木曜日の風のいろ8

 10年ほど前、心が折れそうになることがあって、、、逃げ出したい、、、抜け出したい、、、
 でも、それ以前に、なぜ自分がここに居るのか、なぜこういう状況に直面しなきゃいけないのか、
 自分を納得させるために、自分に問いかけ、向き合わざるを得ませんでした。
 そんな暗中模索の中、自然発生的に生まれ出てきた言葉たちです。
 今もまだ、完全に吹っ切れた訳ではないのですが、、、、今日は今日の風が吹いています。
 九州の空の下より風に乗せてメールを送ります。
 お読み頂けたら幸いです。  (はるか)





   加 減 (2017.12.28)      今年も残すところあと数日      今年はどうだっただろうね      やはり      やり足りないことが      多すぎるし      時間は少なすぎるし      あれもこれもと      きっと欲張りなんだね      力は入れすぎないように      気は抜きすぎないように      適当なところで      足したり引いたり      来年こそは      居心地の…      湯加減とおんなじ      ちょうど良い      ところを見つけましょ      ちょうど良くなるように      頑張ると      いたしましょ
   言葉あそび W (2017.12.21)        りんごから卵まで 間に7つの言葉      りんご          りんご      白雪姫          ニュートン      森の中          落下      言葉           ひらめき      鏡            発見      迷言           万分の一      塀の上          実行力      ハンプティダンプティ   コロンブス      卵            卵            りんごから卵まで 間に7つの短い文      りんごを思い浮かべれば…      パイを焼いたり      絵を描いたり      子供服のポケットの      アップリケだったり      苗を買おうかと考えたり      きっとそこにあるだけで…      さてさて何かひらめくか      卵を割ろう
   可 (2017.12.14)      昨年は「揺」だった      大切なものをなくした後で      身体も頭も定まらず      ふらふらしてたし      地面も大きく揺れたし      一年の月日が鎮めてくれたのか      様子見なのか      大雨などもあったけれど      今はなんとか      あんなことや      こんなこともありつつ      日常を過ごしている      何かをなすことが      可能だったり      これからに      可能性を見い出そうとしたり      学生時代の評価は      優良可不可だった      なんてことも      優じゃなくても      良じゃなくても      可でいいと思う      あんなことや      こんなことの      マイナス要因も確かに      あるけれど      可もなく不可もなく      では寂しいので      可があれば      それだけでも      たいしたものだ      今はそんな心境で      これからも      少しでも      可を増やせればなと      思っている
   片付け (2017.12.7)      年末が迫っているから      というだけではなく      いつも      何かに迫られていて      しなきゃならない      ことだらけ      でも      しなきゃ…は      心が疲れることらしいので      どうにか転換      目に見えるような      チェックリストを作ってる訳では      ないけれど      心の中で抱えてることに      目処がついたら      チェックを入れて      少しずつでも      心を軽くさせて行こう      迫って来るものや      追いかけて来るものから      うまく身と心をかわして      気がつけば      いつのまにやら      周りがすっきり…      なんて片付いていれば      いいのだけれど
   羽 根 U (2017.12.1)      日頃      よく見かける雀や鳩      川には鴨や白サギ      季節ごとの渡り鳥など      その鳥にはその鳥の      それぞれの羽根があって      みな一生懸命その羽根を      羽ばたかせて      日々の生活を送っている      平日も休日も      毎日なにかと      追われる仕事や用事があり      ここしばらく      わき目をふる暇がなかった      気がつけば      カレンダーは最後の一枚になり      曜日の感覚もなくしていた      昨日やっとなんとか      一つの任務を      終えはしたけど      今から年末に向かうし      また何かと      増える予定もあるらしく      その慌ただしさの      やって来る前に      ほんのつかの間      ずっと折り畳んだままだった      私にもあるはずの      私の羽根を      今日一日だけ      伸ばさせてもらいたいと      思うのです
   ちからを尽くす (2017.11.23)      もう少し      ちからを出さなければ      自分では精一杯のつもりだけど      きっと      まだまだ出したりないんだ      あれやこれや      頭の中は収拾がつかない…      でも      まずは行動      考えてばかりじゃ      前に進めないからね      時間は限られてるし      足りないし      でもその中でできること      ちからを尽くして      あっちの方面も      こっちの方面も      納得いくように      そして      まあるく      収まりますように
   治癒力 (2017.11.16)      病気のときは      薬やお医者さんに      頼ってしまうよね      薬やお医者さんに      頼らなくてもいいくらいだったら      自分でなんとか…      身体にやさしい食事とか      いい音楽や      ゆっくりのんびりな時間      庭や畑の植物に触れるなど      心と身体を休められればね      治癒力ってあると思う      なかなか日常の中では      難しいかもだけど      ヒーリングやセラピーの      役目をしてくれるものは      日常の中にこそ      あるんじゃないかな      生活のリズムなんかも      大事にしていかなきゃね      もうちょっと信じてみよう      自分の中の治癒力を
   見送りのとき (2017.11.9)      数十年来親しくしている友人が      夫を亡くした      今夜は通夜祭で      玉串を捧げて来た      神道の儀式への参列は      初めてだった      神主さん二人での祭詞      心に響くものがあった      人の死は終わりのときではなく      神の御元での      新たなる出発のとき      生き通しの道を歩まれる…      夫を亡くした友人は      しばらくは寂しい思いを      するだろうけれど      家族のすぐそばで      守護の神として      生き通される      教えを説いた小さな紙には      そう書かれていた      見送りのときは      新たな道を歩まれる出発のとき      そう思えれば      少しは      心穏やかに過ごせるだろうか
   言葉 3Dと3S (2017.11.2)      先日      目にした言葉の3D      だって…      でも…      どうせ…      否定的な気分になるとあった      言葉はたくさんあるのだから      使うなら      いい気分になれる方がいいな      3S      さすが      しんじてる      すごい      なんてどう?      まだまだありそうだよね      3Aとか3Eとか3Mとか      3じゃなくてもいいんだしね      まだまだ      言葉さがしの旅を      続けましょ      これからもず〜っとね
   どっち… (2017.10.26)      優柔不断だとか      テキパキというのが苦手だとか      周りの様子見で…      でも人に任せ上手で      人と一緒に居たがる      これは      両手の指を組んだときに      左手が上になる人のタイプらしい      でも右手だし      右手の親指が上になる人は      何事も計画的で      さっさと終わらせて      達成感を味わいたい      人に任せるより      自分でやってしまいがち…      なんか逆っぽい      逆だからこそそれは      理想的とか希望的とか…      当てはまっても      当てはまらなくても      どっちもあり得る…      晴れてても      一日部屋にこもることもあるし      雨でも出かけたくなる日もある      どっちもよし      そんな日々の繰り返しで      今日もよし…としておこう
   影 響 (2017.10.19)      今宵は新月      といっても雨続きだし      無いし見えないし      でも      新月にもパワーはあるそうで      雨の夜でも      なんらかの影響?は      あるのかな      安定感だとか      調和だとか      バランス感覚だとか…      日頃のらりくらりで      ゆるく生きてるから      右の影響も左の影響も      あんまり受けたくなくて      真ん中辺りでゆらゆらと      でもきっと      気が付かないだけで      人や物や状況や      まわりからいろんな      影響を受けている…      だから      今がある      月が無くても      雨降りでも      それにはそれの良さがある      ってことで      今宵の過ごし方      やっぱり少しは      なんらかの影響は受けながら      探してみましょ
   この日 (2017.10.12)      母が逝って      丸2年が経った      今日は三回忌      仏壇は兄の所に引っ越し      今は両親の写真のみ      毎朝お茶を供え      挨拶をしているけれど      今日は花を新しく入れ替え      果物や孫からのお土産物なども      一緒に供え      墓参もして来た      丸2年が経った…      居なくなったということに      少しは慣れたのだろうか…      足早に      一日一日は過ぎ      案外たんたんとしている自分に      驚きもし      安堵もしている…      今日の空は      どんよりしていたけれど      降りそうで降らなかった      心模様が似ているような      反映しているような      そんな空の色だった
   ポピュリズム (2017.10.5)      なにやら      世間が慌ただしい      といっても      日常はなんてこともないんだけれど      …イズムや…イストや      語尾に付くと      元の言葉となにやら      ニュアンスが違ってくるらしい      単純に      ポピュラーにイズムがくっついただけ      と思っちゃいけないっぽい      音楽の分野なら      ポピュラーは好きだけど      言葉の      一つのフレーズとしてみても      語感というか音の感じというか      口にしてみたときに      嫌いではないし      ネットで検索なんかも      してみたけれど      意味まではイマイチ…      好きになっていいものなのか      どうなのか      今しばらく      リベラルや他の横文字なんかも      目や耳にする機会は続くだろう      理解や納得もできて      なお好きになれるフレーズとの      出会いがあれば      嬉しいけれど      こんな機会だって      知らない分からない言葉に出会える一つの      機会ではある
   相づち (2017.9.28)      あァそうなんだ〜とか      へェそうなの〜とか      やっぱりそうよね〜とか      うんうん なるほど そうかァ      等々      間にそんな相づちを挟みながら      会話をする      というよりも      ほとんど聞いている      聞く方が好きなのかも      聞く側の方が      いろいろ分かるし      案外向いてるし      相づちには      短いフレーズでも      次の言葉を促す力があるのかな      また      誰かに何かの話を聞こう      そうよね〜なんて      相づちをうちながら
   とりあえず (2017.9.21)      あれこれと気が多いのか      一つのことに集中というのが      苦手とみえる      ほんとはいつも      一つ一つ丁寧にと思っているし      心がけてもいる      でも      そうすると      時間が足りなさすぎ      だから      ここら辺りで      とりあえずっていうふうに      けっして      それで満足してる訳ではないし      仕方ないと諦めてる訳でもない      だから      とりあえず      一旦停止      小休止      今日ももうすぐ      そんな一日を終える      とりあえず      また明日も      朝が来ることを信じて
   手入れ U (2017.9.14)      何かに手を入れる      っていうのが好きです      何かを作り出す      というのも好きですが      一から作るより      すでに作ってあるものや      作りかけているものに      手を入れる      っていうのに      最近心が動きます      作った人や      作りかけた人と      心を通い合わせる      という感じでしょうか      私の思いも合わさって      できあがる…      それと      今は着られていない服や      使われていないものに      少しだけ息を吹き込んでみる      物へのそんな思いもあります      自分服のリメイク      結構楽しんでいます      簡単に手を入れて      また着られるようにする      時間と時代をリンクさせて      今を生きるものにする      まわりには      そんなものがまだまだいろいろ      息が吹き込まれるのを      待っているものがあるのです
   器と中味 (2017.9.7)      器って      やっぱり中味が入れられた方が      いいと思う      実家に      使うことのなくなった      器たちがまだ      そのまま食器棚に納められている      それぞれの器に      それぞれ見合う中味があったはずなのに…      人にも      それぞれ器がある      私はすぐいっぱいになって      アップアップしてしまいがち      少しずつでも大きくしたり      色かたちも      自分に見合ったものに      していきたいし      自分に見合った中味を      心がけていければと…      中味があってこその      器なのだと思うから
   角、転 (2017.8.31)      転ぶ      転がる      転べば…なんて      案外いいかもね      転ぶのも転がるのも      転機なんて言葉もあるし      なんどか経験してれば      だんだん角が取れて…      まあるくなれるかも      そんな予定もないけれど      時間の流れってのはあるのだし      川原の小石のように      まあるい形も      いいんじゃないかと…      角々四角があるからこその      角も少しは残しながら      もう少し      転がってみようと      思います      転んでも      転がっても      お釈迦様の手のひらの上で      転がされてるだけだもの
   寄り道と言い訳と 同じこと (2017.8.24)      ちょっと美味しそうなのがあったから      寄ってみたのよ      ちょっと見たいものがあったから…      ちょっと友達と約束したから…      ちょっと呼ばれたからね…      若い頃      真っ直ぐ帰らずに      よく寄り道してたな      言わなくてもいい言い訳も      それなりに考えたりして      今は      寄り道なんてしようとも思わないし      言い訳なんて考えもしない…      毎日の必要な食材だって      週一の宅配で      間に合わせてるくらいだからね      でも      生きてる      なんかね      生きてること自体が      人生の寄り道かなみたいな…      生まれて来て      どこかに行き着くまでのその間      フフン      どこに寄るかな…      どう生きるかな…      またまた      必要もない言い訳も      考えようとしているね      どこかに寄っても寄らなくても      言い訳してもしなくても      同じこと?      時間はいつも流れているし      その流れに任せて      運ばれてるだけのこと      今は      そんな感じかな…
   循 環 (2017.8.17)      久しぶりにバスに乗った      停留所に停まるたび      誰かが乗り誰かが降りる      繰り返しながらバスは走る      会社も      誰かが入り誰かが辞める      繰り返しながら今に至る      会社もやはり      バスのように走っているのか      いつだったか      隣の土地の「変遷」を書いた      水田から畑へ      畑から駐車場へ更に空地へ      そして家が建ち      現在は人が住む      土地の上の状況は変わっても      土地は在り続ける      家の前の川は      穏やかだったり      多少荒れたりも在りながら      いつも流れている      人の思考も行動も      部屋の空気も窓の外の風も      川の水も道端の草も      ひとときだって同じことはない      常に入れ替わり立ち替わり      循環をしながら      今を      命を      つないでいる
   ダスティン・ホフマン (2017.8.10)      卒業      ジョンとメリー      クレイマー、クレイマー      なぜかいつも      ちょっとせつなくて      映画の場面を思い出すと      その頃の      自分の時代をも      回想することにつながって…      今日も      歓送迎会の二次会で訪れたライブハウス      ダスティン・ホフマンになれなかったよを      しみじみと聴くことができた      若い人が      ダスティン・ホフマンって?      はてなマークだった      軽〜くカルチャーショック      私は      もう一度観てみたいなと      思ったのだけれど
   言葉あそび V (2017.8.3)        馬から灯台まで 間に7つの言葉      馬         馬      瞳         手綱      背中        レッスン      温もり       グループ      一体        外乗      揺れる       草原      渚         海辺      光         遠景      灯台        灯台        馬から灯台まで 間に7つの短い文      馬と行く      このひとすじの道は      森へと続いている      薄暗くとも寂しくはない      鼓動と共に進む      道はさらに海へと      森を抜ければ      ほら もう      灯台が見えている
   体 感 (2017.7.27)      外国っていわれる所に      初めて行った       この歳で      長い飛行時間      出た時間と着いた時間と      なんか変      時差って言葉じゃ理解不能      時空を越えたのかも?      目的地へ着いた頃には      起きてからすでに      24時間以上も経過のはずなのに      ちっとも眠くない      ハイになってる?      右を見ても左を見ても      ワァ!ワァ!      当然なんだけど      そこは      まるで見たことも無い世界      自分の意思というよりも      流れに乗って      連れて来られた感の方が      強いのだけれど      そこに      自分が居ることの不思議      違う空気      違う景色      違う場所      違う人達      違う食事      あちらへこちらへ      移動の車中も      疲れてても      目を閉じるのが惜しい      二度と観る機会は      無いかもしれない風景たち      建物      行き交う車      標識      その一つ一つが      これまた当然なんだけど      ちゃんと存在してる      多くの人が訪れる      美術館や大聖堂や各地の名所も      もちろんのこと      郊外の牧草地帯の      点在するいかにも外国の      かわいい農家や牧舎      どこを切り取っても画になるなァと      窓から目が離せない      いろんな空気を吸った      今回の旅      思いきって良かった      いい機会だった      いい体験だった      非日常の10日間      行く前にも不安だったし      帰ってからも      日常に戻れるのかと      不安があったけれど      行ってからもなんとかなったし      帰ってからもなんとかなっている      日常も非日常も大事      ってことも      ウンと感じてる      いろいろ体感できたこと      ただただ本当に感謝です
   自然現象 (2017.7.20)      目をおおいたくなる      テレビに映し出される数々の映像      昨年は地震で      今回は大雨で      なぜこんなに悲惨な      状況になるほどに      上からも下からも      押し寄せて来るのだろう      こんなに近くの      ちょいちょい目にして来た光景が      エーッと息をのむ…      雨だって土地だって      いつもはありがたく恩恵を受けている      人間がありがたく      思おうが思うまいが      自然には関係なく      雨を降らせたり      土地を揺らせたり      ただの      現象ということなのだろうか      ただ      あるがまま…      人間は小さくとも      力を合わせて      生きて行くしかない      日本のあちこちで      世界のあちこちで      起きている自然現象たち      人間はたくましく      生きて行く      この地球で生きているかぎり
   手入れ (2017.7.13)      お肌の手入れ      ウーンほとんど      身体の手入れ      これもどうかな…      畑      大雨でずいぶん水分補給のできた草たちを      片っぱしから草取り草刈り草むしり      野菜たちは      まだ熟れてないミニトマトにまで      大量の皮のひび割れが…      採れるものはみんな採って      ソースへと加工      自然発生しているたくさんの      大葉たち      これはちりめんと合わせて      佃煮風?ふりかけ風?      きゅうり なす ピーマンは      取りあえず冷蔵庫へ      どう手を入れたり手を加えたり      あれこれ      考えるのが楽しい      こういう風に      お肌も身体も部屋の中も      楽しみながら      考えられたら      いいのだけれど
   ひと文字 (2017.7.6)      親が      子供へ      彼と      彼女は      友よ      誰かを      あなたに      私も      何かたったひと文字      くっつくだけで      探せばきっとまだまだ      たったひと文字で      意味も違ってくるし      言いたいことも      伝えたいことも      うんといろいろ      表現できる…      たったひと文字でも言葉      言葉の選択      言葉の勉強      これからも      続けていかなければね
   バランス (2017.6.29)      緊張と緩和のバランスが      上手くとれていれば      ストレスは溜まらないんだそうな      ストレスは病気の元だから      上手くバランスをとれば      溜めなくて済むって話      たしかに      だけど結構ずっと      緊張感はあるよね      仕事の持ち分が多いし      期限があるから      終わらせられるかってところが      いつもハラハラドキドキ      でも      この緊張感は大事にしなきゃね      辞めてしまったら      解放感は得られるんだろうけど      きっと私のことだから      後がユルユルになり過ぎる      バランスをとるためには      ちょっとだけ端しっこの方を      ピシッとね      バランスだからって      真ん中じゃなきゃってことは      ないからね      かる〜くゆる〜っとふわ〜っとってのが      5分の4くらい      残りのちょっとをピシッとね      そうやって      自分の中で      バランスをとる      ちょうどいいところ      どこかにあるよね      今      期限が目の前      緩和緩和      こっちをもっと      大事にしよう      ちょっとの緊張を      ピシッとさせるためにね
   視 点 (2017.6.22)      ものを見るときや      人や物事と接するときの      距離感を考えなければ      と思ったことはあったけれど      そもそもの      見方やその視点も      ちょっと違うだけで      あァなァんだということや      なるほどォということが      あったりなかったり…      こだわったり      とらわれたり      思い込んだりをしなければ      心が窮屈にならずに済むのかも      できないことを数えるより      できることに感謝をする方が      ずっとずっと      心は自由      今までだって      私は私だったんだし      これからだって      私は私を生きて行くしかないんだし      自分自身を視る視点…      私はずっと      私の真っ只中にいたんだねェ      今はまずまず      泳げているのでしょう
   友を偲ぶ 7句 (2017.6.15)      友逝きし訃報は絵手紙かたつむり      かたつむりのんびりゆったり友のごと      亡き友に麦酒で献杯卓囲む      微笑みて写真の友は夏ショール      クロールも背泳ぎも有り八十歳      短夜や思い出話は尽きもせず      天国も咲いていますか?アマリリス
   Sさん (2017.6.8)      とある場所で知り合い      そこで毎週顔を合わせることに      二回り近く年上だけれど      そこでだけではなく      いつも誘ってくれて      食事や映画やコンサート      ドライブなど      それ以来十数年      友人としてのお付き合い      快活でエネルギッシュで姉御肌      あァいう風に      歳を重ねられたなら      そう思わせてくれる      人生の善き先輩      昨夜届いた突然の訃報      遠い娘さんのところに      身を寄せてから      会えないままだった      もうご葬儀も済まされたのだとか      あァどうしよう      居なくなってしまった…      それにしても      天国はちょっと遠いなァ      Sさ〜ん      また誘ってね      すぐには駆けつけられないけど      必ず行くからね〜
   予測憶測計測不測 (2017.6.1)      あァいうときは多分あァなるね      こういうときは多分こうよね      ありがちなことは      だいたい予測ができる      憶測でものを言うのは      よくないけれど      時間とか      距離とか      感覚とか      計測できることを      計測しておけば      不測の事態に遭遇しなくても      済むのかな      でも      日常だって      非日常だって      予測も計測もままならず      不測の事態ってことも      結構ありがち…      ま      なるようにはなるでしょう      明日は明日の      風が吹く?      よね
   みやこ路 7句 (2017.5.25)      夏鴨も旅の途中や渡月橋      石庭の砂の白さや薄暑かな      金閣寺夏めく光り映えてをり      三条の単衣の娘らや京の夕      桟敷席四条河原の冷酒かな      列なして音羽の滝に手を延べて      片陰を二年産寧京ふらり
   大和路 7句 (2017.5.18)      大和路を行かば社の若葉風      春日野の小鹿の脚の細きかな      二月堂石段の先夏の空      猿沢の水面の塔や風光る      ならまちに初夏の風麻のれん      東大寺運慶快慶五月闇      人力車揺られて古都の初夏の宵
   感謝と願いと (2017.5.11)      昨夜の帰り道      満月っぽいなと思ったら      やっぱりそうだったらしい      欠けたり満ち足りを      いつも繰り返しているから      あまり気にとめることもないけれど      今回の満月は      誠実 努力 忍耐 探求心などを      放射しているらしい      月々によっていろいろなんだとか      なにはともあれ      月には感謝と願いを      月だけではなく      日中の日差しにも雨にも風にも      すべての存在に感謝を忘れず      慌ただしい1月2月      ついつい落ち込む3月      なんとか持ち直す4月を経て      やっと少し上向く5月      ここまで来れて一息つける      ここまで来れたことに      感謝して      今からの月日も      なんとかこなせますように      最後は      願いにたどり着く      もう少し      もう少し      頑張りましょ
   お 題 (2017.5.4)      毎日なにげに過ぎていく時間      したいことにしても      しなければならないことにしても      何かをするということにおいては      同じこと      今日は何をして過ごそう      平日は仕事と多少の家事が      せいぜいだけど      休日はせっかくの休日なのだから      予定があればその予定      予定がなければ      頭をいろいろと巡らせて      外のことや中のこと      一日に使える時間なんて      あるようでさほどもない      昨日は衣更えと冬物衣類の洗濯と      干場の補修など      今日は冷蔵庫の中の片付けと      在り合わせのおやつ作り三品      日々自分にお題を与えて      時間を有効活用      間に休憩も結構はさみつつ      さてさて      明日のお題は…      空模様とも相談しなくちゃね
   逆 行 (2017.4.27)      今ここで      何かをしている      その前はあそこで      何かをしていた      さらにその前は…      どこで何をしていただろう      記憶は      どこまで遡れるだろうか      子供が小さかった頃は      私も      若い母親だった      少女の頃もあったし      もっと幼い頃もあった      長い年月を辿って来たように      その逆も…      年齢は戻れないけど      記憶の中の      若い頃も      少女の頃も      もっと幼い頃も      私は      私だった      今ここは      変えられなくても      記憶の中の私は      なんだか自由な気がする      ときには      記憶の中の私をひっぱり出して      戯れてみるのも      いいかもしれない      私が笑って      私を見ている
   耐 性 (2017.4.20)      速いの平気      高いの平気      暗いの平気      狭いの平気       ビューンと飛んだり      ストーンと落ちたり      周りが闇のようだったり      手足を伸ばせない状況だったり      そんな中でも      なんとかなる      なんとかはなっている      だから      案外大丈夫なんじゃない      平気      平気      大丈夫と思えてる自分に      ちょっと安心      結構      耐性ってものがあるらしい      人生も      アトラクションみたいなもの…      なんて思えればいいのかも
   言葉あそび U (2017.4.13)        鏡から指まで 間に7つの言葉      鏡       鏡          逆転      光      左右      水面      上下      遠景      表裏      さざ波      内外      日常      感情      葉っぱ      微動      リーフレット      指       指        鏡から指まで 間に7つの短い文      鏡の向こうに      ワープをすれば      アリスの世界      夢と夢と夢と夢      時間は自由      白と黒の間を行ったり来たり      標識はあてにはならず      風見鶏は気の向くまま      指し示す先を見よ      鏡って      ガラスのような硬質の      表面的な物なのに      なぜ      鏡の中の世界とか      鏡の向こう側とか      表現したくなってしまうのだろう      その冷たい表面を      指でそっと触ってみる
   混 在 (2017.4.6)        日々の生活の中には      いろいろなものが混在している      どちらが先か後か      どちらが前か後か      どちらが上か下か      どちらが大か小か      どちらが白か黒か      はっきりなんて決められないし      区別もつかない      いろいろ混在しているからこその      面白みや      それぞれの味わい      今夜の献立は…      炊き合わせや      サラダの野菜      いろいろ取り合わせてこそ      味が深まる      あまり時間はないけど      帰りながら      考えるとしよう      頭の中も      その他もろもろ      混在の真っ最中      収拾もつかないけど      それもよし      な日々ではある
   形とカタチ (2017.3.30)      今までのことを終えて      新たなことを始める      そんな季節      何かを作るとき      まずは      その物の形を思い浮かべる      食事でも器でも      服でも      テーブルでも椅子でも      部屋でも家でも      どんなふうにしようか      形の無いものにも      カタチは有ると思う      親子のカタチ      夫婦のカタチ      人それぞれのカタチ      関係性のカタチ      日々のカタチ      過ごし方のカタチ      今まで      どんなふうに形作られて来たのか      今から      どんなふうに形作って行くのか      新しい物の形      新しいことのカタチを      何か一つ      この季節に      自分への課題として      考えてみたい
   決められごと (2017.3.23)      右に行こうか左に行こうか      よし右に行こう      右に行くって決まっていたのかも…      コーヒーにしようか紅茶にしようか      今日は紅茶にしよう      紅茶にするって決まっていたのかも…      迷っているようにあっても      迷う前に      ホントはもう      決まって(決められて)いるのかもね      答を知らないから      なにごとも      悩んだり迷ったりするんだけど      どっちだっていいのかも      どっちに決めたとしても      そうなるようになってたって      ことなんでしょ      悩んだり迷ったりの      その過程を      受け入れて      毎日      毎日の      積み重ね      3月終わりまで      あと少し      あと少し
   この季節 (2017.3.16)      泣きたいのをずっと我慢している      本当は我慢する必要もないのだろうけど      泣きたい時は泣いた方が      精神的にもいいのだろうし…      でも      日常生活を      滞りなく      平穏に      普通の顔して      やり過ごして行くためには      やっぱり      泣き顔より      ふだんどおりの表情の方が      送りやすいから…      なぜ      3月になると泣きたくなるのか      自分でもよくは分かっていないのだけど…      多分今までに      この3月に      あまりにもいろいろな出来事が      重なりすぎているから…      身内や知人との幾つもの永久の別れ      仕事や個人的な幾つもの事務的処理      いろいろなこの季節特有のイベントたち      疲れから体調を崩すことなど      きっと      何もかもいっぱいいっぱいに      なってしまいやすい…      ワアワア泣いて      イヤだイヤだと      全部投げ出せたなら…      そんなことを思っていたのは      ずいぶん昔の話で      今はもう      少々の荒波はすました顔して      平穏な海を見おろすごとく…      それなのに      ときおり      その沈殿した      幼子のような思いが      浮き上がって来る      この3月という季節      芽吹きの季節      生命の循環の季節      新しい予感を感じる季節      のはずなのに      遠い空に目をやって      遠い空に心を委ねてみよう      遠い空に向かって深呼吸…
   配 分 (2017.3.9)      時間の配分      仕事とそれ以外の配分      気力体力の配分…      3月は      芽吹きの季節だし      新旧入れ代わりの時期だし      あれこれ      思い浮かべたり      思い描いたり      これからのことなんかを      ちょっとね      時間      気力体力      やりたいこと      やるべきこと      なんだって      無限な訳じゃないからね      有効に使えるように      配分を考えるといたしましょう      計画性は全然ないんだけどね      ちょっとでも      よりよき明日となるように
   季 節 (2017.3.2)      3月の声を聞くと      季節が巡っているなと思う      寒さが苦手なので      春は待ち遠しい季節のはずなのに      巡って来ると      なぜか…      この季節を受け入れたくなくて      ついつい      開けかけた窓を      閉ざしてしまいたくなる      でも      私がどう思っていようと      それは      季節には関係のないことで      気温や風や雲が      ほらほらって      そんなことはおかまいなし      突然変わる訳じゃないから      少しずつ      あァそうか      そうなのか      そうだったね      って      結局は      知らず知らずの内に      受け入れてる      どの季節も      だって      季節はいつだって      巡っているもの      なのだから
   習 慣 (2017.2.23)      過去の自分が      知らず知らずの内に      身に付けて来たこと      もしちょっとでも      変えたいと思うなら      やっぱり      意識することが必要なのね      それと      ちょっとの勇気と      後はそれを      継続させること…      意識の上だけではなく      身体が覚えるまでには      約ひと月半      そうすると      身体の方でパターン化      できるんだそうな      自分のくせや習慣って      ほぼ無意識だから      まずいよね      呼吸が浅い…とか      座った時の姿勢…とか      睡眠時間…とか      気になることはいろいろ      まずは      意識      意識…
   白黒グレー (2017.2.16)      白が好き      黒も好き      でも      グレーが一番安心      一番はしっこの白と      一番はしっこの黒の間は      ぜ〜んぶグレーだから      その真ん中辺りを      うろうろうろ      苦手な意思表示は苦手なままで      致し方ないことと      それはそのまま      好きな白と      好きな黒を      時々は取り入れて      ほぼほぼマイペース      応用範囲の広いグレーが      多分      一番似合っているのだと      思っている
   目の前のこと (2017.2.9)      机と椅子があって      その椅子に座り      机上のパソコンを目にしている      右手側には書類の山があり      真ん中で広げ      パソコンへ入力し      その入力に間違いないか照合し      左へと流れ      ファイルへと綴じられていく      種類の違う山が幾つもあり      それぞれの作業が      毎日毎月くり返される      家に帰れば      台所に立ち家族の食事の支度      その他もろもろの家事雑事      その時その時の      目の前の現実      現実と思っていること      追われているようでもあり      追いかけているようでもあり…      いつだって      目の前のことにしか      対峙できないのだから      ただたんたんと      向き合おうと思う      いつだって      今 の連なりで      それ しかできないのだから…       いつだって      ただたんたんと      一日一日が過ぎている
   言葉あそび(連想) (2017.2.2)       時計から石まで 間に7つの言葉      時計       時計      教室       壁      チャイム     向こう側      昼休み      賑わい       友達       虚構      グラウンド    無人      ドッジボール   橋      ゴムとび     川      石けり      石ころ           いるかから雷まで 間に5つの言葉      いるか      いるか       遠洋       群れ      深海       孤独      闇        涙      天上       ひとみ       切り裂く     星      雷        雷
   距 離 感 (2017.1.26)      近いと細かいところがよく見える      少し離れるとそれより少しは      形が見えてくる      もう少し離れるとそれよりもう少し      大まかに見えてくる      もっと離れるともっと      全体が見えてくる      離れ過ぎると      ぼやけてしまうけれど…      細かいところを見たい時と      全体を見たい時と      うんとぼやけてしまった方がいい時と      人と人      人と物      人と事      適度な距離感      時と場合に応じて      どれがいいって      決められるものでもないからね      今日は      いやァ      いつものことかも知れないけれど      もう少し      考えなきゃだねェ
   呼び名 (2017.1.19)      薔薇は      枕草子や源氏物語の中で      そうびと呼ばれていたらしい      今でも冬薔薇(ふゆそうび)という      季語になってたり      ローズ ローザ 月季花      なんて呼び名も      一月は      睦月 祝月 初見月 新玉月などなど      いろいろな呼び名があるのは楽しいね      いろいろな表現ができるから      一人の人でも      相手によって      立場によって      呼び名はいろいろ      どの相手も      どの立場も      みんな大切      どんな呼ばれ方をしても      私は私      私を表現しながら      今年もこの一年を      大切に生きていこう
   更紗模様 (2017.1.12)      更紗とは      語源はインドの言葉で美しい布      木綿や絹に      花や人物の模様を      織り込んだり染め付けたり      遠い昔      シルクロードにのって運ばれ      和更紗と呼ばれるようになり      現代に伝わるとのこと      どういう経緯ルートを経て      実家の二階に静かに佇む和箪笥の中で      長い間眠ることになったのか      大正か昭和のごく初期か…      誰かが小さなバッグに仕立て      それを誰かが仕立て直そうとして      解きかかったまま…      さらに解き進めて      経年のくすみを取るために      現代の化学の力を借り      漂白剤を薄めた液に      浸けられること数日      今は陰干しされている      薄い紅と薄い青で描かれた      独特の花模様      さてさて      どう手を加えましょう      乾いたらアイロンを当て      ゆっくり眺めることに致しましょう      長い眠りから覚め      新たな更紗模様のバッグとして      私の手に      馴染んでくれることを      願いつつ
   言葉ひろい (2017.1.5)      今年は酉年      猿と犬の間にいる      なるほど      酉年生まれの人は      お隣にいる人たちの      仲を取り持つ役目なのかな      手作りをいろいろしてる人      何か素材になるものが      傍にないと      やりかけのものが終わったときに      手が寂しいんだって      なるほど      気持ちが分かるなァ      いつも      大丈夫〜が口ぐせな人      空気も水も必要なものは      天と地から与えられてるから      何も心配することはないんだって      なるほど      全てはお任せの境地なのね      回りを見渡せば      なるほど      の言葉がいろいろ      舞い降りてくる言葉      湧いてくる言葉      どこにだって言葉はたくさん      今年も      あちこちから      ひろい集めよう      とくに      優しい気持ちになれる言葉      がお好みです