そらまめの俳句1

くろまめ(俳号 しろみそら)に勧められて俳句を始めました

                   


 2019年  


春耕は母娘三代麦を踏み
土偶彫る冬夕焼けはガラス越し 和服でもスマホ早打ち師走かな

 2018年  

隼人瓜もらいて妻は饒舌に 塩害の枯れ葉に追われ秋始む お供えに天頂の月待ちシャッターす エンドウを固く握りて畑の子 春霞過去形増えた妻といる 春耕をひと休みして母の椅子 土手這いてカラシ菜つかむ六十路かな 病める時もの言葉かみしめ春を待つ

 2017年  

錠剤を一度で飲めた冬の朝 木枯らしの去りて小さき富士の影 カレンダーに畑作業記す年の暮 秋の宵埴輪の視線三十年 妻の着る母の肌着や遠花火 地球軸見えるような日かたつむり 山男の歌歌う妻夏至近し 夏の日やハガキ片手のバイク便 遠雷に追われて綿の種を蒔き 春深し簡易トイレを運搬中 行く春やパフェを分け合う老夫婦 両手あげ妻のポーズや初日の出