木曜日の風のいろ12


毎日いろんなできごとがありますね。
歩き疲れたら、立ち止まって足元を見てみましょ。小さな草が風に揺れてます。
振り返って見てみれば、いつの間にやら道だってできてるはず。曲がりくねったって、
でこぼこしてたっていいのでは。ここまで来れたのだから。
今からだって、一歩ずつ、一歩がきつかったら、半歩ずつ、ゆっくり歩いて行きましょう。
相変わらず、今日は今日の風が吹く、そんな気持ちでね。

木曜日には木曜日の風のいろ。
今日も風に乗せてメールを送ります。




   反省点  (2021.12.30)      あと数時間…      省みることは多い      今年に限ったことではないけれど…      トシには勝てなくて      物忘れ…      ついうっかり…      それに      偏屈になったのか      気が短くなったのか      鷹揚さが無くなって来たような      のんびりしたいと思っているのに      時間の早さについて行けず…      で      どうあろうといろいろ気にしないこと      それでいいじゃないか      怒られても      気に入られなくても      それはその人の感情      巻き込まれないように…      私は私でいよう      今年はちょっと焦りすぎだった      抗いようもないのだから      来年はそのままに      あるがままに
   あと少し  (2021.12.23)      まだまだ      あと少しとは言えない状況が続いている…      見た目が全然変わってない      こんなんじゃ      あと少しなんて全然言えない…      だけど      気持ちだけは前向きに      いろいろやらなきゃいけないことが多いし      期限なんかも大方決められつつあって      そうのんびりマァいつか      なんて言ってられないし      焦る気持ちの方が大きいけれど      いくらハッパをかけたところで身体は一つ      だから      おまじないのようなもの      あと少しあと少し      日々日進月歩      きっとちょっとは進んでるはず      今までだって期限があったことが      間に合わなかったなんてことは      無かった…はず      そのうち先が見えてくる…はず      それにしても      今年の残りの日数は      あと少し…過ぎるよねェ
   変  (2021.12.16)      今年は節目の年だった      今年の漢字は節の字かもと      去年は思っていた      でもなんか違った…      地殻や気候の変動      コロナの変異株      変な事件や事故も      まるであちこち      連鎖反応を起こしているかのように      体験したことも無いような      身体の変調に変な感覚      身内にまで降りかかる不安      自分だけではなく      世の中がみんなヘン…      変な思いに取り付かれた?      変な思いしか持てないような      ヘンな年だった      でも      友人の初孫誕生という吉報があった      縁者の九十九歳の大往生もあった      生と死は隣り合わせ…      自分にとってのヘンなど些細なことだ      変なことも普通なことも当たり前      変なことばかりを      気にし過ぎたのかも知れない
   重さと軽さと  (2021.12.9)      師走に入って数日      今日もウォーキング      帰りに立ち寄るスーパーには      クリスマス用品や新年のお鏡など      この時期特有の慌ただしさ      ずっしりと重みをもち      それら無しでは乗りきれない      とでもいうように      雨があったり      晴があったり      空模様も慌ただしい      今日は青空の中に白いすじ雲      重さを持たずさっとひとはけ      なるべく日課は欠かさず…      身体の重さも気分も軽くありたい…      今年も残りわずか      時間が羽根をつけたように軽く      飛び去って行く
   庭の様子  (2021.12.2)      庭にある木はたいてい      今は亡き父が植えたもの      梅や椿や木槿のように花が咲いたり実がなったり      つげやあおきや名前も知らない幾つもの木々      時期により色付いたり葉を落としたり      ずっと青いままのものも      今は千両や万両の実が色付いている      草花のタマスダレや花魁草アマリリス      折り鶴欄などは      たいして手入れをしていないのに      植木鉢やプランターの中で      何年も生き続けている      石蕗やホトトギス何かのツル類やシダ類は      植えたものなのか自生なのか      ドクダミや蓬おしろい花      季節が来れば忘れずに茎を伸ばして来る      そこに買って来たチューリップや      ヒヤシンスの球根      食べ終わった枇杷やアボカドの種も加わって      芽を出したり背を伸ばしたり      そんなこんなで草取りや掃除や      いつも何かしら      ゴソゴソがやめられない
   懸命に(糸〜夕)  (2021.11.25)      プロ野球の選手たちが      日本一の座を目指し      熱戦を繰り広げている      どちらのファンということもない      試合が面白いのが一番      だから      打っても守っても見応えのある場面では      テレビの前で一人歓声をあげている      小さい頃から少年野球やクラブ活動      懸命に取り組んで来て      今がある      細い糸から太い綱      絆へとつながり      一人々々の力やチームプレーで魅せてくれる      学校に上がったばかりの隣家の小さな少年が      ユニホームを来て      練習へと向かって行った      放課後のまだ明るい夕方      仲間が待っている      走って行け      君の未来へ
   あのこととこのことと(糸〜夕)  (2021.11.18)      庭の掃除をしていると      木の枝と枝の間にいく筋かの蜘蛛の糸      何の気なしに竹箒で払ったけれど      払う前秋の日差しにキラッと光ったんだ      だからこんなところにと      気が付いたのだけれど…      蜘蛛にしてみれば      糧を得るための      そして大事な住まい      人間の何気なしは迷惑この上無い      人間(私)はそんなことお構いなしに      掃除を続ける      落ち葉だの枯れ枝だの      せっせと片付ける      片付けの後      移り変わって行く時間の中      いつものウォーキングコースをひと回り      帰ってみれば      玄関ドアを開けようとしたその時に      開閉を邪魔するかのような      ひと筋の蜘蛛の糸      夕日にキラッとその存在感      できごとは繋がっている      多分どんなことだとしても      何かしらのつながりが…
   後始末  (2021.11.11)      何かをしてはその後片付け      いつも片付けに追われてばかり…      やりっ放しという訳にはいかないから      それは仕方がない      今は食事の準備中      食べ終わればまた片付けが待っている      日常はそんなことの繰り返し      いろいろなしてきたこと      そのときどきに必要だったのは      後片付けだったけれど      今からの時間は      後始末なのではないかと…      微妙に違うその語感      少しずつ始末をしていかなければ      立つ鳥跡を濁さず…      来たときよりも美しく…      今までも何かの度に心がけてはいたけれど      使える時間は減って行くのだから      いよいよ      さあさあ      後始末      後始末      それは      気持ち良く立つために大事なこと      恩返しになればいいな
   痛みと心がけること  (2021.11.4)      口の中が痛い      手指が痛い膝が痛い      背中が痛い腰が痛い      痛いところだらけで      身体中がガタガタなお年頃      そんなことを理由にして      やるはずのことがちっとも進まない      ナ〜ンニモシナイなんて      開きなおれば案外ラクなのだろうけれど…      全国ニュースでも取り上げられるほど      降水量が少なくて      つまりお天気続きな訳で      外に出るのも家の中を片付けるのにも      もってこいのこの季節      なのに…      人の口に戸は立てられぬ…      このウツウツな気分のせいで      やる気を出せない      心が痛い…      (分かってはいるけれど…)      そんなことを理由にはしたくない      気にしても仕方がない      人のことは人のこと      せめてもの心がけ…      人の振り見て我が振り直そう      見上げれば心も晴れる?      せっかくこんなに青い空が      広がっているのだから
   行ってらっしゃいとお帰りと  (2021.10.28)      出かける人を送り出す      帰って来た人を迎える      そんな些細なことで      ここに居られて良かったと思う      ここに居ることには      それなりに悩むことも多かった      進学も就職も結婚も子育ても      ここと共にあった      ここに居たからこそ      経験できたことだし      ここに居なければ      経験できないことばかりだった      いつも出て行く人を見送るだけで      帰って来てもまた去って行く      帰って来る人になれれば      お帰りと迎えてもらえるのに…      でも      行ってらっしゃいと見送れば      ただいまと帰って来てくれる      見送られる人よりも      迎える立場で居ることの方が      幸せなのかもと思えるようになった      それは      ずいぶん永い年月を重ねて来たからだ      ここが私の安住の地      だからここに居て      今日も      共に暮らす家族に      行ってらっしゃい      お帰りと声をかけている
   笑えてたらいいと  (2021.10.21)      バラエティー番組やおもしろ動画など      思わずクスクスと笑ってしまう      そういうふうに作ってあるから      でもそういうふうに作ってあっても      ちっとも笑えないときもある      気分も体調も全然そんな状態じゃない      そんなんじゃないときに      笑ってしまうこともある      自然の成り行き?      その方が結構おもしろい      笑うつもりじゃないのに笑ってしまう      笑えるのは幸せなことだと      なんでもないときや      全然笑えないときにふと思う      気分が乗らないのに      めんどくさかったりいやいやなのに      仕方なく片付けをしていて      処分のつもりでまとめた物の中から      違う使い道を思い付いたりして      また引っ張り出してしまう      もう見返さないと言い聞かせていたのに      自分の行動に思わず笑ってしまう      苦笑だけれど      それでもいい      ちょっとは上向きになれるから      これから先      どんなふうに進むか分からないし      どう終わるかも分からないけど      そのときに笑えてたらいいなと…
   名も知らぬ…  (2021.10.14)      家にいて何をしてるの?      友人に問われ返答に戸惑う      何と言うことはないけれど      大体は何かしらゴソゴソとしている      炊事掃除洗濯くらいなら答えられる      でもそういうんじゃなくて      なんと言ったらいいのか      仕分けのできないような雑用…      何という名前が無い      小さな会場で      「名も知らぬ花のように」という歌を聴いた      (作詞:Yae、作曲:加藤登紀子)      陽だまりの子供たち駆け回り遊ぶ      大空に届くように明日の種をまく      果てしない星たちの奇跡の力で      この宇宙は生まれてきた      ただ夢中で空に咲いて花びら開くよ      ……      伸びやかな歌声が心に響いた      一生懸命に咲きたい      一生懸命に生きたい      そう思わせて貰えたひととき      何と言うこともない      何かと何かの隙間時間      持て余してしまわないように      心して大切に過ごして行こう      きっと今からはそんな時間ばかりの      はずだから      名前も知らないような      名前さえも無いような      小さな存在だとしても      さほどのことはできないとしても
   粛々と  (2021.10.7)      子育てが終わり      親の看取りも終わって      仕事も終了      後は自分の時間?      振り返ってみれば      子供の時代も      学生時代も      社会人になってからも      ずっと      時間の流れは同じだったんだ…      進み方が早いとか遅いとか      感じ方はいろいろだったけど      多分…      ずっと変わらなかった      今からの時間      どれくらいあるのだろう      それは分からないけど      やっぱり変わることもなく      粛々と…      過ごして行くその生き方も      ただ粛々と…
   どこかからそしてどこかへ  (2021.9.30)      どこから来たんだろうね      たぶん雨粒みたいなもんだね      遠いどこかの空からね      ほら河原に石ころがあるだろ      流れて流れて遠いところから来たんだね      この落ち葉だって      木から離れて風に運ばれてここに来た      いま一緒にここにいる      たまたま?      偶然?      それでいいんだよね      ここにいたから出会えた      一瞬だけど…      ここから先がどうなってるのか      どこへ続いているのかなんて      全然分からないけど      みんなそれぞれどこかへ行く      まあどうにかなるでしょ      自分の意志というよりは      風まかせ運まかせ      ここでのこと覚えていよう      みんな出会ってくれてありがとう      今日      30年近く過ごした職場をあとにした
   返 事  (2021.9.23)      炊飯器やレンジが      終わったよ〜と呼んでいる      誰がいる訳でもないのに      何気に口にするはいはーい      LINEを送った相手      既読になっても返事が来ない      結構いつものこと      待つともなく待っている…      気にしないようでいて      やはり気にしてる…      ずいぶん遅れて来たには来たけど      それもまた      いつものこと      返事の内容は想定内      そんなに困るような      問いかけをしたつもりは無いけれど      時間を要したのは      簡単にはいはーいとは行かないから      なのだろう      了解      いいよ      うん分かった      人を信じて      肯定して      受け入れて      私の返事はそんなふう      だから      そうしてこうして      今の私がいる      だけど      人には人の気持ち      推し計るのは      なかなか難しい…
   それだけじゃないから  (2021.9.16)      生きてる年数が長くなってくると      いろいろやり慣れたことは      ついつい同じように繰り返してしまう      やり方は一つだけじゃないのに…      こんなトシになっていても      やり慣れないことには戸惑ったり      緊張したりもあるし      二の足を踏むこともある      だけど      ふとしたことで      え〜っ?とか      なるほどとか      思いもしないやり方に出会ったりして      なんだって      いろいろあるんだ      何かのやり方だけに限らず      好きなものや嫌いなものや      誰かに必要なものやそうじゃないものや      それだけじゃないって      そのことを受け止めて      受け入れて      こんなトシだからこそ      寛容に      それは      おおいなる何処かに通じているから      見守ってくれているのだから
   副反応とか副作用とか副産物など  (2021.9.9)      副…が付いている      思いもかけず      思いもよらず      意図することなく      忍び寄るのか突発的というのか      あまり望んでる訳でもないのに      結果として?      いえいえまだ途上…      だから      判断はせずに先送り      今しばらくは様子見で…      精神的にはまだまだギリギリだから      時間的に少し余裕が持てたことは      副産物と受け止めて      そんなものたちがある      ということだけは理解して      受け入れるのはとても難しいのだけれど
   缶詰め  (2021.9.2)      スーパーやコンビニ      ドラッグストアー      買い物をする所はいろいろあるけれど      買い物をさほど得意としていないので      わりと手早くササッと必要な物だけ      そんな買い方をしている      だから      あまり買うことない商品棚は      素通りすることが多い      そんな代表が缶詰め      ちょっとした要望があり      見て回る機会があった      なるほどなるほど      こういうのもあるのね      地震や台風や災害も多い昨今      非常時の買い置きや持ち出しには      必ずと言っていいくらい缶詰めが      リストに上がる      時はちょうど9月1日      サイレンが鳴っていた      今回の用途は違ったけれど      それも含めて改めて      少しは関心を持ってみよう      日頃あまり見ない棚を見て回った
   傍にいる存在 (汗〜橋)  (2021.8.26)      家族と暮らしている      家族が一番傍にいる      職場にいるときは職場の人      友人と会ってるときはその友人      家に一人でいるときも結構あるけど      そんなときは誰か彼かのこと      心の中にいるのは      傍にいるのと同じこと      夏バテ?夏風邪?自律神経失調症?      いろいろあって      心がバランスくずして不安定      七転八倒汗だくだく      傍にいる誰かから      たとえ励ましや慰めの言葉が      あってもなくても      傍にいてくれるだけでいい      そんなふうに思ってた      だけど      居なくても困らない存在は感じ取り…      居て欲しい存在は思いもかけず距離を置き…      話の展開が目まぐるし過ぎて…      付いてけない      まるで作り話の渦中のよう…      なおさらなおさら汗だくだく      まだまだ橋を渡る気にはなれないので      こっちの話はこっちだけで終わらせて      作り話のようなお話しだけじゃなく      笑い話としてのオチをつけなきゃね
   知ったこと (汗〜橋)  (2021.8.19)      見たこと      聞いたこと      そして知ったこと      滴るほどの大汗をかきながら      過呼吸にもなりながら      足元もふらつかせながら      急激な身体の変化に      一生懸命堪えてるつもりだったけど      肉体的なそんなことは      ちっとも大したことじゃなかったんだ      後から思えば      メンタル面への打撃の方が大きかった…      それからの立ち直りに      今しばらくは時間を費やさなければ…      信じてもらうことや      理解してもらうことは      難しいかも知れないとの思いがあったから      ただ共感して欲しかっただけ      そうなんだ…      大変な思いをしたんだねって      なのに一笑に付された気がした      誰だってそう…      誰にだってある…      こちらが無知だったことを      思い知らされただけだった      誰もがあんな摩訶不思議な      おののくような体験をしていたなんて      みな口を閉ざすものなんだね      聞いて欲しかっただけなんだけど      口にすべきじゃなかったんだ…      流れている川の対岸へ行くために      架かっている橋なんてない…      でも立ちすくんだりしなくていい      船賃を渡して舟に乗せてもらう…      案外容易いことなんだと知ったから      それは      良かったんだと思おう
   その後の1週間  (2021.8.12)      人は体調がすぐれないと      弱気になるものらしい…      弱気になると更に      妖しげなもの?が寄って来て…      境界線なんてないんだよ〜      どう受け止めるかも自由意思      形があろうとなかろうと      ここに居るからね〜と教えてくれている      …      もしかして呼んでいる?      ちょっと話を聞いてみようかな      なんて気もしたり      ちっとも怖くはない      ただ不思議なだけ      多分え〜っと驚くほどのことじゃない      楽観的に受け止めて…      だって自由意思なんでしょ?      何を考えどうしたい      なんてこともお見通しとばかりの      薄ら笑いの気配すらあって      反応を見られているのかも      戦う意思はありませんから      逃げ出しもしませんから      まだ受け入れるかも決めていませんから      せっかく体調は復調傾向にあるけれど      気力の方はまだ様子見…      いやいやホントは逆…      気力の方は      数日の怠慢分を取り戻すべく      頑張るぞ〜の思いで居るけれど      身体の方がついていかない…      どっちもホント      喉元にひっかかった如くの魚の小骨が…      いえいえ邪魔なんて言ってませんから      1週間???      いろいろ有りすぎて      10年くらいあった気がします
   この1週間のこと  (2021.8.5)      毎晩記憶に残るような夢を見ている      子供たちはまだ小学生だったり      今はもう居ない両親が登場したり      見知らぬ町を散策している      駅前は繁華街      右折して小さなアーケードを抜けると      その辺りは住宅街      その後左へ曲がって少し歩き一軒の家を訪ねた      出て来た女性は知らない人だけど      夫の友人の奥さんらしかった      夫が一緒じゃないのに      なぜ両親や子供たちと訪ねたのだろう…      友人は留守で奥さんとだけ立ち話      またの来訪を約束をして別れた      翌日の夢      夫と二人で車で出掛けどこかを走っている      ドライブをしていると思っていたのに      どうも何かのコースの中らしかった      大きなカーブがあったり      急な上り坂下り坂しかも階段状      え〜っと驚くが      夫はそのまま車を走らせ続けている      ある晩は      もう終わったはずのドラマのロケ現場      ずっと見ていたので知っている      なのに役者さんが別人になっている…      時代劇だけど      すぐ近くには現代の建物も…      不思議な空間に      迷い混んだような日々が続いた      眠りが浅いのか脳が目覚めているのか…      食欲不振と倦怠感      座って居れば腰が痛く      横になれば背中が痛い      右や左に向きを替えては      居心地の良い場所を探っている      病院に行けば体温が低く過ぎて      血管が収縮しているのか      点滴の針がなかなか入らないと…      飲み薬も貰ったし      早く効いて欲しいと願うばかり      せっかくあっているオリンピック      日中も横になり薄目を開けて      テレビを見ながら静かに応援している      申し訳ないけれど      家族はここ数日コンビニご飯…      ワクチンの2回めを終えてちょうど1週間      副反応なのか…ただの夏バテか…      さてさて      今夜のご飯はどうしよう      使ってないままの食材たちも気になるし      ぼつぼつ台所に立ってみましょうか      足元が揺れなければ良いのだけれど…
   ワクチン  (2021.7.29)      病原体のウイルスや細菌が      持っている病原性を弱めたものを      接種すると自然にかかった状態と      ほぼ同じ免疫力がつく…      「ワクチンってな〜に」 の説明      予防接種をしておくと      免疫力がつき      記憶として身体の中に長く残る…      とのこと      感染症にかかるのは怖い      かからなくて済むように      研究され開発され      生み出された      今まであった病気      次々出てくる新たな感染症      それにより更に開発される      自分で気を付けるだけでは済まないから      ワクチンで予防しておく      病気だけでなく      ケガをしないようにとか      事件や事故に巻き込まれないようにとか      災害にあわないようにとか      未然に防ぐための      これを接種しておきさえすれば      という      ワクチンがあればいいのに…      ともあれ      コロナワクチンの予防接種の      2回めを終えた
   映画女優  (2021.7.22)      目力がすごい      チャーミングで凛々しく      清楚で気品に満ち      スレンダーで立ち姿が美しい      人に寄り添うしなやかさがあり      一人で孤独に耐える逞しさもある      どんな役でも真摯に向き合い      役に成りきろうとする      陰の努力を惜しまず      そして謙虚さを忘れない      作品にはそんな姿が投影されている      青春時代に観た多くの主演映画      テレビで放映されるたび録画もした      今でも懐かしいビデオテープが      棚に並んでいる      そんな映画たちのポートレートや      各場面を切り取った数々の写真      どれにもため息がもれる      今日      友人と写真展に行って来た      どんなときだって被写体      いつだって完璧      真ん中に居るのは      笑顔が一番似合っている      映画女優      オードリー・ヘップバーン
   もういいよ  (2021.7.15)      もういいかい      もういいよ      小さい頃のかくれんぼ      見つけたくて      見つけて欲しくて      どこに隠れているの…      探し物は何ですか?      探し物はどこですか?      今までなくしたものたち      まだ見つかっていないものたち      いつまでも隠れていないで出て来て…      ここにいるよ      と居場所を教えて      普通だったらそうなんだけど…      もういいかい      もういいよ      そろそろ終わりにしましょ      コロナさん      いつまでもここに居座わらないで      そろそろ立ち退いて…      もういいから      もういいでしょ      もういいよ
   共に  (2021.7.8)      歩けることが嬉しくてたまらない      というふうに一生懸命な小さな子      共に歩いている親子連れ      小学校や中学の生徒たち      友達同士連れ立って      共に登下校      会社で      受発注の電話やパソコンでの伝票処理      それぞれの持ち場でそれぞれに      共に働く仲間たち      テレビでのニュースでは      大雨の…      コロナ禍の…      オリンピックの…      不安だけれど…      大変だけれど…      どうなるのか分からないけれど…      共に歩き      共に励み      共に進む      今のこの時世を      共に乗り越えて行く      共に喜び合うために
   古い手紙  (2021.7.1)      何でもデジタル化の現在      便箋に文字を書く      手紙を出すということが      めっきりなくなってしまった      両親亡き後の      実家を片付けていると      思いのほか多い手紙たち      母が片付けた祖父母亡き後の      母の実家より持ち帰っていた      祖父母宛てのもの      曽祖父母宛てのもの      両親宛てのもの      兄姉の実家暮らしの折のもの      自分自身の学生時代のもの      大正の頃      昭和の初期戦前戦後      オリンピックや万博や      いろんな時代を生きてきた      親類縁者友人知人      一通々々読み進める時間と      気力体力はないけれど      いくつかをパラパラと拾い読み      知らせたいできごと      伝えたい気持ち      ほかにもきっと      それぞれに書かれたそれぞれの思い…      筆文字古い紙質      筆まめな人たち…      だからと言って      いつまでも置いておく訳にもいかないし      そんなに遠くないいつか      この手で処分することになるのだろう
   明日明後日明々後日その先の(夜汽車〜雨)  (2021.6.24)      線路から結構離れているのに      電車の通りすぎる音が      聞こえることがある      夜は周りが静かだからだろうか      誰かを乗せ      どこかへ向かう夜の電車      隣の県へ出かけた折り      帰りはよく最終電車に乗っていた      静かな車内では      おおかたの人が目を閉じていた      仕事や所用を済ませ      シートに身体をしずめ半分夢の中      停車駅が近づくと流れる車内アナウンス      うっすら目を明け      自分が降りるまでの      残り時間を確認する      最終電車はいつの時代も      そうやって      最後の人たちを乗せている      降り損なわないように…      まだ      明日も明後日も明々後日も      日々は続くから      今のこの雨が      しとしととその先の日まで      降り続かなければ良いのだけれど
   なないろの(雨〜夜汽車)  (2021.6.17)      この雨が上がったら      虹は出るだろうか      今まで見た虹はいくつもある      記憶に残る虹もいくつもある      雨上がりに日差しがあると      つい探してしまう      虹の下をくぐったことは無いけれど      夜空の虹も見たこと無いけれど      もし      夜空の虹を      夜汽車でくぐったら      その先には      どんな朝が      どんな世界が待っているだろう      今のこの世界は      夜のように暗い      皆が乗っているのは夜汽車      この雨が上がったなら      なないろの虹をくぐり      その先の      明るい朝を      希望の未来を待ちたい      きっと      続いていると信じているから
   蛍  (2021.6.10)      ウチの前は川      子供の頃は      大きな石も小さな石もゴロゴロあって      じゅず玉やカヤや猫じゃらし      草もいろいろあった      夏には蛍が飛んでいた      家の中まで入って来ることも      普通のことだった      いつからか      あまり見られなくなった      坂道をのぼって上流まで行けば      少しは姿のある頃もあったけれど      ここ2、3年ウチの前の川ではなく      2、3分ほど先の      小さな水路で見かけるように      その姿を見られるのは嬉しいことだ      姿を見れないのは      桜の季節に      お花見ができないようなもの      やっぱりこの時期      この季節に似合ってる      宵闇に舞う蛍      漂う蛍      ほうほうほたるこい      こっちのみずもあーまいぞ
   思考停止と記憶力  (2021.6.3)      いつも何かしら考えている…      という時間と      いつも何も考えずにボーッとしている…      という時間      どちらが多いだろう      最近は後者の方が…      いつも何かしら考えて身体を動かし      止まるヒマなんて無い      そんな状況がずっと続いていたのに…      一体どうしてしまったのだろう      容量オーバーで溢れてしまったのだろうか      記憶がブツブツ途切れている      思考も多分止まってしまっていた      認識としては      いつの間にか寝落ちしてた      そんなところなのだけど…      台所での洗い物      ちょっとした所用の最中      そんなときに途中で何故?      ちゃんと終了させないままに…      日にちや曜日の記憶ちがいもあったりして      内臓や骨がくたびれて来るのと同じこと?      MRIの検査結果は      さほど心配は要らない      状態は変わらないけど      なるべく痛みはやわらげて      うまくつきあって行きましょう…と      トシを重ねて行けば      あちこち不調が出るのは致し方無いこと      身体と同様      うまくつきあって行かなければ…      なのですね
   夕刻に(雨〜夜汽車)  (2021.5.27)      夕刻にウォーキングをしていると      犬さんのお散歩タイムによく遭遇する      愛犬が居たのはもう10年以上も前      よくああやって一緒に歩いた      今は一人で足早に歩く      だんだん夕刻から宵闇へと      時間帯が移って行く      絵描きの叔父が以前      夜汽車を描いた絵をくれたことがあった      冬の冷たい夜空ではなく      夏の宵闇が似合いそうな      空を駆け登って行く銀河鉄道      そんな夜汽車の絵だった      こんな季節のこんな時間帯に      空を見上げるのが好きだ      飛行機が夕闇を追いかけて      西の空へと小さな点になって行く      どこかに夜汽車は飛んでいないだろうか…      今日は梅雨のさなかの小休止      と思っていたけれど      次の雨雲が来そうだ      愛犬の命日がまた近づいている
   偶然  (2021.5.20)      テレビのチャンネルを      何かないかと変えていた時      数十年前の      昔懐かしい音楽番組に行き当たった      今はベテランと言われる歌手たちが      まだ若手として出ていた      その中に      その時初出演と言っていた歌手が      その後急逝し      それ一度きりとなってしまった      たまたまその番組だった      デビューが遅く      逝去は早く      リアルタイムで      ライブで      聴く機会には恵まれないままだった      画面の中で      生きて歌っている…      何十年も経っているけれど      その姿をいま目にできているこの偶然      地元出身で      歌も歌声も好きで      当時はレコードのLP盤を      その後はCDのアルバムを持っている      地元には      没後に作られたその名を冠したライブハウスが…      今は      久しぶりに      CDで      あの懐かしい歌声を聴いてみようか      ダスティン・ホフマンになれなかったよ…      過ぎ去りし想い出は…      一気に      その頃にタイムスリップしてしまいそうだ
   何に見える?  (2021.5.13)      ちょっと耳の垂れた犬のようにも      昔の電話の形のようにも      赤ちゃんのおしゃぶりのようにも      見えるらしい      こう見えたらこういう性格      こう見えたらこういう思考など      ちょっとした心理テスト      軽い気持ちで      結果はフーンくらいのものだから      その形は      垂れ耳の犬に見えて      大抵のことはなんとかなると思える      プラス思考の人とのこと      まんざらでもない      どう見えようと      良いも悪いも無い      たぶん何事もそう      ことは淡々と起きているだけだから      それをどう見ようと      どう受け止めようと…      今日は      何かにつまづくとか      何かがつっかえるとか      これと言って何も無い一日だった      気になるのは明朝の空模様      古紙古布と不燃物の回収日      結構大量な物たちとの格闘が待っている
   イコール  (2021.5.6)      朝めざめた時どんなだったら      いい一日の始まりって思えるのだろう      窓から見える空が青くて      心地よい日差しと風と      何も予定が無いこと      そんな日が来ることを      切に願っているけれど      本当は      幸せとイコールかどうかは      分かっていない…      仕事や      しなきゃいけないことを      追いかけたり追いかけられたり      することがある方が      きっと幸せなのだろう…      後から      アァあれはああいうことだったんだ      だから今がこうなんだ      と納得できたり      できなかったりもあるけれど…      分かっている      歩んで来た道筋が      今に繋がっていること      まだ道半ばだから      結果としては確定ではないけれど      間違ってはいなかったと      今からでも      イコールにして行けばいいのだと…
   追って追われて  (2021.4.29)      仕事量を減らしてから      仕事に追われるということは      さほどは無くなったけれど      しなければならない雑事は      山ほどあるから      追われてる感は否めない      頭の中では順序だてているけれど      なかなかそうは進まず      かなりの順不同      目の前のことを追いかけて      後回しにしたことから      追いかけられて      …こればかりは仕方ない      身体は一つ手は二本      うまく使いこなさなければ      山はまだまだ高い      ローカルニュースで見た      隣市にできたペットカフェ?      触れ合えることが人気らしい      動物園とまではいかないけれど      種類が思いの外多い      県境を越えるのはなるべく自粛を      こんなご時世だから      近場は行きやすそう      癒されたい      ほっこりしたい      誰しも思うことは同じ      だけどまだ      行きたい所へ行くことも      いま少しの辛抱を      追いかけるものが無くなったら      追いかけられることが無くなったら      好きな音楽など聴きながら      ゆっくりとしたティータイム      さあ今日は何しようなんて      思える日が来ればいいのだけれど
   不安と不満  (2021.4.22)      年に一度の健診      日頃からこれと言って      決まった処方薬などないので      頭痛がすれば頭痛薬      胃が不調なら胃薬      風邪気味なら風邪薬…      市販薬で事足りて      …足らして いるので      担当医師が開口一番      「お元気ですね!」と      不安も不満も      別に感じはしなかったけれど      結果は…      再度のお知らせが…      そのことにも      不安も不満も無いし      次の予定を立ててただ粛々とこなすだけ      世の中は      まだまだコロナ禍にあって      再度の緊急事態宣言      営業時間の短縮だけでは事足りず      休業要請になるのか…      商店主や事業主からは      不安や不満の声が…      どうなるのか      どうなっていくのか…      分からないところが…元      ちょっと時空を越えて      先の世の中見てきた人      誰か居ませんか
   繊細に壮大に  (2021.4.15)      ご縁があって      若くして命を燃やし終えた方たちの      遺作展を鑑賞させて頂く機会が続いた      ひと方は50代      ひと方は20代      それぞれに重い病状を抱えながらも      太陽や雲や鳥や花や若葉に      憧れ想いを馳せ      情熱を傾け続けた      ひと方は絵筆を持ち      ひと方はCGソフトを使って      色鮮やかに      繊細に壮大に      あァ空がそこにある      手を伸ばし掴もうとしている      届くと信じて      手を伸ばさなければ      受け取った人たちには      声が聞こえている      その想いが伝わっている      絵の中には      ずっとずっと命が輝き続けているから
   片付け考察  (2021.4.8)      片(方)を付ける…      物事の決着を付ける      始末を付ける      ケリを付ける      時間を作って      せっせと実家の片付けをしている      しているけれど…      時々手が止まる      片付けってなんだろうと考える      しまい方を考えたりしていたけれど      しまう前にまずは片付けをしなければ      手が止まるのは      要領の悪さ?      気力体力の問題?      片付けるということへの向き合い方      に問題アリ…      片を付けるためには      判断が必要      自分の物の方が容易い気がする      欲しければまた買えばいいしとか      他に代わるものを見つければいいしとか      遺品はなぜか迷いが多い      もっと簡単に判断ができれば良いのだけど      スペースの問題や      時間の制約もあり      これは残しておきたい      これはもう少し判断に時間をかけたい      というものだけ残し…      結局      片付けとは      物事に片を付けること      残すか残さないか      要るか要らないか      考え方にケリを付けなければ
   しまい方 U  (2021.4.1)      桜前線が全てに到達したのだろう      どこもここも満開だ      市内でも有数の名所      川沿いの桜並木の下を      親子や数人連れの人たちが      のんびり歩いて春の一日を満喫していた      たくさんの蕾たちは      しなやかに花びらを広げ      可憐さや揺るぎない芯の強さも      惜しみなく見せてくれている      固く閉ざしてしまい込んだままに      などはしない      開くときをちゃんと知っている      そして終えるときにも      風に身を任せる潔さを持ち      自分の身の処し方に迷いがない      人がそう思うだけなのかも知れないけれど…      咲くときがくれば咲き      散るときがくれば散る      自然のままに      桜の花たちはきっとあるがままなんだ
   しまい方  (2021.3.25)      両親ともいなくなった実家を      片付けている      亡くなった後しばらく頑張ったけれど      身の回りにあった日常的な物だけでも      気力が途切れ      奥の方の物はそのままになっていた      久方ぶりの再開      母はなんでも箱に入れていた      古い手紙      古い写真      新聞の切り抜き      何かの折りのパンフレット類      旅関係のものなど      いくつもの箱が      押し入れの奥に積まれていた      一つずつ取り出して開けてみる      いろんな箱から次々と出てくる物たち      そのときはそれでいいと      そういうしまい方をしたのだろうけれど      しまう人間と開ける人間はちがう…      私自身はどうか…      だんだん物をしぼって減らし      なるたけ身軽になりたい      何も出て来ない…      そんな理想もあったりする      そうはいかないのだろうけれど…      いつか新聞の地方版に出ていた      身近な所でも      エンディングノートを配布しているらしい      自分の人生のしまい方      そんなことが頭をよぎる年齢になってしまった
   共 鳴  (2021.3.18)      部屋の中のどこかで      何かが小さな音を立てている      カタカタカタカタ…      カタカタカタカタ_      家の前を通った車?      どこかの工事?      ここら辺りの空は      自衛隊関係のヘリもよく飛ぶし      耐用年数をとっくに過ぎ      音が少しうるさいけど      未だ頑張っている冷蔵庫?      もう回り終えたはずの洗濯機?      何かが何かを呼び      何かに誘われて      気にしなくてもいいほどの      小さな共鳴_      そんな要因が      繋いでくれたり      結んでくれたり      生きるのが億劫という気持ちは      達成感の境地に近いのだと      だから安心して生きなさい      誰かの人生相談のそんな回答を目にして      なァんだ…      同世代の人の似たような心境を      否定されることもなく      そのままでいいよ…と      悩んでた訳でも何でもないけれど      ちょっとだけ安心感もあったりして      今までしてきたあんなことや      こんなことにも      まずはしてみたいと      心を動かされた何かがあったはず      またそんなものを探すための      一歩を      半歩を      踏み出してみようかな      まだ遅くはないよね
   この空の下で  (2021.3.11)      どんなに想像をしたとしても      なんて難しいんだろう      あの日のあの現実      地震と津波と原発と…      繰り返される映像を何度も見て      遠く離れていても      画面の中のできごととして      終わらせることはできない…      月日や時間が痛みを持って過ぎて行き      もう10年      まだ10年…      関わることのなかった人も      思いを馳せることはできる      それぞれの人が      それぞれの思いを抱いて      それぞれの空の下で      この空の下で      雨の日も曇りの日もあるけれど      晴れの日もあると信じて      明日を生きる
   ファイリング(風〜花)  (2021.3.4)      ここの空は      吹きわたる風に左右され      毎日毎日いろんな表情      泣いたり笑ったりと目まぐるしい      先日なんて      信号で止まったとき      運転席の窓の外      青空と黒雲がちょうど半分こ      風は      どういうふうに運んで来たのだろう      いろんな風をファイルに綴じて      欲しいときに欲しい風      世の中のできごとは      そうはうまくは行かないし      何かが多くても少なくても      文句の言いようもないけれど      梅が咲いて桃が咲いて      菜の花もスミレもあちこちに      庭ではムスカリに      背を伸ばして来たチューリップ      足りないものと      満たしてくれるものとで      バランスとって      嬉しいことも      そうじゃないことも      ちゃぁんとすくって      記憶の欠片だってファイリング
   。と、と  (2021.2.25)      。が有るときと無いときと      、が有るときと無いときと      読んでいて      どうなんだろうと少し思う      。が有るとそこで終わり      、が有るとキリを付けて…      読みやすさはある      書くときも      どうしようと少し思う      でも      敢えてどちらも付け無い      ぼわっと始まって      ぼわっと終わる      始まりの前にも前の段階があるし      終わった後にもまだ何かしら続く      その間の      一部分を切り取ってるに過ぎないし      ここが始まり      ここが終わりというのが      よく分かっていない      どこから始まって      どこへ続いて行くのか…      それをどうにか書き表そうとしているような      。も、も要らないような      そんな人生ならいいなと…
   風の中を歩く(風〜花)  (2021.2.18)      風はいつも吹いている      かつて人は      歩くことすらできなかった      やがて何かに掴まって立ち上がり      一歩二歩と歩き始め      その内そこらじゅうを走り回る      誰かと手をつないで歩調や      いっちにいっちにと歩幅を合わせて      行進なんかもできるようになる      なのに      いつの間にか      それぞれに突っ走ったり      好きな方向へと進んで行く      道は無数にあるのだから      風は      そんな人々や木々の上やその合間を      そっとささやいたり      向かい風や追い風や      ときには忠告なんかも連れて吹く      昨日      毎年花見に行く公園を歩いた      蕾たちはまだ固かった      だけど      内包された希望たちも開くときは来る      風はいつも季節を運んでいるから      それを信じて今日も歩いている
   バージョンとシチュエーション  (2021.2.11)      その日の天候によってちょっと違う      服装だったり      時間の過ごし方だったり      体調によっても      食べたいものや      ウォーキングの距離など      バージョンやシチュエーションを      自分で設定できれば      言うことは無いんだけど      世の中そうは行かない      そんな中でも      できることをできる範囲で      友人たちのグループLINE      医療従事者の友よりの発信      今は一般の病院もいっぱいいっぱい      みんな自己管理をしっかりやって      できるだけ      病院のお世話にならずに済むようにね      と      今は      こんなバージョン      こんなシチュエーションもありなのだと      自分に言い聞かせている      こんな状況は早く終わって欲しいのだけれど
   シフォンケーキ(風〜花)  (2021.2.4)      ウォーキングの道すがら      梅の花があちこちで咲き始めている      東風吹かば…なんだね      確実に春は運ばれて来ている      世間ではまだまだ      コロナ風が吹き荒れていて      ニュースの主要部分を占めている      若者の世代      中堅の働き盛り      現役を退いた高齢世代      どの世代だって世の中と繋がっていて      影響しあっている      切り離して      自分だけは…とは考えられない      でも…      庭には水仙が      冬と春の間で優しく咲いている      そんな早い春をちょっと探しに      そんな気持ちで      世間の風は世間の風として      まだ      もう春だとは言えない冷たさのある風の中を      今日もウォーキングに出かけなければ      習慣と言うにはまだムラが…      知人からのシフォンケーキ      軽いフワッとした早春を届けてくれた      そんな後の楽しみもあったりして
   安全性  (2021.1.28)      徒歩7分ほどの所に建築中の新しい中学      4月に開校予定      度々ウォーキングで通り掛かっては      進捗状況を見て来た      今は最後の追い込みの様子      安全は守られて      無事に工事は終了できそうだ      ウチの近くで建築中だったホテル      安全に気を付ける標語の看板が      大きかった      もう完成し営業されている      連日のコロナのニュース      開発されたワクチン      その安全性がどうなのか…      今もっとも注視されている      常日頃口にする物や使う道具は      慣れ親しんだ物が多いから      安全性をさほど気にはしないが      誰しもが初めての体験      ワクチンの接種      選択権は与えられているけれど      どうしたものか…      日常じゃない非日常      その中での選択      緊張感もありつつ      無事に接種が終わり      皆でコロナを乗り越えた      そう言える日が早く訪れることを      只ただ願っている
   ありふれた…まねごと…(風〜花)  (2021.1.21)      風が吹いていたから      花粉や黄砂やPM2.5や      訳の分からないウィルスが飛んで来るから      多少は防御の期待      寒くは無かったけど      コートをはおった      食事の時間になったから      冷蔵庫の中や      買い置きの物の中から      メニューを決め      減ってはいなかったけど      お腹に入れた      食料品や日用品のパンフレットが      毎週届くから      何が必要かどのくらい消費するか考えて      注文用紙にチェックを入れる      日常生活は      ありふれたことの繰り返し      自分の意思というよりは      誰かの情報や      過去の自分のまねごと      そうしていれば安心という      宅配で届いた苗を植えたら      律儀に花を咲かせるものや      咲かせないものも      受け継いだDNAのまねごとだったり      そうじゃなかったり      その苗のその日の気分次第      ありふれた日常の      ありがたさを思い返しながら
   ま  (2021.1.14)      時間      空間      何かと何かの間      ま が持たない      ま を持たせる      ま に合う      ま に合わなかった      ま を計る      他にもいろいろ      人と人との会話の      ま は大事だ      思考もちょっとは      ま を置かなければ      ま を置き過ぎて      間延びしてしまうことも多々      かと思えば気が急いて      ぎゅうぎゅうになることも…      なかなか難しい      ま をいい具合に取ること      今年の自分への課題になりそうだ
   新春 七句  (2021.1.7)      元日や朝見の杜に空仰ぐ      母の居ぬ誕生日祝ふ二日かな      牧の戸の樹氷に青き空映えて      書類整理仕事始めも変わり無く      五日来て整体通いも再開し      終活という名の断捨離ことはじめ      七草の中身はウチ流粥の膳