そらまめの日記15



  久しぶりの病院  2018年6月1日

一昨日は車検完了の日。車を引き取りそのまま「くろまめ」を乗せて買い物へ。 車を降りて駐車場を歩いていると車検の間に借りていた「代車」と同じ型の車が 駐車していたので「これだよ」などと「くろまめ」に説明しながら車のキーを 肩掛けバッグにしまおうとしていた。そのとき隣を歩いていた「くろまめ」の足 とぶつかりバッタリと前に倒れた。右ひざと右目の上を少し打った。すぐには 立ち上がれなかった。守衛さんがとんできて救急車を呼びましょうかと言ってく れたが20秒ほどかけてやっと立ち上がり大丈夫ですと応えた。「くろまめ」は すぐに病院へ行ったほうが良いと言うが何とか歩けるので簡単に買い物を済ませて 家に帰る。 翌朝、右足の膝が腫れて歩くとかなり痛い。さすがに病院へ電話して救急車をお願い すると救急車は別途電話してください。また救急車の場合はどこの病院へ連れていか れるかわかりません、とのこと。タクシーをたのんでも一階までは行く必要がある。 だったらあと数メートルのところへ自分の車がある。結局杖をついて自分の車に 乗り込む。乗ってしまえばアクセルとブレーキ操作は大丈夫だった。 病院でX線検査をするとヒビらしきものは顕著に確認できないが腫れているので水を 抜きますとのこと。注射器3本の水を抜いた。お医者さんが言うにはこれだけ水が 溜まっているので見えない所が骨折している可能性がある、一週間後にCTの再検査と いうことで膝を固定する器具を装着された。昔は石膏で固めた姿をみたことがあるが 今どきのものはマジックテープのお化けのようなものだ。看護婦さんがズボンをめくり あげながら「ちょっとズボンがじゃまになりますね」と。そのときひらめいた。はいて いるズボンはジッパーを外せば半ズボンになるタイプだった。看護婦さんに伝えると なるほどという感じで片側を半ズボンにして器具を装着してくれた。 その後リハビリセンターで「松葉杖」の使い方を教わり松葉杖を借りた。松葉杖の使い方 の実技は思っていたより丁寧だった。「くろまめ」は他に患者がいないので一部始終を ビデオにとっていた。 ちょうどこの日来客があり一泊することになっていた。入院はなく自宅に帰れること になったのでお客に予定通り来訪してくれるようにすぐに電話を入れた。 膝をしっかりと固定されたのでさすがに自分の車は運転できずタクシーを呼んで自分の 車とは一週間の別居となった。看護婦さんにアルコールを飲んでも良いか確認すると、 酔っぱらってまた転ぶと大変だから飲まないほうが良いとのことだったが自宅でしっかり と椅子に座って体を安定させて久しぶりに再会した来客とビールの宴となった。 最後に倒れたときの考察。多分ほとんど手を着かないで直角に倒れたと「くろまめ」。 なぜ手が出なかったか。老化現象で反応が鈍くなったのと、転ぶときでも車のキーを しまうことの優先度を変えない頑固さ、と「くろまめ」説。「そらまめ」説は転んだ ときに代車と同じ車に注目していたので倒れてゆく途中でも地面が迫ってくる場面が 見えなかったのでは。いくら老化していてもキーをしまおうとしていても地面が迫って きたら反射的に手を出すものだ。 それにしても久しぶりの病院で久しぶりの注射針。一本目のチクッは覚悟していたが医者 が注射器もう一本と言ったときは見えないながら2回目のチクッがあるかなと緊張したが 注射器本体だけを替えたようでチクッはなかった。3本目の声が聞こえたが繰り返しと思い 緊張はなかった。