雨が降るのも      ちゃんと誰かと誰かの約束が      成り立っているから      明日があると必ずしも      約束されてる訳じゃないけど      一応何するかなんて考えてみようかな
    余 韻 (2022.6.30)      デビューして来年50年になるという      Sさんのコンサートに行って来た      トークが売りと言っても過言じゃない      よくしゃべりよく笑わせ会場を盛り上げる      歌は当然      重厚感がありじっくりしんみり聴かせる      ほんのちょっとの静寂があった後      拍手が湧く      いいタイミングで交互の時間を繰り返す      30年近く前      生きようという気力を      無くしてしまったことがある      そのことを忘れられるはずも無く      ずっとそのままの取り敢えずが続く…      そんな生      いい余韻      浸りたい余韻      そうじゃないけどずっと続いて行く余韻      そんな余韻の中にも      今日の生はある
    共 存 (2022.6.23)      同じことをしているのに      楽しいと思えるときと      アァめんどくさいって思うときと      なんなんだこの違い      心の中に両方あって      どちらかがひょこっと顔を出す      否定的な気持ちになったときは      何かをやりかけてても      それはそのまま      場所を変えて違うことをする      家の中はあっちもこっちも      大変なことになるけれど      そこのところは大目に見て      気持ちを取り戻したら      また元の場所に戻って続きをする      自分をだましだましなのかな      いろんなことに手を付けているけど      それはそれで仕方がないし      それも有り      いろんな気持ちが共存しているからねェ
    思い付くままに V (2022.6.16)      さの付く言葉      さあさあ サイレント 冴える      さかむけ 咲くやこの花 笹の葉      差し掛かる 誘いましょ 五月晴れ      サブカルチャー サーモンピンク      しの付く言葉      幸せ 椎の木 栞 しかも 思考回路      試算 紫蘇の実 したたか 設え      しなやか シネマ 視野      すの付く言葉      スイッチ 数字 スキル スコーン      凄まじい 筋違い 裾野 スタンス      ストーリー 素直 拗ねる スリリング      せの付く言葉      瀬 背比べ 責任 急く セコンド      セザンヌ 世相 せちがらい 背中合わせ      迫って来る 蝉時雨 セミナー      その付く言葉      添い寝 想像 創造的 添え物      訴求力 ソケット そこここ      ソーシャルディスタンス 素質 そちらも?      備え 染まる そやね〜
    思い付くままに U (2022.6.9)      かの付く言葉      かいわれ大根 かかし  かくれんぼ      傘 かすり傷 カスタネット かたつむり      蟹 釜めし カミングアウト      きの付く言葉      気合い 木々 きくらげ 北      きつつき 吉四六さん きな粉      気になる… 昨日の前の前の日      くの付く言葉      悔いる 空気 草取り くたぴれる 靴      食っちゃ寝 くちびる 句読点 国      くのいち くまのプーさん クリスマス      けの付く言葉      ケアレスミス 毛糸 ケーキ 消しゴム      けじめ けたたましい けちけちと      毛並み 獣道 けりを付ける      この付く言葉      コア 声 コート コキア 心      こぢんまり こちらへ 言葉      困りごと 小耳に挟む コンサート      こんにちは
    メモ魔 U (2022.6.2)      まだ続きを読んでいる      というかメモ紙ではなくメモ欄      手に取ったタイミング?で読んでいるので      続きというよりは      時代が行ったり来たりで…      この頃長姉は就職      兄は大学生      次姉は高校生      末っ子の私は中学生      父のこと祖母のこと      縁者の来訪や自身の予定      それぞれの職場や学校のできごと      日常の様子が僅か10行足らずに      細やかに綴られている      自分じゃすっかり忘れているのに      試験や部活や遠足や友人と出かけたこと      母の短いコメントのお陰で      中学生の頃の私の姿が見えて来る      こんなふうに思い出す機会が      何十年も経ってから訪れるなんて      皆の世話を焼いている母の      元気ないきいきとした姿もこの中に…
    メモ魔 (2022.5.26)      テレビやラジオで      見たり聞いたりしたこと      どこかの電話番号      会話の内容      病院や出ごとのスケジュール      来訪者の予定      何かのレシピ      本の紹介記事      読書後のちょっとした感想      出した手紙やお礼状の覚え書き      結構な量キリがないほどに…      母の家計簿に挟まれていた      小さなメモ紙たち      家計簿のその日の数行のスペースに      それまでは書いていたのに      いつ頃からかテレビを見ながらや      誰かとの電話の最中に      そこら辺りのメモ紙に…      それらをそのまま挟んで…      何を書いていたのだろうと      ここ数日母がまだ書けていた頃の      数年分を見返している      なぜそんなに書いていたのか      その疑問は徐々に消えていった…      母はとにかく書きたかったのだ      書こうとしていたのだ      記憶力や認識力がだんだんが衰えて行くのを      自覚していたから…      そのときそのとき忘れない内に      書き留めておきたかった…      小さな紙だとなくすから      一冊のノートに何でも書けばと      渡したことがあったのだけど      そこら辺りの小さな紙に書くことの方が      気軽だったのだろう      数年分を見ている内に      そのメモ紙さえ書かなく…書けなく…      なっていく時間の経過があった      それらのメモたちの中に      アルツハイマー症にかかった人を      介護する人への心得が…      たぶん私に伝えたかったのだろう      もう数年早く      見てみようという気になっていれば…      でも古い家計簿だからと      見もせずに処分しなくて良かった      母の思いを少しは知ることができて…      今頃ではあるけれど
    思い付くままに (2022.5.19)      あの付く言葉      あいさつ 朝焼け あじさい      あっち向いてほい 甘夏 あみだくじ      ありんこ あんたがたどこさ      いの付く言葉      石けり 無花果 一時しのぎ      いっさいがっさい 犬の子 色鉛筆      イマジネーション イミテーション      意味不明      うの付く言葉      浮かない顔 浮き草 ウサギ      氏神様 うたた寝 ウチ来る?      馬の耳に念仏 うり坊      えの付く言葉      映画 エジソン 絵の具      エッチング えのころ草 エメラルドグリーン      襟をただす えんどう豆 エンドレス      おの付く言葉      おいとま 大きな古時計  置き土産      お知らせ 落ち葉 折り紙      オルゴール オレンジ色 …      おしまい
    縁 (2022.5.12)      何かしらのご縁があるのでしょう…      ウォーキングをしていると      同じ人と二度すれ違うことがある      歩き始めた場所と回るコースは違うけれど      何となく似たり寄ったり      微妙なニアミス…      知人の知人が偶然べつの場所での知人だったり…      縁者の縁者を訪ねる機会に恵まれたり…      何故?とか      たまたま?とか      不思議なご縁…      時間と場所と距離を越え      人や動植物や物      そういうモノとの垣根も越えて      いつの間にか結ばれていた縁      ただただ感謝      いつまでもどこまでも      これからも果てしなく      繋がって行きますように
    スイッチ (2022.5.5)      部屋に入るときは照明のスイッチ      掃除機をかける      洗濯機を回す      レンジを使う      パソコンを開く      それぞれみな      それぞれのスイッチ      ひとりで終わるものもあれば      終わりにまた押す必要のあるものも      私にもどこかにあるらしい私のスイッチ      私のスイッチはどうも      自動で入ったり切れたりするようなのだ      それか      私の関知しないところで      誰かに操作されている…      日頃はなんとはなしに      それらしく動いているだけなのだけれど      今は片付けのスイッチが入っているらしく      自分でも予想外の動き      そんなところまで      そんなことまで      でもこのスイッチ      いつ切れるのか      いつまで継続できるのか      自分でもハテナ?マークなのだ
    半透明 (2022.4.28)      身体が半透明になりかかっている      時々そんな気がすることがある      そのうちスーッと空気の中に溶け込んで      ここに居るのかさえ…      いつか耳にした誰かの何かの体験      自分の回りの境界線が無くなるという話      それに近いのかも…      浮遊感にも近いかも…      何かによくつまずくし      そこに有るものを手に取るし      物体は物体としてちゃんとある…      庭仕事をしていると      どこからかやって来た知らない猫一匹      何を気にするふうでも無く      足元辺りで毛繕い      ゴロゴロと寝転がったり      伸びをして日向ぼこ      壁や境界線というものを      私との間にどうも感じて無いらしい…
    この国で (少年〜空) (2022.4.21)      戦争をしない      そう決めて      そう教わって      この国はもうすぐ77年…      あちこちでの地震や      日々人数が伝えられる終息未定の感染症など      いろいろなことはあるけれど      多分戦争の心配は無い…      平和で居られることの有り難さ      今戦禍にあって      命の危機にある人たちが逃げ場を求め      この国にもやって来た      機上の人となった少年は      空の上から自分の国を      どんな思いで見つめたのだろう…      また帰れるときは来るのか      何も分からない中での空の旅      着陸のときこの国を      どんな思いで見おろしたのだろう…      知らない国での新しい生活への不安      しなくてもいい体験をし      辛い記憶を抱えて      やっとの思いで来たのだから      せっかく来たのだから      この国に居る間だけでも      前を向いて…      今からの時間が      少年にはまだまだたくさんあるのだから
    小さな会話 (少年〜空) (2022.4.14)      何気に通りかかった道で      誰かが呼んでいる      キョロキョロしながら歩を進める      ふと振り返ると      通り過ぎた家の2階の窓に      幼稚園ほどの男の子      こちらに向かって「バイバーイ」と      手を振っている      全然知らないんだけど何だか嬉しくて      「バイバーイ」と手を振り返す      たまたま生まれた小さな会話      町なかの小さなお店      入ろうと入り口に近づいたとき      ちょうど出て来た男の子      手には1本のアイスキャンディー      「あたったんだよ!もらったんだよ!」      「へェそうなの!良かったねェ!」      ニコニコ報告してくれて      こちらまで笑顔になる      日常の中の      少年たちとの小さな会話      見上げた空には      優しい光と春のそよ風      ほんのひとときの嬉しい光景
    願わくば…   (2022.4.7)      願わくば花の下にて春死なん…(西行法師)      花の時期にゆっくりゆっくり      桜の下を歩いていると      ふとこの歌を思い出す      信心とはほど遠い日常を送っているのだけれど…      この季節に桜の下で死ねたなら      どんなにいいだろう…      何も思い煩うことなく生きて      全てをお任せの心境になれて      ただただありがたく      ありのままに受け入れる      先日は川岸の桜並木      今日はどこまでも続く一面の菜の花畑      人の手が施されているとは言え      花の命は花のもの      ひたすらに咲き誇る      ただありがたくその花ばなを眺め      その下を歩く      春の一日      両側に海と山があり      目の前に川が流れ      小鳥のさえずりが聞こえている…      願わくば      こんな穏やかな春の日差しが      続いてくれればと…
     お疲れ様とありがとう (2022.3.31)      年度末になると毎年のことながら      何かしらとひと区切りな気分      今までの場所や立場を離れる人に      お疲れ様      ずっとそこに居て頑張ってる人にも      毎日々々      お疲れ様      新しいことを始めるのも      継続し続けるのもそれぞれに大変なこと      みんなみんなにお疲れ様      日々は何気に続いて行くから      気負うこともなく      こなすという認識もなく      そこに居るだけで感謝の気持ち      ありがとうを伝えたい      夫が自分で決めた退職の日を迎えた      支えてくれた人たち      これからも頑張ってくれる人たち      人に物に場所に環境に      全てにありがとう
    ひとりごと  (2022.3.24)      思想や主義主張が      みなそれぞれにあるのは仕方がないし      分からなくはない      でもそれらが通るのは      ヒトの領域には踏み込まない      ヒトの領分を荒らさない      そのうえで      最低限を守ってでなければ…      ヒトの命や土地を奪って      ヒトを不幸に陥れて      その上に成り立つ幸せなんて      自分だけが幸せなんて      有り得ない…      と私は思うのだけど
   写真の中に  (2022.3.17)      実家の片付けで出てくる膨大の写真たち      明治生まれの祖母が      結婚をした大正初期の花嫁姿      初めての子を抱いた母としての姿      何かの折りに集まっては…      移り変わる時代と状況      その場所と写っている人々      分かる顔も分からない顔も      今に繋がる何かしらの縁…      曾祖父や曾祖母      大叔父や大叔母      娘から見ればもはやそれは誰?      今はなき      懐かしい祖父母や祖父母の家      叔父叔母いとこたち      まだ若かりし両親や      幼いきょうだいの姿      いくつの時代が流れ      今に至るのか…      場面場面が切り取られ      笑顔や緊張の面持ちや…      それらの中の人たちが      今にその時々の有りようを      伝えてくれているのだろう
   あやふやな  (2022.3.10)      夢を見ていたのかも知れない      それとも過去の体験?      ノスタルジックな町並みに      来たことがあるような勝手な錯覚      真っ暗な部屋で目を閉じて      眠りに落ちる寸前      何も見えないはずなのに      何かを見ている      まなうらのあやふやなもの      確かめようもない      すがり付こうとも思わない      あいまいな意識で      心を閉ざす      静かにしていないと      朝はやって来てくれないから      やかんがガス台に乗ったまま      レンジはとっくに終了を告げている      記憶もあやしい      行き当たりばったりのウォーキング      次の角はどっちに曲がろう      どっちに曲がったとしても      行き着く所は同じだから      あやふやなままでも      マァいいか      と今日も生きている
   ミニミニ旅  (2022.3.3)      家のすぐ傍の川の下流へ上流へ      この橋を渡りあの橋を渡り      川筋を行ったり来たり      橋の形も大きさもいろいろ      白サギやカモ      ヒタキなんかもいたりして      町中はなるべく裏道を      通ったことのない路地      小さな神社や小さな公園      誰も居ない半日陰のベンチでひと休み      たまにはコーヒー屋さんで一息ついて      猫も一匹ひとり旅      懐かしい昭和の匂いのする家屋      誰も住んで居なさそうな空き家の気配      庭木は健気に息づいて      何が建っていたのかも分からない更地の場所も      いつも台所の窓から見えている      背の高いビル二つ      どこら辺りに建っているのか      距離感がよく分からない      今日はそれを確かめにひたすら山手方面へ      ちょっと意外一つはこれで      もう一つはあァあれなのか      その近くの日頃行かないスーパーで      ほんのちょっとの買い物を      お洒落な住宅街を通り抜け      あとはプラプラ下り道      いつも車でさっと通り過ぎ      見ているようで見ていない      歩いてこそのミニミニ旅      明日はどちらの方面へ出かけましょう
   坂(自転車〜水)  (2022.2.24)      このまちは坂のまち      行きは下りで帰りは上り      どこへ行っても      行きはヨイヨイ帰りはツライ      変速ましてや電動なども付いてない      子供と出かけた帰り      こぐのがツラクナルと「引っ張って」…      ママチャリと子供用を縄跳びヒモで繋ぎ      ただひたすらエッチラオッチラ      川に架かる橋を二つ渡って左に曲がると      坂はさらにときつく…      まだまだ体力があったあの頃      いつも上を向いて過ごしていた      そんな頃はあっという間に過ぎて      今はもうずっと下り坂…      だけど出かければ      家へ帰るのはいつも上り坂      まだまだ上り坂      いつの日か帰る天国へのきざはしも      上を向いて上って行かなければ
   灰赤紫の…(自転車〜水)  (2022.2.17)      玄関の引き戸を半分開けて      背をもたれかけさせ夕焼けを見ている      オレンジからピンクへ      だんだん赤くなり紫がかって      自転車で出かけた父の帰りを      待っていたのか      台所では水音      まだ水道は無くポンプの井戸水      母が野菜を洗ったり食事の支度      姉は手伝っていたのかも知れない      私は夕方の時間を持て余し      所在無さげに外を眺めている      紫がかった空は      だんだん灰赤紫へと移り変わり      夜がそこまで来ている      幼稚園にもまだ上がらない頃の      微かな      灰赤紫の…記憶
   つまるところ(自転車〜水)  (2022.2.10)      車軸を固定された自転車は      いくら漕いでも前には進めない      でも      機械で上に押し上げられて回り      空を進んでいる      飛んでいるかのように…      虹色の池には      小さな滝があり      流れ落ちる水は色を変えながら流れ続ける      何度も上に戻され終わることがない      マァきれいと立ち止まった人は      ずっと立ち止まったままに…      ここは夢の国だから      ずっとそのままだとしても      ちっとも困ることはない      つまらなければ      人は素通りしてしまうから      つまらないなんてことがないように      出し物は次々と趣向がこらされる…      ここはやっぱり夢の国      通常の日常の平常は      些細な細々としたつまらないことの繰り返し      この俗世というところ      つまるところって      つまらないことがつまっているところ
   あの橋まで(水〜自転車)  (2022.2.3)      川岸には桜並木      こんなに近かったかなァ      そんなことを思いながら      ゆっくりと桜の下を歩く      幼すぎてあの頃の記憶は      ほとんど無いのだけれど      庭や家の周り      ままごとやかくれんぼ      草の実のご飯や塀の隙間や路地      遊び場には事欠かなかった      なのに      川には行った覚えが無い…      両親がその土地を離れることを      決めたのには理由があった…      それを知ったのも理解できたのも      ずいぶん後のことだけれど      数十年も経って訪れた時      川面は春の光を映してキラキラしていた      桜は満開の時を迎えていた      だから      もういいことになったんだ…と思えた      きれぎれの記憶の中の      家も家の前の道も      見覚えのあるものは何もなかったけれど      家にあったたった一台の父の自転車      たまに前に乗せて貰えた      自分で買えたことが      嬉しかった自転車もとっくに無く      両親も今は亡く…      でも      場所は違うけれど      川は今も家のすぐ傍にあり      水面に光を映しながら      今日も静かに流れている
   台  (2022.1.27)      換気扇を磨くための踏み台      それを踏み外して…      整形外科に通ったのはもう10年以上も前      その後      自動洗浄機能付きものに買い換えた      内科や呼吸器科で      レントゲンやCTやMRI      ハイこの台に乗って      今日お世話になったのは歯科医院      高さや角度も自動調節      お任せ状態…      いろいろ乗って来た台というもの      次の段階に行くために…      必要なのはジャンプ台か…      今はホップ?次はステップ?      その先にジャンプ?      落っこちることの無いように      ヒトマカセにすることの無いように      できることなら      先の先のずっと先の方に…      自分の力だけで跳ぶ翔ぶ飛ぶ?      どんな台が待っている?
   足の向くまま気の赴くまま  (2022.1.20)      何日の何曜日の何時に      どこへ行かなければ      何をしなければ      というのは何も無い      自分で決める      ウォーキングにはなるべく行く      どっち方面へ行くかは      その日のその時の気分しだい      今日は家から見て左半分      方角で言えば北東北西      大寒だというのに…      空気は冷たいけれど風はあまり無い      小一時間も歩けばほどほどに温まって来る      課題の実家の片付け…      無人の家には足も気も本当は      あまり向かないのだけれど      そうも言ってられず…      なのでそれなりにほどほどくらいに      今日はこの辺り      このタンスこの棚この押し入れ      いっぺんには欲張らず少しずつ地道に      その内見回せばアァよく片付いた      そう言える状況になることを目指して      家一軒分はカナリノモノ…      足の向くままのウォーキングを終えて      今からは気の赴くままということにして      課題に取りかかると致しましょう
   二番め  (2022.1.13)      何番めでもいい      そう思っているのに      何だってずらっと横並べ      にやにやしたり困り顔したり      あんなことがあったな      こんなこともあったな      あれもこれも選びたい      あれだこれだと選べない…      一番めの習い事は      二番めに行った街は      三番めに描いた絵は      四番めに…      そんなことならいいのだけれど      一つひとつ数えない      数えたくはない…      二番めに居た人の名前を      思い出せないのです      忘れない      と思っていたのに      二番めと決めなければ良かった…      大切なことほど      忘れて行くのでしょうか…      何日でもいいような      暮らしぶりではありますが      一応      今日は十三番めの日です
   為すと成す  (2022.1.6)      年の初めと言えば      その年の目標なんて…      立てたことあったっけ…      それに縛られるのはイヤだから      とかそんな理由で…      でも      しなければならないことは常に      目の前にあるから      それをただ淡々とこなして行く      そんな小さな何気ない日々のことを      コツコツ為して行けば      いつかは      アァやりきった      そう思える日が来るんじゃ…      そう信じて      取り敢えずは今日のこと      1週間1ヶ月1年      それは日々の積み重ねだから      その先に      きっと成し得た喜びは待っている