くろまめの種子(たね)物語4




1975年、十和田湖・奥入瀬を旅しました。
歩き歩きながらりんごを食べ終わった後、種を道路脇の地面に埋めました。
小さな穴を掘って埋めたそこは今頃どうなっているのだろうと思います。
その頃から落ち葉を拾ったり、木の実を採ったり、種を持ち帰ったりしていました。
種には特別な思いがあります。



 昔野菜(2017.10.25)

下写真は、母が自家採取した固定種の野菜の種です。 学名はわかりません。土地の人はみなさん「昔野菜」と言います。 奥日向の銀鏡(しろみ)の標高300メートルから500メートルの畑で 昔からある「昔野菜」です。 母に貰って9月に蒔き、10月の初めにはこんなになりました。 間引きの内は、パスタに、炒め物に、和え物に、お味噌汁や麺類 の具に、菜飯にしたりしました。上、写真の段階にきましたら、 茎の部分のシャリ感と葉のサラリとした味わいを別々に調理したり しています。 種をもらった時は、千葉の我が家の畑の土や気温のことなど含めて 環境的にどのように育つか?興味津々でしたが、水を得た魚でした(笑) 母もそうですが村の人たちは「白和えには昔野菜か1番!」と言います。 先々週だったかのラジオ深夜便で、「綿菓子」(西日本)と「綿あめ」(東日本)の 分布について面白い話でした。めったに小説やテレビやアニメなどの場面に登場 しないから言葉が交じり合わず名前が統一されにくいのだというような面白い話 でした。 固定種の野菜は収穫後、短時間でしなってしまうため長距離の運搬は出来ない などの理由で流通に乗れなかった種類で、交じり合わずにその土地に根付いて いるのは「綿菓子」や「綿あめ」も固定種も同じだなあと思いました。 遺伝子組み換えも大事ですが、固定種の貴重さはますます大事になってきている ような気がしてなりません。 今夜は白和え一品追加しました。 昔野菜とパプリカをオリーブ油で炒めてみました。すりゴマと蜂蜜、米味噌味です。

 お茶の実(2017.9.21)

先日畑の傍のお茶の生垣から採ってきたお茶の実を鉢に植えました。 お茶はツバキの仲間ということで形が椿の実に似ています。 実家に帰ったときに母から昔はお茶の実から油を作っていたことを 聞きました。こうばしい香りの美味しい油だったとのこと。 お茶の葉をビジネスにしている農家では茶葉優先で余分に栄養を吸い取る 花は邪魔者なので早くにカットしてしまうらしいです。 芽が出て可愛い椿のような花が咲くでしょうか。 種は写真を撮ったあとに土を被せました。

 コットンボールはじけました(2017.9.11)

昨日畑に行ったらコットンボールがはじけて白い綿が顔を出していました。 5月17日に知り合いより種をもらい翌日畑に種を蒔いてからもうすぐ 4ヶ月になります。 どちらかというと洋のワタの生長がはやく和のほうは地味だなと思ってい ましたが、はじけている数は和のワタのほうが多かったです。 洋のワタは上向きでボールが4個のブロックに分かれていて大きいです。 和のワタは下向きで3個のブロックに分かれていて小さいです。湿気や 雨の多い日本の風土でも水はけの良いように下向きの品種になったという 説もあるようです。 ボールがはじけた後の雨が良くないとのことなので摘みました。 乾燥したガクの部分は尖がっていて注意が必要です。 まだ未熟なコットンボールを割ってみると綿の繊維が折りたたまれていました。 まずは干して水分をとばします。 和綿は洋綿に比べて繊維の長さが短くて紡績産業ではほとんど使われていない ようですが繊維が太くてクラフトの世界ではオーガニック・コットンとして ありがたがられているようです。糸にしたり卓上織り機で簡単な織物を作ったり して楽しんでみたいと思います。

 若いスズメウリ(2017.8.21)

4月に種を蒔いたベランダのスズメウリがどんどん伸びています。以前、支柱 を立てましたが、あっという間にサオの先に到達。横にヒモを張って誘引しま した。途中、網戸にツルを絡ませたりのちょっかいを出しながら今は7メートル ぐらいになりました。 「そらまめ」が枯れた葉の手入れをしているときにツルの根元をチョッキンと カットしてしまいました。これは一大事と思いましたが幸いメインのツルが 残っていて大事には至りませんでした。それにしてもあんなに細いツルの中を 7メートルに茂った葉っぱの養分が行き交っているのですからネズミや虫に 根元をかじられたらと思うと少し無用心のような気がします。 花はクリーム色の小さい花です。良く見ると花の付け根に丸い小さな玉のある雌花と シンプルな雄花に分かれています。ちょうどカボチャの花のようで、やはりウリ科 なのだと再認識しました。葉を掻き分けたら1センチほどの緑に白い縞模様の実が できていました。

 ワタのタネ(2017.5.17)

ワタを育ててフワフワした繊維を使ってみたいと思い、タネ屋さんに種を 買いに行きましたが売っていませんでした。係りの人に聞くとアメリカで 遺伝子組み換えが混ざってしまったので大手の種業者は輸入できなくなった のだそうです。入手できるとすれば日本で自家採種しているルートでしょう とのことでした。 先日知り合った農家さんからワタの種を分けていただきました。「綿繰り機」 を使って種をワタから取り出すところから教えて下さいました。この機械は おばあさんの代から使われていたそうで年代物です。 「うまく発芽するかどうかわかりませんが・・・」と「和」と「洋」の 2種類を分けて下さいました。 畑に直接植えますが、ベランダでも少しだけ苗を作ってみたいと思いました。

 スズメウリ(2017.4.14)

友人から貰ったスズメウリ。熟すと赤の色がとてもきれい。熟して枯れてき た実を畑とベランダのプランターにも埋めてみました。 きれいなスズメウリができるといいなあ。

 コーヒー豆(2017.3.13)

ランチで立ち寄ったコーヒー屋さん。温室でコーヒーの木が育っています。 豆を数個もらいました。緑、黄、赤、熟して乾燥して黒。色とりどりです。 数年前にもコーヒー豆を鉢植えにして30センチほどに育ちましたが 「寒さで鍛える」などと言いながら外に出しておいたら枯れてしまいました。 今回は丁寧に育ててみようと思っています。 壁に「本日のスペシャル、モカマタリ」の貼紙がありました。コーヒーにあまり 詳しくない私ですが「モカマタリ」という言葉は歌の一節として頭の中に記憶され ていました。何の歌か思い出せないまま1分ほど。やっと「コーヒールンバ」を 思い出すことができました。スッキリ。