木曜日の風のいろ12


毎日いろんなできごとがありますね。
歩き疲れたら、立ち止まって足元を見てみましょ。小さな草が風に揺れてます。
振り返って見てみれば、いつの間にやら道だってできてるはず。曲がりくねったって、
でこぼこしてたっていいのでは。ここまで来れたのだから。
今からだって、一歩ずつ、一歩がきつかったら、半歩ずつ、ゆっくり歩いて行きましょう。
相変わらず、今日は今日の風が吹く、そんな気持ちでね。

木曜日には木曜日の風のいろ。
今日も風に乗せてメールを送ります。




   繊細に壮大に  (2021.4.15)      ご縁があって      若くして命を燃やし終えた方たちの      遺作展を鑑賞させて頂く機会が続いた      ひと方は50代      ひと方は20代      それぞれに重い病状を抱えながらも      太陽や雲や鳥や花や若葉に      憧れ想いを馳せ      情熱を傾け続けた      ひと方は絵筆を持ち      ひと方はCGソフトを使って      色鮮やかに      繊細に壮大に      あァ空がそこにある      手を伸ばし掴もうとしている      届くと信じて      手を伸ばさなければ      受け取った人たちには      声が聞こえている      その想いが伝わっている      絵の中には      ずっとずっと命が輝き続けているから
   片付け考察  (2021.4.8)      片(方)を付ける…      物事の決着を付ける      始末を付ける      ケリを付ける      時間を作って      せっせと実家の片付けをしている      しているけれど…      時々手が止まる      片付けってなんだろうと考える      しまい方を考えたりしていたけれど      しまう前にまずは片付けをしなければ      手が止まるのは      要領の悪さ?      気力体力の問題?      片付けるということへの向き合い方      に問題アリ…      片を付けるためには      判断が必要      自分の物の方が容易い気がする      欲しければまた買えばいいしとか      他に代わるものを見つければいいしとか      遺品はなぜか迷いが多い      もっと簡単に判断ができれば良いのだけど      スペースの問題や      時間の制約もあり      これは残しておきたい      これはもう少し判断に時間をかけたい      というものだけ残し…      結局      片付けとは      物事に片を付けること      残すか残さないか      要るか要らないか      考え方にケリを付けなければ
   しまい方 U  (2021.4.1)      桜前線が全てに到達したのだろう      どこもここも満開だ      市内でも有数の名所      川沿いの桜並木の下を      親子や数人連れの人たちが      のんびり歩いて春の一日を満喫していた      たくさんの蕾たちは      しなやかに花びらを広げ      可憐さや揺るぎない芯の強さも      惜しみなく見せてくれている      固く閉ざしてしまい込んだままに      などはしない      開くときをちゃんと知っている      そして終えるときにも      風に身を任せる潔さを持ち      自分の身の処し方に迷いがない      人がそう思うだけなのかも知れないけれど…      咲くときがくれば咲き      散るときがくれば散る      自然のままに      桜の花たちはきっとあるがままなんだ
   しまい方  (2021.3.25)      両親ともいなくなった実家を      片付けている      亡くなった後しばらく頑張ったけれど      身の回りにあった日常的な物だけでも      気力が途切れ      奥の方の物はそのままになっていた      久方ぶりの再開      母はなんでも箱に入れていた      古い手紙      古い写真      新聞の切り抜き      何かの折りのパンフレット類      旅関係のものなど      いくつもの箱が      押し入れの奥に積まれていた      一つずつ取り出して開けてみる      いろんな箱から次々と出てくる物たち      そのときはそれでいいと      そういうしまい方をしたのだろうけれど      しまう人間と開ける人間はちがう…      私自身はどうか…      だんだん物をしぼって減らし      なるたけ身軽になりたい      何も出て来ない…      そんな理想もあったりする      そうはいかないのだろうけれど…      いつか新聞の地方版に出ていた      身近な所でも      エンディングノートを配布しているらしい      自分の人生のしまい方      そんなことが頭をよぎる年齢になってしまった
   共 鳴  (2021.3.18)      部屋の中のどこかで      何かが小さな音を立てている      カタカタカタカタ…      カタカタカタカタ_      家の前を通った車?      どこかの工事?      ここら辺りの空は      自衛隊関係のヘリもよく飛ぶし      耐用年数をとっくに過ぎ      音が少しうるさいけど      未だ頑張っている冷蔵庫?      もう回り終えたはずの洗濯機?      何かが何かを呼び      何かに誘われて      気にしなくてもいいほどの      小さな共鳴_      そんな要因が      繋いでくれたり      結んでくれたり      生きるのが億劫という気持ちは      達成感の境地に近いのだと      だから安心して生きなさい      誰かの人生相談のそんな回答を目にして      なァんだ…      同世代の人の似たような心境を      否定されることもなく      そのままでいいよ…と      悩んでた訳でも何でもないけれど      ちょっとだけ安心感もあったりして      今までしてきたあんなことや      こんなことにも      まずはしてみたいと      心を動かされた何かがあったはず      またそんなものを探すための      一歩を      半歩を      踏み出してみようかな      まだ遅くはないよね
   この空の下で  (2021.3.11)      どんなに想像をしたとしても      なんて難しいんだろう      あの日のあの現実      地震と津波と原発と…      繰り返される映像を何度も見て      遠く離れていても      画面の中のできごととして      終わらせることはできない…      月日や時間が痛みを持って過ぎて行き      もう10年      まだ10年…      関わることのなかった人も      思いを馳せることはできる      それぞれの人が      それぞれの思いを抱いて      それぞれの空の下で      この空の下で      雨の日も曇りの日もあるけれど      晴れの日もあると信じて      明日を生きる
   ファイリング(風〜花)  (2021.3.4)      ここの空は      吹きわたる風に左右され      毎日毎日いろんな表情      泣いたり笑ったりと目まぐるしい      先日なんて      信号で止まったとき      運転席の窓の外      青空と黒雲がちょうど半分こ      風は      どういうふうに運んで来たのだろう      いろんな風をファイルに綴じて      欲しいときに欲しい風      世の中のできごとは      そうはうまくは行かないし      何かが多くても少なくても      文句の言いようもないけれど      梅が咲いて桃が咲いて      菜の花もスミレもあちこちに      庭ではムスカリに      背を伸ばして来たチューリップ      足りないものと      満たしてくれるものとで      バランスとって      嬉しいことも      そうじゃないことも      ちゃぁんとすくって      記憶の欠片だってファイリング
   。と、と  (2021.2.25)      。が有るときと無いときと      、が有るときと無いときと      読んでいて      どうなんだろうと少し思う      。が有るとそこで終わり      、が有るとキリを付けて…      読みやすさはある      書くときも      どうしようと少し思う      でも      敢えてどちらも付け無い      ぼわっと始まって      ぼわっと終わる      始まりの前にも前の段階があるし      終わった後にもまだ何かしら続く      その間の      一部分を切り取ってるに過ぎないし      ここが始まり      ここが終わりというのが      よく分かっていない      どこから始まって      どこへ続いて行くのか…      それをどうにか書き表そうとしているような      。も、も要らないような      そんな人生ならいいなと…
   風の中を歩く(風〜花)  (2021.2.18)      風はいつも吹いている      かつて人は      歩くことすらできなかった      やがて何かに掴まって立ち上がり      一歩二歩と歩き始め      その内そこらじゅうを走り回る      誰かと手をつないで歩調や      いっちにいっちにと歩幅を合わせて      行進なんかもできるようになる      なのに      いつの間にか      それぞれに突っ走ったり      好きな方向へと進んで行く      道は無数にあるのだから      風は      そんな人々や木々の上やその合間を      そっとささやいたり      向かい風や追い風や      ときには忠告なんかも連れて吹く      昨日      毎年花見に行く公園を歩いた      蕾たちはまだ固かった      だけど      内包された希望たちも開くときは来る      風はいつも季節を運んでいるから      それを信じて今日も歩いている
   バージョンとシチュエーション  (2021.2.11)      その日の天候によってちょっと違う      服装だったり      時間の過ごし方だったり      体調によっても      食べたいものや      ウォーキングの距離など      バージョンやシチュエーションを      自分で設定できれば      言うことは無いんだけど      世の中そうは行かない      そんな中でも      できることをできる範囲で      友人たちのグループLINE      医療従事者の友よりの発信      今は一般の病院もいっぱいいっぱい      みんな自己管理をしっかりやって      できるだけ      病院のお世話にならずに済むようにね      と      今は      こんなバージョン      こんなシチュエーションもありなのだと      自分に言い聞かせている      こんな状況は早く終わって欲しいのだけれど
   シフォンケーキ(風〜花)  (2021.2.4)      ウォーキングの道すがら      梅の花があちこちで咲き始めている      東風吹かば…なんだね      確実に春は運ばれて来ている      世間ではまだまだ      コロナ風が吹き荒れていて      ニュースの主要部分を占めている      若者の世代      中堅の働き盛り      現役を退いた高齢世代      どの世代だって世の中と繋がっていて      影響しあっている      切り離して      自分だけは…とは考えられない      でも…      庭には水仙が      冬と春の間で優しく咲いている      そんな早い春をちょっと探しに      そんな気持ちで      世間の風は世間の風として      まだ      もう春だとは言えない冷たさのある風の中を      今日もウォーキングに出かけなければ      習慣と言うにはまだムラが…      知人からのシフォンケーキ      軽いフワッとした早春を届けてくれた      そんな後の楽しみもあったりして
   安全性  (2021.1.28)      徒歩7分ほどの所に建築中の新しい中学      4月に開校予定      度々ウォーキングで通り掛かっては      進捗状況を見て来た      今は最後の追い込みの様子      安全は守られて      無事に工事は終了できそうだ      ウチの近くで建築中だったホテル      安全に気を付ける標語の看板が      大きかった      もう完成し営業されている      連日のコロナのニュース      開発されたワクチン      その安全性がどうなのか…      今もっとも注視されている      常日頃口にする物や使う道具は      慣れ親しんだ物が多いから      安全性をさほど気にはしないが      誰しもが初めての体験      ワクチンの接種      選択権は与えられているけれど      どうしたものか…      日常じゃない非日常      その中での選択      緊張感もありつつ      無事に接種が終わり      皆でコロナを乗り越えた      そう言える日が早く訪れることを      只ただ願っている
   ありふれた…まねごと…(風〜花)  (2021.1.21)      風が吹いていたから      花粉や黄砂やPM2.5や      訳の分からないウィルスが飛んで来るから      多少は防御の期待      寒くは無かったけど      コートをはおった      食事の時間になったから      冷蔵庫の中や      買い置きの物の中から      メニューを決め      減ってはいなかったけど      お腹に入れた      食料品や日用品のパンフレットが      毎週届くから      何が必要かどのくらい消費するか考えて      注文用紙にチェックを入れる      日常生活は      ありふれたことの繰り返し      自分の意思というよりは      誰かの情報や      過去の自分のまねごと      そうしていれば安心という      宅配で届いた苗を植えたら      律儀に花を咲かせるものや      咲かせないものも      受け継いだDNAのまねごとだったり      そうじゃなかったり      その苗のその日の気分次第      ありふれた日常の      ありがたさを思い返しながら
   ま  (2021.1.14)      時間      空間      何かと何かの間      ま が持たない      ま を持たせる      ま に合う      ま に合わなかった      ま を計る      他にもいろいろ      人と人との会話の      ま は大事だ      思考もちょっとは      ま を置かなければ      ま を置き過ぎて      間延びしてしまうことも多々      かと思えば気が急いて      ぎゅうぎゅうになることも…      なかなか難しい      ま をいい具合に取ること      今年の自分への課題になりそうだ
   新春 七句  (2021.1.7)      元日や朝見の杜に空仰ぐ      母の居ぬ誕生日祝ふ二日かな      牧の戸の樹氷に青き空映えて      書類整理仕事始めも変わり無く      五日来て整体通いも再開し      終活という名の断捨離ことはじめ      七草の中身はウチ流粥の膳